2日前は真夏だった。
僕は久しぶりに夏草の上を走り回っていたのだが正直ちょっとばてた。2リットルは水分を取った気がする。「暑すぎる…地獄だ!何かがおかしい」「・・・といっても大体こんな日に外に出て遊んでいるほうがおかしいけどね」「・・・確かに」
しかし今日は風に秋のにおいが混じっている。
午後の外来が早く終わる日だったので、午後7時前にオープンにして阪神高速にのる。陽のあるうちにオープンは珍しいので湾岸線をチョイスして帰ることにする。西に向かえば夕焼けが美しい。最近やたら夕焼けが美しい。世界が終わるみたいだ。
夕陽を眺めていたらこんな風に夕焼けの印象的な映画があったのを思い出した。
「ハウス」です。
大林宣彦監督のデビュー作。家が7人の少女を食べてしまうという、ホラーのようなコメディのようなアイドル映画のような。つまらない日本映画しか知らなかった僕はこのあまりの新鮮な感覚に衝撃を受けたのだ。場末の映画館も探して3回は見た。DVDがなかった頃は、気に入った映画はわざわざ上映館を探してはるばる見に行ったのだ。
ちなみに僕の人生を変えた映画、ルルーシュ監督の「男と女」は5回くらい見ている。僕がこんな風になってしまったのはこの映画のせいです。僕が悪いんじゃありません。「ハウス」も 今の僕の形成に数%は影響を与えている。
池上季実子、大場久美子、神保美喜とかいう、僕と同世代の人ならわかる、おおっ!というラインナップ、それ以外にも豪華キャストがシークレットで出ていてそういうのも新鮮だった。池上季実子さんは僕の大学のクラブの後輩の男の子を初恋の人として指名してワイドショーから連絡が来たこともあって、一時個人的に非常に親しみを感じていた。全く関係ないけど。
「ハウス」なんて覚えてるのは僕だけか?そんなわけがないと思っていたらやはりいました、マニアが。いまだに「ハウス」のマニアのHPがあった。しかも驚くことに、この33年前に作られた映画が昨年から北米を巡業しているらしい。外国映画を配給してる老舗のアメリカの配給会社が配給を決めたとのこと。
おお神はいるのである。何も知らないでアメリカに行って、「ハウス」を映画館でやっているのを見たらちょっと衝撃だな。人生にはこういうことが起こり得るのだ。捨てたものじゃない。


