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ハードデイズ・ナイト

 眠てぇ・・・。先週はかなり忙しかった。最初から午前診と午後診の間、診察終了後も全部講義やらミーティングやらで詰まっていて悪い予感がしていたのだが、外来自体インフルエンザもピークは過ぎたものの依然忙しくて時間が割り込み、大体113時間、休憩は飯食いながらの20分だけというスケジュールが続きました。睡眠時間は何とか死守していましたが。

 

 睡眠時間が16時間を割り込むと僕のOSWindows 95なみになる。ソフトは全然動きません。まあもともとXPまでいってませんが。

 

 緊張か疲れか下痢は止まらず頭は痛い、足は痛い、毛も薄くなるは腹は出るは爪は取れるは歯が生えるは・・・

 

 土曜日も外来終了後北野病院であった「地域包括呼吸ケアを考える会」というのに出たのですが段々意識が薄れていく・・・

 

 その後大学病院時代の実験グループで年に4回やっている恒例の食事会に参加したのですが全く酒が飲めず、フレンチも水で食し(実は最近時々やっている、グルメの方には噴飯物ですが)、その後泥酔した友人を車で神戸まで送り届け、真夜中になってやっとベッドにたどり着きました。・・・嬉しくて涙が出ました。

 

 で、今日は割りと元気です。疲労でああなるわけが無く、やはりちょっと風邪をひいていたか?医者、特に内科医は慢性的にウイルスや細菌にさらされており、抗体が多種形成されているためめったに風邪をひきません。それでも昨今の風邪の多さだと自分を守るために免疫機構が常に発動しており、免疫が働いている状態というのは眠くだるくなるのです。

 

 医者の平均寿命は10歳短いと医者の間では長く言い伝えられてきて、特に外科医、産婦人科医はお相撲さんより短命と言われていました。しかし事実かどうかは分りません。少し調べてみたら、京都府医師会の統計で男女差無く会員の寿命統計を調べたものがありやはり56歳短い。2003年の中国の統計では平均より3歳短かったそうです。医者でもあるなだ・いなだ氏は医者の健康法について聞かれ「簡単だよ。医者を止めることだ」と答えた。

 

 仕事ばっかりしているから短命だというわけではないでしょう。リスクが高いことやかなり不摂生もやってたりする。しかし医者は「やたら健康!」というのが本来「看板に偽りなし!」ですよね。医者が自分の健康に不安になって電話するホットライン医者110番もあるようですが、ここは自給自足でいきたい。やらなくてはならない仕事はまだたまってるのですがもう寝よう。

 

 

冬枯れてます・・・

 

漢方事件

 僕のメールボックスには医学関係ニュースが入ってきますが、次の内容を見てびっくり。

 

1111日(水)の行政刷新会議事業仕分け作業の結果、一般用薬類似医薬品
OTC類似薬)(漢方・ビタミン・湿布薬・うがい薬)を保険給付からはずすという財務省案にワーキング・グループ15名のうち11名が賛成しました。

 

 全然知らんぞ、そんなこと。漢方薬は日常的に有効な医薬品として臨床に使われています。医学関係者にはビックリするような荒っぽい結論ですがみんな知っているのでしょうか?ビタミンだって治療に不可欠な病態があります。どういう訳かこんな大事なことが全く報道されず(うーん、裏がある感じ、ありあり)、報道したのは薬事日報という薬剤師さんが対象の新聞だけでした。


【ツムラ・芳井社長】漢方薬の保険外しに反発「事業仕分け」の結論を一蹴
 ツムラの芳井順一社長は12日、都内で開いた中間決算説明会で、内閣府の行政刷新会議が実施した「事業仕分け」を受け、漢方薬等の市販品類似薬を保険適用外とする方向性で結論が下されたことに関し、「漢方医学の現状を知らない人たちの議論。なぜこういうことになるのか分からない」と強く反発。民主党のマニフェストで、漢方医学を取り上げている矛盾を指摘し、「明らかにマニフェストと違う方針であり、漢方医学を知らない人だけの議論で、保険適用外の話が進められるはずがない」と一蹴した。 薬事日報(20091113日)

