月別アーカイブ: 2013年1月

人生1日も働いてません。

時間がぶっ飛んでいく。

この前の連休から(14日だっけ)いろいろあって(産業医の講習とか)今日まで1日まるで休みというのは無かったのだが全然疲れてない。年々疲れなくなってくるみたいで、これは体力がついてきたというわけでは勿論なく、精神的にやり繰りが上手くなっているわけだ。疲労なんて90%精神的疲れだもんね。肉体的なものはぐっすり眠れば回復する。何があっても興味を持ってやればあんまり疲れない。

今日はデイサービスの家族会があった。主として認知症で当院のデイサービスに通われている方のご家族に来ていただき、日頃の悩みや疑問に思っていることなどをスタッフを交えて話し合う。それだけでかなり煮詰まっている方が楽になることもある。

僕は「あなたが認知症にならないために」といった話を20分ほどする。こういうのはパワーポイントを作るので自分の勉強になる。ゆえに僕は製薬会社からとか講演を依頼されるとまず断らない。自分の時間で僕が何をしているかというと音楽を聴いて本を読んでいる程度で、ものによってはパワーポイントを作ってる方が楽しかったりする。

で家族会だが、去年も思ったがスタッフはよく頑張ってるなぁと感心した。構成とかダンチによくなっているし(利用者さんにも来ていただいたのだが、別室で音楽療法をやっているところをライブ中継した)、話しぶりも立派なものだ。任せてよかった。成長しているのがよく判る。院長がボンクラだと育ついい例だ。

で大変いい気持ちで帰途に就く。全然疲れてない。あとは2月までに抗加齢医学会に出す抄録を3編、やっつけるのみ。楽しんで仕事をしていると「人生今まで1日も働いてません」という気持ちになるとある外国人が言っていたが、僕もそれでいきたいな。

準備中

筆談

休みを利用して名古屋までお見舞いに行く。

10何年か会っていない90歳近い叔母さんである。従妹と電話で病態のやり取りをしていたが、かなりきびしいとのことで面会に行った。会わせたい人には連絡した方がいいと言われたと。

でも、意外なくらい回復されていたのである。多分退院できるだろうと思う。生命力強いし。

ICUで挿管状態だったのだが意識はあって、僕を見て必死で何か言おうとしているのだが判らない。チューブが入っているので喋れないのだ。看護婦さんが筆談をしたいのと訊くとうなずいた(今までなかったことだそうだ)。

これが最初に書かれた文です。「変わらずハンサム」。

必死で言うことじゃないよ。でもしっかりしてるじゃないの・・・、眼も頭も大丈夫ね。

これで回復を確信した。

・・・でもでっかいマスクをしていたから顔はあまり見えなかったと思うんだけどねぇ。

デイジー3。家宝にします。

書き初めじゃなくって・・・

デイジー2。

昨年、スタッフと僕とで吉本の講演をうった忘年会、そこで一人の方とお知り合いになった。

以前大阪で働かれていた某社のMRの方で、僕のクリニックの近くはよく通ってましたと懐かしそうに話されて名刺交換をしたのだが、彼から昨年末に1枚の書が届いた。



これは僕の名前であるが(名は体を現すという見本みたいな名前じゃね、ハッハッハッ!)、よく見るとこの漢字はひらがなを組み合わせて作ってあるのだ。

そのひらがなを読むと「いし りんしょう いのち」つまり「医師臨床命」じゃね。

はっはっー、恐れ多くて思わず椅子から転がり落ち、ついで土下座をしてしまったが、これは今年の僕の進むべき道を表している。

臨床、つまり患者さんを診る、治療する、現場最前線が生きる道であると。仕事上いろいろやりたいこと、興味もあろうがそこから離れるなっ、と。

はっはっー、承りました。Mさん、どうも有り難うね。


 

My First Kindle

デイジーをいっぱい摘もうと決めた2013年。

最初のデイジーはKindle Fire HD です。デイジーのハードウェア部門。

電子書籍は好きじゃない、僕が本を好きなのは内容だけじゃなくて、その手触りや造本自体がラブなのよ、と思っていたが、本というのは結構スペースを取るので断捨離の一環として購入。年末から服とか靴とかも相当整理している。快感、快感。

で軽いビジネス書を1,2冊購入したのだが、自分の読むスピードが格段に上がっているのに気がついた。こういった書籍は流し読みで行くことが多いが、本と比べディスプレイだとどういうわけか速度が上がる。

画面を読みやすい輝度にしたり、ページをめくるのが左端を軽く抑えるだけスムーズに出来るのでストレスなしというのもあるが、何故かな、集中しやすい。生来新し物好きだから紙に載った活字にちょっと飽きていたのかもしれぬ。

文学書はどうかな、と思ったが、こいつはいけない。好きな作家がKindle版でないのだ。村上春樹、龍の両氏はもとより、池澤夏樹とか倉橋由美子とか、昔懐かし片岡義男なんかもほとんどゲットできない。

漫画はどうかな、と前からちょっと気になっていた「昭和元禄落語心中」を購入。どの本もサンプルで少し読むことができる。画面はきれいでストレスフリーで楽しめる。かなりいいな。普段漫画は全然読まないが、試し読み、クリックだけですぐ手に入る、すぐ読めてしまうというこのシステムはいかん。結構割引価格で設定されているのでカード破産感覚となる。今気に入ってるのは「おとこ(女偏に男と書いてある)の一生」です。仕事の合間にチョコチョコと。でも読むのを止めるのに苦労する。

なかなか気に入っている。すごいタブレットのハードユーザーなら不満が出るかもしれないが、ネットや書籍を読む程度だったらかなりいい買い物じゃないかな。

趣味の入浴しながらの読書ができないのが残念。防水版を待つしかないか。

赤いカバーのmy Kindle

エイミー・マリンズ

明けましておめでとう御座います。


新年の話ではなく、昨年から余韻が残っている話。

年の暮れにNHKでエイミー・マリンズさんのTEDを見た。午前1時を過ぎていたと思うけど、寝ようと思っていた頭が完全に覚醒した。

彼女は先天性腓骨欠損症で両足を膝から下切断している。しかしチータ脚と呼ばれる短距離走者用の義足をはきアスリートとして名を馳せ、アトランタパラリンピックで100m走、走り幅跳びで参加、今年のロンドンではアメリカチームの主将として参加している。


しかし彼女のすごいのはそういうことではない。

彼女は義足を完全に自分の武器として使っているのである。強い自分の意志でもって。


すごいファッショナブルな装飾をした義足でモデルとして、また面白いからと自分の身長より高くなる全く普通の脚にしか見えない長い義足をはいて(173cmの身長より10cmも高く)。

身長を高くした時は彼女の友人が「ずるいわよ」と言ったそうだ。

逆境は潜在能力の門戸を開くと彼女は言う。そして「詩と遊び心が必要」「義足で人間以上の存在になれる」

義足をはくことは彼女にとって障害じゃなく可能性を増幅してくれるものなのだ。

マイナスがプラスに。


すごくない? 大いなるハンデが最強の魅力に。 すごく刺激されました。悩んでる時間はないぜ。