入院2回目どうでしょう?

先日入院してきました。4月に右股関節を手術してからはや4ヶ月、もう9月に次の左です。とりあえず1日検査入院ということで、自己輸血用の採血や麻酔科受診、CT、静脈血栓の有無を調べるエコーなど諸々をやってきました。どうも僕は病院が性に合ってるようでとても楽しい。検査で病院内をグルグル動きながら、こんなふうにやってるのね、とか思って時間を持て余すこともなく興味津々です。各セクションの連絡具合や接遇態度も経営者視線でみながら色々勉強させていただきましたが、基本的に同業である医療従事者を好きなんだなと思います。

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部屋の窓から。入院するにはもったいない日。

8月はまさに台風のように過ぎていきました。

久しぶりにお盆に白浜にカヤックに行く。いつものメンバーのイッシーが新しくプリウスを購入、それの足慣らしも兼ねてなのですが、なんと!ダッシュボード、シートまで外観と同じく白!です。気でも狂ったのでしょうか?みんなで耳なし芳一ようにサイドミラーだけを残して般若心経を黒マジックでボディにもダッシュボードにも書くことにしました。

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僕のショートパンツはリオの海岸でスマホを奪われそうになって格闘した時に破れたものです(ウソ)。

 

白浜の海は澄んでいて、久しぶりに遠出しました。沖合の島に着いたとき、一緒に漕いでいた男爵と仕事のアイデアがまとまり一石二鳥。

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ここからエントリー。水はとても澄んでいます。

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そうそうこれを忘れてはいけない。鈴木茂氏のコンサートに行った。いつものようにロック相棒Randyと一緒です。彼の初ソロアルバム「バンドワゴン」は僕の心のベストテンの1枚で、今聴いてもカッコええなぁーと思います。すごく楽しみだったのですが正直ちょっと期待外れ。彼はマリファナ所持でつかまったり、ずっとステージ活動をしてきたのではないとは知っていますが、曲間の流れがぎくしゃくしたり1曲目を歌い終わったら明らかに息が切れていて、インストが多かったのも多分歌えないんだろうなぁと思っちゃたりするので、ミックやポールの圧倒的なパフォーマンスを見た身としては、ちょっと淋しかったです。圧倒的だったのは共演した吉田美奈子さんで、3曲ほど歌ったのですがステージの頂点でした。鈴木茂はやっぱりスタジオミュージシャンがいいのね。

しかしまた聴く機会があったら絶対行くと思います。ファンですね・・・。

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高血圧、じゃなかった高気圧ジジイ

高気圧

一昨日、突然幕がスルスルと上がって夏が始まった。全然違うやん、と朝、車に乗り込むときに思う。陽光が違うし蝉の声もダンチにうるさい。おお、麗しの夏よ、せっかく来てくれたのに後せいぜい2週間程度のお付き合い。仕事なんかしてる暇はない。

「夏とは単なる季節ではない。それは心の状態なのだ」 片岡義男氏の至言をかみしめながら。

退院してから沢山やること、やりたいことがあって手術前よりグッと時間が凝縮している。幸いにして世界の輝度は上がったまま。今までもったいないことしたな。でもそんなこと言ったってしょうがない。

先週、第7回抗加齢医学臨床サマーミーティングが東京トータルライフクリニックの馬渕先生担当幹事で浅草であった。これでシーズン1が終わり来年から心機一転、創立者田中先生の地元静岡からシーズン2が始まる。70人以上参加し幕切れにふさわしい充実した会で、発表内容もグレード高く、抗加齢医学会理事の先生方も「学会と変わらないね」と感想を述べられるくらいだった。当院も一見正常に見える外来定期通院患者さんの中から認知症を拾い上げる、スタッフの手間がかからない自己記入式のテストの成果を発表した。発表側が自信満々に較べその便利さがこちらの発表テクニックの未熟さでうまく伝わらなかった感あり、若干残念。しかし今度の抗加齢医学会までに症例数を増やしてまとめる予定で、何よりもスタッフが熱意を燃やしているのできっとうまくいくと確信している。

このミーティングは実際に抗加齢医学を臨床で行っているドクター、コメディカルが参加しているのだが、みんなの明るさが特徴だと思う。日常の外来で結構手一杯のはずなのに臨床研究をやるという人達のバイタリティと好奇心と自負は、日常の詰まらないことなんて気にしないという健康な明るさにあふれている。愚痴、なし。いいね。