 この記事はまだまだ続くのですが、漢方薬は日本中のほとんどの大学病院で採用されており、病態によってはファースト・チョイスに近いものもあります。非常に無謀で、こんな調子では他の仕分けでも大事なことが落とされているのではないかと不安になるね。特に問題なのは、おそらくこの決定は覆るだろうという理由のひとつに、「参院選を控え漢方を常用することの多い高齢者の反発を招きかねないため」とあり、まったくオイオイです。

 

 自民党敗戦の時、あきれたのは、「この人が党の代表では選挙に負ける」というのが議員さんの主たる気持ちであり、この人では日本国民が幸せになれないという視点が全く無かったことでした。国民じゃなく自分が大事。選挙が大事。民主党もそうなのかな。期待してるんですけどね。

 

 マスコミの偏向には何も言うことなし。事実がきちんと報道されるということは極めてまれで、常に何らかの操作が加わっているという印象があります。悲しいなぁ。

 

 (常に隠されている)真実はどこに?

 

うーん

 

 

なんでかな?イン・ザ・ダーク

 この連休は東京にいました。「医療の質と安全学会」が東京ビッグサイトで開催されており、うちのスタッフが発表するので(僕は一部のデータ集めに協力しましたが内容に関しては大学が主体です)行ったわけです。学会は成功裡に終わり、むこうでは偶然J東中央病院のF院長、TQM推進室所属で薬剤師のTさん、看護師のKさんという知った顔にも会えて(非常に熱心に医療システムの改善等に取り組まれています。発表も3題以上されてました)面白かった。

 

 で、夜は折角東京に行くならと前から行きたかった「Dialog in the darkhttp://www.dialoginthedark.com/ へ。これはドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケ氏の発案で、自分の手も見えない真っ暗闇の中で視覚障害者の方にガイドされて1時間以上いろいろな経験をするというもの。もう最初に開催されてから10年となり、世界中100都市以上で開かれています。日本でも常設展にするべく努力されているようです。

 

 人間がいかに視覚に頼っているか、視覚障害の方がどんな世界を生きておられるかが理解できるかもしれないし、そして真っ暗闇の中では自分が普段感じたことの無い別の想念が沸いてくるに違いありません。多くの方が絶賛されておられるし、会場に入る前(1グループ8名に限定されており、他のグループが帰ってくる様子を見れる)体験した方達の感激した様子を見るとすごく期待してしまいました。

 

 で結果なのですが、正直なところ「?」。何か僕にとって暗闇はあまり異次元では無いのですね。なにかもっと特殊なことが起こるかと思っていたのですがそういうわけでもなく(真っ暗闇のバーはよかったです)、時間の認識がかなりずれたことが発見でした。①期待しすぎ ②感受性鈍し、といったとこが原因か。もう1回いくと案外かなり違う感想かもしれません。考えてみよう。

 

 その後行ったレストラン空振り(下調べ十分したのに!)、ホテル空振り(下調べ十分したのに!)その他detailも空振り!という具合で、それが原因か分りませんが、どうも東京に対する印象がかなり変わった。

 

 20数年前学会で行った冬の東京は、大阪と違いグレー、黒、こげ茶の服装の人ばかりで、「おぉなんとシックだ。都会だ・・・」と感じた少年はその印象をずーと引きずっていて東京はかなり好きだったのです。ご飯もおいしいしエンターテイメントは関西とは段違いに充実してるし、楽しいとこやなー、だったのですが、どうも違うぞ。物価めちゃ高い、安っぽい、人情も表面的な感じで、街はきれいですが、どうも東京は不景気にあえいでる感じがします。まぁ行った場所とか体調とかによるのかもしれませんが。

 

 でも新大阪に帰ってくると、ごちゃごちゃで食べ物の匂いなんかも漂ってたりしちゃってるのですが、住むならこっちね。はっきり確信しました。マイ・スゥイホーム・オゥサカ♪♪(ファニーカンパニー時代の桑名正博調で)だ!

