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デフ・レパード

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久しぶりにロックコンサートに行ってきた。デフ・レバードでごんす。デフ・レバード?なんです、それ?というのが大方の反応であろう。僕も名前は知ってるけど聴いたことなかった。後輩の、僕と音楽の話のできる数少ない友人であるSったんには「先生、行くまで聴いたことなかったでしょう?」とコンサートに行ったという話をしたとき即座に見破られていたくらいだ。つまり僕の音楽指向と全く違う傾向のバンドなのです。

つまりはハードロック。上半身裸でギターを弾いて、マイクをぶん回したりするやつ。大音量、総立ち、というコンサートでした。ふー。久々ね。

で何で行ったかというと、昨年来ロックレジェンド地獄巡りを一緒にしている中高の友人Randy(ラブ作君改め。理由は長くなるから省く)に誘われたからである。しかし好きでもないのに行くかぁー? 行くんだな、それが。大人は。

音楽というのは人間の精神にかなり大きな力を持っているのではなかろうかいと僕は思っている。認知症や精神疾患の治療に音楽は使われるし、味覚や匂い同様、人間の情動を喚起する強い力はハートの奥底にダイレクトにつながる回路を持っているのだと思う。

「何を食べているか言ってみたまえ、君がどんな人間かあるかを言い当ててみよう」というのはブリア=サヴァランの有名な言葉だが、何を聴いているか言ってみたまえ、僕は君がどんな人間か言い当ててみよう、と私は言いたい。僕を形作っている大きな要素の一つが音楽ではなかろうか。小学生の時聴いたモンキーズが、中高校生時のビートルズ、ストーンズをはじめとする超素敵なロックバンドが、大学生時の荒井由美、達郎、ジャズが、今の僕を相当部分形作っている。

と考えると、全く縁のなかったバンドでも、80年代を代表するロックバンドの一つなら、僕の今を変え得るインパクトがあるかもしれんと期待していくのも悪くなかろ?何が起こるかわからんて。

で音楽は、残念ながらそれほど僕の心の奥底には届きませんでした。しかしバンドメンバーの若さ(60近いよな、多分)と元気さ、サービス精神。僕より一世代ほど若い満員のファンのカッコ良さなど、コンサートはとても楽しかった。コンサート後、新しく友人となった筋金入りのロックファンM嬢とRandyとの飲み会も面白く(これもロックの取り持つ縁、前日まで予定になかったのだ)、来年は3人でユーライヤ・ヒープのコンサートに行くことになった。これもアルバムは聴いたことない、多分趣味じゃないような気がする。でもこういうのがないと老けるよな、多分。