運転しながら会であったことを思いだしていると、カーステレオから「高気圧ガール」が流れている。空気感がこの朝にぴったりだ。「夏だ、海だ、達郎だ!」という古臭いコピーを思い出し、この短い夏を楽しく過ごす策略に思いをはせ、そして高気圧ジジイじゃなくっちゃね、と思い至ったのである。

楽しい入院 躁状態?編

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気が付くと手術後二ヶ月であった。まだ二ヶ月しかたってないのか、すげえ前のように感じるぞ。

退院してから一ヶ月ちょい、単純にやたら忙しかった。外来だけでなく抗加齢医学会の準備(2題発表した)、認知症カフェのスタート、メーカーでの社内講演会2つ、研究会の座長2つ etc、まぁ有難いことでございます。忙しいうちが花、という貧乏性の私としては、皆さんの病み上がりで大変でしょう・・・という口先の優しい言葉と裏腹の「しっかりやれよ!」というプレッシャーがエネルギーになってます。嬉しいなぁ。

前回にも少し書いたのだが、何が変わったかというと世界が明るくなったのである。別に前が暗かったわけでもないが、①全く疲れない ②忍耐強い ③判断が速い ④常に笑っている ⑤なんでも冗談にしてしまう など、ホントにこれでいいのか?と疑いたくなるところもないではないが、本人としては排気量が大きくなった、ボアアップしたという感じがリアルにしています (他の人がどう感じているかは知らない)。

たとえが適切でない気もするが、伊丹十三氏が離婚した時の印象を「重ーいリュックサックを下した時のような、軽く体が浮き上がるような感じ」と表現していましたが、近い。

人間は慣れる動物である。どんな苦しみも痛みもそれなりに慣れてしまう。そして人は原則的に変化を好まないがためにそのままズルズルと何年もいってしまうのであるが、やっぱりこれはよくないな。僕も不便や痛みを感じながらも「まぁこんなもんか」と毎日生活していたのだが、それは本来のあるべき姿ではなかったのである。

考えてみると、ちょっと不便なこと、不快なことって(ほとんど意識していないけど)一つや二つは絶対ある。そしてもっとでかいことも見ないようにしているかもしれない。それを解決すると予想を超える変化が起こるかもしれないぞ。案外勇気がいったりするかもしれないが。

とりあえず目下のところ疲れをを知らない子供のような(シクラメンのかほり)僕としては日常の不便不満を解決すべく動いている、なんとか。

リバウンドしそうな危険も十分意識しつつ・・・・・いつまでもつか? 明日か、一年後か、死ぬまで?

楽しい入院 術後一ヶ月と八神純子編

「輝度 カーソル」の画像検索結果

術後1ヶ月、退院して2週間がたちました。極めて元気である。退院後初の外来受診もしてきたのですが、問題なく普通の足と思って動かしてくださいとのこと。有難う御座います、M先生のおかげです。

ハリウッドの大物プロデューサー、デビッドブラウンが書いた老後についての本で、「60歳を過ぎて朝起きたとき身体が痛くなかったらそれはもう死んでるってことだよ」という誰かの言葉を紹介していた。僕も手術前は勇を奮い起こして起床するという感じで、年をとるとはこういうことかと思ったりもしていたのだが、それは全く間違いであった。今は全然痛くないんだもん。一か所かばっていると寝相でさえ無理をしているということか。

術側はやや庇いがちで動いていたが、いまは逆に推進力の基軸にした方がいい感じである。それと共に以前は痛みが無かった片側が時々思わぬ時にグッとくる。これは9月の手術を待たねばばらない。

調子が良くなって気付いたのだが、手術前の痛みは結構メンタルに影響を与えていたのである!全く意識しなかったんだけど。

薄皮をはがす程度だけど、確実に世界が明るくなっている。 スゴイ!俺は鬱だったんだ!