 

 

 

 

未来のスタンダード

昨日は城東区の諏訪会館へ講義に行ってきました。城東区保健センターが「錆びない身体を作ろう」というテーマで1年越しにいろいろな試みをしており、僕は医学的な話を4回することになっていてこれが3回目です。

 

大体メタボとかそういったことが話題になるのですが、僕はほとんど「実践的アンチエイジング」という感じで話しています。フリーハンドの時もありパワーポイントを使ったりとかいろいろですが、今回は以前作ったパワーポイントを使って1時間と少し、全く事前に話すことを決めず参加者の反応を見ながら雑談っぽく話しました(知識が十分ある話題は実はこれが一番うまく話せるということが最近わかった。内田樹先生のやり方です)。参加者が10人位で丸く座って会議みたいな感じなので、全員の方とお知り合いの如く話すことができる僕としては一番楽なフォームです。

 

1)アンチエイジング・ドックではどんなものを調べるか

2)主としてホルモンの変化とその意義

3)どうしたら若々しく生きられるのか

4)タバコ、アルコールについて

5)サプリメントは有効か、その選び方

と、まとめたらこんな流れですね。

 

しかしこういった話を聴きに来る方は原則としてとても健康です。タバコ吸わない、アルコール適量、運動ちゃんとしてます。僕は最後に「早死テスト」という僕が作った20ほどの設問に答えていただくのをやるのですが、みんな100歳までいけそうです。某製薬会社でやった時は結構スリリングな結果でしたが。

 

「こういう話を聞くといろんなとこでバラバラに検査するより先生のところで調べていただいた方が身体の本当の調子がよく分かりますね」と最後の雑談で言っていただいたのが嬉しかった。一般的な人間ドックでわかることはもちろん病気を捜すという大切なベーシックですが、そこから1歩踏み込んで、今よりもっと健康で快適に過ごすのはどうすればいいかということが分るのがアンチエイジング・ドックです。僕としてはこれが未来のスタンダードと思っています。

 

一番確実な投資は自分自身のボディ、マインド、スピリットに対する投資です。アンチエイジング・ドックはその1つの選択肢。わかって欲しい。

 

おお、光り輝く皆さん!

おまけ。ユニークな掲示。

アラビアンナイト

 雨だー。朝から暗いぞ。こんな時は好きな音楽のことを書こう。

 

 僕は「ながら」が出来ないタイプだと思っていた。しかし最近気がついたのは、単純な事務仕事を自宅でやらなければならない時、好きな音楽を聴くことは取っ掛かりに勢いをつける。で、よく聴きながらやっている。慣れると無いと淋しくなってくる。

 

 で、最近再発見したCDは、カッコよすぎるキップ・ハンラハンの「アラビアンナイト:A Thousand Nights and a Night (Shadow Night 12)」です。

 

  キップ・ハンラハンは曲を作りプロデューサーでもあるが楽器はしない。時々パーカッションで加わるくらいだ。何故僕が彼のCDを聴いたのかきっかけを覚えていない。だがそのどクールな色気のある音(ジャズに数滴ロックをたらす)は、完全に僕の嗜好のど真ん中だったのでした。

 

 彼の代表作は「アラビアンナイト」というのを知り、ネットで見つけたときの喜び、それは実際に聴いたときの喜びを上回っていた。彼のアルバムはねー、実のところ、よすぎる!猫にマタタビだ!状態になる数曲以外は結構退屈だったりするので印象に残る割りにあんまり聴き返さないのでした。なんだっ、スイマセン。記録に残るより記憶に残る選手という感じね。

 

 で、久々になんとなくながらで聴き返してみたのですが、いやー、よかったです。少し退屈なところは聴き流しで作業がすすむし、間歇的に流れるあまりにカッコいい音には聴き入ってしまう、全体の流れにメリハリがつくのですね。

 

なんだ、BGM用かい!いやいやそうじゃありません。最近何回も繰り返して聴いているのですが、そこに含まれている音は、やはり凡百の音楽とは違う個性です。そしてそれは、少なくとも僕にとっては精神のかなり深いところで共振するのです。僕のための音楽という気がします。

 

 キップ・ハンラハンの音楽を好きでいる限り、みじめな老人にはならない気がする。聴いていると老けない音楽です。でも万人には効きませんね、きっと。

 

今はアル中の太ったおっさんです。

僕とほほ同世代、1つ上かな。

「ニューヨークの裏番長」という話もありますが多分ウソでしょう。

長生きは手段

手段と目的を取り違える。

 

よく起こる。「金を儲けることが悪いんですか?」とライブドアの堀江社長は言ったが、金を儲けることは手段であって目的ではない。その金をどう使うか、何に使うかということがポイントなんだと思う。

 

