ランチトーク

 昼飯はいかなる状態で皆さんお食べになっているのかな?

 僕はクリニックの上にあるスタッフルームで、鍼灸院のサイコK嬢、治験を手伝ってくれているベビーフェイスY君、もうすぐ妻帯者K君と一緒に食べることが多い。デイサービスで利用者さんに出しているものと同じものを食べる。

 この30分から1時間の食事時間は僕にとって一番の気分転換である。この時間は出来るだけ仕事の話はしない、出来るだけバカ話をするというのがみんなの暗黙の共通認識となっているようで、いろんな人も話に入って、出来のいいバラエティのようでかなり笑える。

 しばらく前はY君の女性認識がいかに甘いか(男には媚態を見せ女性には態度を変えるというかわいこちゃんタイプが見破れないのである。またそうと分かっても好きなんだそうだ。その通り!愚か者である)というのがホットな話題だった。今日の話題は・・・

 「男の人は禿げって嫌がりますけどそんなことないですよ」 「うそー、俺、絶対いやだ」 「なんで?ブルース・ウィルスとかかっこいいじゃない」 「それはブルース・ウィルスがかっこいいので禿げがカッコいいわけではない。外人は似合うんだ」 「日本人でも竹中直人なんかいいなぁ」 「うん、十分許せる」 「なんで?わからん」 

 「男の禿げと女性の太ったってのは、自分が思ってるほど他人が気にしてないという点では双璧だな」 「うそー!」 「そうだよ、男って案外ちょっと太ってても可愛いと思うよな」 「思う、思う。ガリガリより絶対いい」 「うそだ」 「絶対嘘!ありえない!」 「・・・なんでそうなるかなー。わかんねぇ」

 ということで、男の禿、女性の肥満、というかぽっちゃりは、異性はむしろ好ましいと思っていることも多いのだが、「信じれん、自分だと嫌だ」という共通点が明らかとなった。で、僕は男の観点から考察するのだが、女性が禿げに寛大なのは、それが不可抗力のもの、個人の努力ではどうしようもないから寛大なのではないかな。

 対して肥満は個人の努力でどうにもなる。肥満ということは美的観点から許せないというのもあるが、努力してない、怠慢のシンボルだから許せないのではなかろうか? 女性はそういう点、シビアな気がするのですが誤解でしょうか。

 男は大体寛大である。特に外観に関しては。禿げもこれは女性に人気がないという思い込みがあるからイヤなだけで、そうでもないというのが認識されるとコロッと変わる可能性が高いな。

 僕も禿げても気にならなくなってきた。つるつるに剃ってサングラスをかけたい。こわいぞー。大体変に気にしないで堂々としていれば何でもカッコいいのだ。外観より中身よ、それそれ。とすると内面の怠慢が外に出る肥満はやっぱりシビアに対処した方がいいな、とこれまた趣旨替えをする。主体性がないのであった。

二つ合わせちゃえ!

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