「前が鬱だったらこれからはどうなるんです!恐ろしい・・・」と人は冗談にしか思っていないが、これは本当である。心の輝度のカーソルが間違いなく上方偏位している。これは振り返ってみて、なった本人にしかわからない。大きな獲得ポイントでした。

で昨日の土曜日、以前から退院祝いということでスケジュールに入っていた八神純子さんのビルボードライブにラブ作君と行ってきました。

「や・が・み・じ・ゅ・ん・こ? なんで? ロック魂を歌謡曲に売ったか、ラブ作!」だったのですが、特に名を秘す某女性から勧められてファンになった、こういうのを聴いて早く大人になれ!ということらしい。

結論を言うととてもいいライブでした。ミュージシャンも観客も年代が近いせいで、安っぽくない大人な雰囲気。前はライブに僕くらいの年代のオーディエンスが多いと、自分のことは棚に上げて「平均年齢高いねぇ―」などと毒づいていたのですが、なんかみんな練れてきて、欧米の様にガキにはわからない大人の場が出来つつあるかも、とちらっと思う。バックバンドも後藤次利、佐藤準、ポンタとか、びっくり!!のロックレジェンドが固めていたのもハイクオリティの一因ですね。また行きたいです。

復帰1日目から2週間、パンパンに仕事の予定が入っていたのですが、遊びの関門もどうやら通過出来たし嬉しいなぁー。鬱の方が良かった、と言われないように優等生路線で行きます(単に予定)。

 

楽しい入院 退院編

「discharge from hospital」の画像検索結果

今日は術後丁度2週間です。実は昨日退院しました。術後経過が順調で、連休でリハビリもお休みとなるので、予定より早く退院させていただいた。

まだ何も言えた段階ではないですが、病院より自宅の方が圧倒的に動く量が多い。意識していても基本的にベッドしかない病室に暮らしていると寝転んでしまうのがデフォルトですが、自宅にいると自然にいつものペースで動くので(クセだな)全然違う。階段も意識して上り下りしているので、支えながらですが初めて左右ちゃんと互い違いに足を出してのぼることが出来ました。これは個人的にはビッグステップです。

案外違和感なくいつもの生活に戻っているので自分でも意外な気がする。これも関わっていただいた諸先生方、看護師さんたち皆さんのおかげとほんとうに心から感謝します。同業者の活躍振りは見ていて本当に頼もしく嬉しく感じました。今年一年、秋も含めて6週間、ゴールド&シルバー両ウイークぶっ潰しての大修理ですが、その価値はあるとまだ全部終わってないですが確信しています。

パワーアップした分何をするか? 好きなことをさせてもらうぜ!と思いますが、遊びだけに使うのではあまりに情けない(可能なスポーツはもう精査してありますが)。いい年をしたおっさんは少しでも人のためになることをせなな、と殊勝に思います・・・。

まっ、今はそう思ってるよ!結果は追々な!

楽しい入院 リハビリ編

IMG_1624リハビリは快調です。主治医が、突っ込んでいいかちょっと迷いました、というお見舞いでいただいた写真のT shirt を着てからよりペースが上がりました。

術後2日目からリハビリ室に行って評価を受け、そこから順調にステップアップして今日で術後8日目ですが、松葉杖も卒業して一本杖で階段も含めどこに行ってもOK、あっ、院外はやめてくださいね、というレベルです。

僕は幸いなことに痛みが全然なく、術前のことを考えたらホントに楽。みんな普段の生活で動くのがこんなに楽なんだったらなんで文句なんか出るんだよ、考えられねぇ!って感じです。背筋が伸びて、足も長くなったので大きくなったと言われます。

しかし調子に乗るのはやめておこう、好事魔多し。

リハビリ、食べる、すぐ寝る、の繰り返しで、退屈するかと思いきや快楽です。

社会復帰、難しそうやねぇ・・・・・。再開初日から在宅往診入ってるって?嘘やろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽しい入院 術後編

最初に今回の熊本地震で被災された方、現在も余震に苦しまれている方々に、心から応援を申し上げます。何とか耐え忍び、新しい未来を創っていきましょう。

 

で、僕自身はというと、今日は人工股関節置換術後5日目ですが、松葉杖でスタスタを歩いて、さっきもカフェまでコーヒーを買いに行きました。

 

驚異的な回復力ではないか。せっかくお見舞いに来られた方も拍子抜けである。勿論素晴らしく上手に手術をやっていただいたことが一番の理由だが、同日手術の方の状況を鑑みるに僕の体力もなかなか捨てたものではなさそうである。