抗加齢医学は健康長寿を目指す。しからば長生きが目的なのか?これも違う。健康で長生きすることは単なる手段である。そうすることで何がしたいのか?その目的を明確にしたほうがいい、難しいけど。

 

外来の患者さんに「いい調子です、これだと100歳まで楽勝ですよ!」と、言うと、ほとんどの方が「えー、もういいです」「お迎えを待ってますんで」「子供に迷惑がかかる」と答えられる。本音かどうかは分らないけど、まぁそんなことは言わないで。「まぁ嬉しい!」とおっしゃったのは、記憶にある限り3名くらいか。

 

ポジティブな答えの方は、明らかに生活に楽しみを持っておられた。楽しみを持つと、目的があると、その生活を長くつづけたくなる。病気を恐れながら時間を空費しているのとは違う時間の明るさがあった。

 

加齢、老化の研究はすごい勢いで進んでいる。すでに現在において、50年前と比べて10年は実年齢の比較で若くなっている。不老不死は不可能でも、かなりの高齢まで中年の精神身体能力、外観を保つくらいは多分そんなに遠くない未来に可能だろう。あなたがその気にさえなれば100歳までの人生設計を立てることは夢ではない。

 

選べば好きなだけ長生きできる時代が来るのである。

生活することを楽しもう、やりたい目標を持とう。大層なものじゃなくて、生活の些細なことでも力になるのだ。

そしてそれはできるだけ早く取り掛かろう。皆さんもご存知のように100歳でもあっという間に過ぎてしまうのだから。

 

 

Day dream ?

プールと洗眼

 日頃運動としてプールに行っている人は結構いるだろう。また水泳教室にお子さんを行かしている人も結構いる。そんな方々のためにちょっとした話題を。

「日経メディカル」最新号から。

 

学校などではプール水泳後に感染や塩素による眼障害を防ぐため洗眼を勧めているが、水道水洗眼は角膜を傷害し、眼保護にはゴーグルを着用することが望ましいことが慶應大学眼科グループの研究で分かった(第63日本臨床眼科学会)。

 63人の健常被験者をゴーグル装着群と非装着群に無作為で分け、さらに各群を(1)水泳後に水道水で洗眼(2)生理食塩水で洗眼(3)洗眼せず──の3群に分けた。1時間の水泳前後で、視力、眼圧のほか、生体染色、アンテリオールフルオロメトリー(AF)などの検査を行った。

 その結果、ゴーグル非装着群では、水泳直後の生体染色スコアとAF値が、水泳前に比べて有意に増加しており、角膜上皮の障害が示唆された。また、生体共焦点顕微鏡検査の所見でも角膜上皮の表層細胞が脱落していた。一方、ゴーグル装着群では水泳前後での所見の変化はなかった。

 さらに水泳後の洗眼について、各群で比較したところ、ゴーグル装着群、非装着群ともに角膜障害の程度に関して有意差はなかった。だが、ゴーグルを装着して水泳後に水道水での洗眼を行った群の中で、生体染色スコアおよびAF値が著しく増加していた人が2人おり、水道水でも眼表面の障害が起きる場合があることが示唆された。感染は認められなかった。

 

とりあえずプールで泳ぐときはゴーグルをしましょう。水道水での洗眼はダメ。生理食塩水での洗眼と洗眼なしは、角膜への悪影響はなかったようである。

 

塩素は結構アレルギーを惹起する。僕は一時プールによく行っていた時、アレルギー性鼻炎になったことがある。また塩素は元来無味無臭であり、特有の匂いを発しているときは(プールに行くとほとんどそうだけど)、既に汚物と反応しているのである。おぉ、なんてこったい!

 

ぐっとプールに行く気のなくなる話だが、捜せば塩素消毒でない無臭のプールがある。そこでゴーグルをして泳ぐのが一番安全。手間のかかることではある。まぁ目下のところ、僕は打ちっぱなしの方に行ってしまうけどね。

 

こういうプールもある(らしい)

ドックから

 今日はお休みでしたが、人間ドックに行ってきました。

 

 朝軽く、昼食は抜きでS会N病院へ。いつも一方ならぬお世話になっている地域連携担当のTさんが検査に一緒についてくださいます。身体測定、血液検査の後、腹部エコー、胃カメラ。胃カメラはいつもお世話になっている消化器内科の女医さんにやっていただきました。

 

 知り合いだからというわけでなく、皆さんとても丁寧でした。医者は結構ぞんざいだとか、無礼だとか、いつも機嫌悪いとか、評判があまり良くない事もあったのですが、最近の若いドクターは概して丁寧で、よく気がついてフランクで勉強もよくする、という印象があります。

 

 世界で一番古い文章を解読してみたら「最近の若い奴はなっとらん」だったという話がありますが、もうそういう時代ではない気がします。世界で一番殺人率の低いティーンエイジャーのいる国は日本です。僕は10年以上前ですが、アンダー20の世界サッカー選手権で小笠原選手がイギリスの大男の選手をあのクールな表情でかわしている写真を見て、「おお、なんとカッコいい、クールすぎる、なんか日本は変わるかもしれないな」と痛烈に思った記憶があります。写真も切り抜いてノートに貼っていたのでした。

 

 その後世界に出て行って目覚しい活躍をしている若い奴の多いこと。既得権を守ることで保守的になっている50代、60代は考えなくてはなりません。考えなくてはならないのは、若い奴をいかに伸ばすかということです。若い奴が伸びることで我々も成長する。そして勝負すればいいのです。そのためには「もう年だから」なんて死んでも思ってはダメね。ドックに行って身体のチェックも必須でござる(そこに落とすか)。

 

 この人です。                  

日常生活におけるスポーツ

おお、今日はゴルフに行きました。トホホ・・・な結果ですが、まあ基本的に楽しければいい。お金を稼ぐプロじゃないんだし。その意味では大満足。

 

趣味としてのスポーツに何を求めるか。これは人により千差万別でしょう。スポーツは大概競技としての成績がついてきますが、それに執着するのも勿論ありです。

 

ただ僕は、本来の楽しみを忘れてしまうような、勝負に目を吊り上げるようなのはあまり好きではありません。以前ラウンド中にクラブチャンピオン選手権だったかなんだかで試合中の方をスルーしたことがありますが、試合中とはいえ修行僧のような、苦難に耐えているような怖い雰囲気は、やっている方には充実感かもしれませんけど、まあ私は遠慮したい。これだからうまくならんというのも判ってるけどねー。いわんや単なる遊びとしてのスポーツで機嫌が悪くなったり説教したりするのは論外です。

 

多くのスポーツはかなり経験をつまないとうまくならない。すごくうまい人は尊敬はするのですが、素直に尊敬したくなる方と、すごい時間とお金と労力を使ってるんだったらもうちょっとほかの事に割いた方がよかったんじゃない?と思わせる方がいるのは何故か?その違いは?

 

思うにこれはその方のバランス感というか社会人として尊敬できるところがあるかどうかという点だと思います。仕事や人格ということ。社会人におけるスポーツは、その方のセンス・オブ・プロポーションの反映であり、やはりそこらへんちゃんと考えている方はいいな。

 

と言いながらももう少しうまくなるとバランスが悪くなるかも・・・いかん、いかん。

 

 

半袖だったな・・・           

 

 

 

 

ミュージック・カウンセリング

 今日は暖かである。朝仕事場までオープンで走る。土曜日だし時間が早く車も少ない。

 

 ブライアン・イーノの「ミュージック・フォー・エアポート」を聴く。サイド・ウインドゥを両側上げると風の音もしないで音楽もよく聴こえる。

 

 完全な環境音楽。ほとんど同じパターンが何度も何度も繰り返されるが飽きない。静かな静かなノン・クライマックスのアンビエント・ミュージック。頭の上が青い空で4面はガラスで、金魚鉢の中で音楽を聴いているようだ。

 

 退屈にはならず、頭がクリアーになっていく。車の中で環境音楽を聴くなんて想像もしていなかったがとても合うんだなぁー、これが。

 

 料理でも思わぬ組み合わせがマッチして驚くことがあるが、音楽と聴く状況も意外な組み合わせがあるのかもしれない。いやいや、音楽療法では音楽と気分は同質なものを選ぶという原則があるが(楽しいときは楽しい音楽、悲しい気分は悲しい音楽で気持ちが浄化される)、車を運転しているときは実はアンビエント・ミュージックのフラットな感じが僕の心象風景なのかもしれない。

 

 音楽とのマッチングで自分の感情を覗くのは案外正確かもしれないな。ミュージック・カウンセリング?

 

実は月が写っている