 

手術が終わりリカバリールームから病棟へ帰るとき、看護師さんから「ご気分はどうですか?」と尋ねられた時は空腹感しか頭になく、「お腹がとてもすいています」と答えたら「こんな元気な人見たことないわ!」と爆笑された時から予想された結果であった。

 

手術当日の晩は全く体を動かせなかったこと、反応熱がバンバン出たことなど、しんどかったなぁ、ありゃー、というのは勿論あるが、なぁーに喉元過ぎれば熱さ忘れるというレベルでございますよ。

 

今まで僕は病気らしい病気はしたことがなく、2日以上にわたる入院は人生初めての経験で、する方からされる方に立場が変わるといろいろ勉強になる。

 

人の体に触るのには非常にソフトタッチでなくてはならない(元気のいい男前の整形外科研修医諸君のタッチの荒いこと、乱暴者である)。入院患者といえども一人前の社会人であるのでプライバシーとかの配慮は大いに必要、特にトイレ関係は細心の注意がいる(わかるけど機械的になりやすいのだな、これが)。慣れてマニュアル化されていることも実はまだまだ改善の余地があるのでは(これは医学的なことに限らず)、等々。

 

僕自身のことに関しては忙しい看護師さんの手間を取らせないように行動する大人の患者なので快適な関係が築け満足しています(と思ってるのはこっちだけかもしれない)。やっぱり深夜帯の看護師さんはナースコールが本当に鳴りっぱなしで気の毒というか、大変で本当に尊敬する。

 

で、目下のところ声を大にして力説したいのは、世の中年以降の男女よ、ぜっーーたい筋トレをしといたほうがいいぞ、ということである。

 

術後の経過もそうだが、検査とか入院生活は結構自分で体を動かさなくてはならないことも多く(関節とかちょっとのことだけど)、これは筋力の少ない状態だとかなり苦痛なんじゃなかろうかという事態にたびたび遭遇した。僕は手術に至るまでに2年ほどちゃんと筋トレをした時期があって、これがかなり助けになっている(アスリートが手術をしても再起できてるのはやはりもともと持ってる資源が違うからだ、というのがよく分かった)。何もしないですぐ手術をしたとしたら苦しまないでスマートだったかもしれないけど、筋トレという人生にとって非常に大事なソリューションを知らないまま過ぎたのではと思うと、やっぱり今でよかったと思うのである。

 

筋トレに関してはこのブログでも再々書いているが、自己流のチョコチョコした奴は駄目である。ちゃんと物の分かったトレーナーについて、栄養管理も含めて、である。そうしないとちゃんとした筋肉なんてまずつかない。

 

そして筋トレの恐ろしいところは最も強力なのはメンタルに効く!!というところなのである。これもやってみなくちゃ分からないな。

 

で筋トレの重要性について認識を強くしたので、退院してからトレーナーのTちゃんと工夫しながら継続していくことになる。楽しみだなぁ。

 

しかしその前に、こんな安楽な生活をしていて(少し運動をし、ご飯を食べて音楽を聴きながら本を読むという繰り返し)社会復帰できるのでしょうか?ちょっと無理な気が・・・。

 

 

 

 

 

 

楽しい入院 手術前日編

ついに入院した。明日手術。午前中に部屋に入り説明を受け、寝るまで特にやることも無い午後2時。ソウル系の甘ったるい音楽を聴き、キンドルにダウンロードしておいた70冊以上の本をどれから読むかとぼんやり考える昼下がり。  ひょっとして天国?  なわけない。

嵐の前の静けさね、きっと。

術後2日目からリハビリが始まる。最初の1週間は痛いです、と術者からくぎを刺される。あー、そうでしょうねー、想像するだけで吐き気がするんですけど。

人工股関節を入れた方の足は4cmくらい長くなったような感じがしばらくします、左右差がすごくあると感じるのでこけないように気を付けて。 ハーイ。

ふーーん、術後どうなるか、だんだん楽しみになってきた。手術経験者の弁によると「片方で10年、両方替えると20年若返ります!」とのこと。いいじゃないかー、40台になるとするとやることをいっぱい考えなあかんな。ウキウキ。

病気を治療するのではなく、能力を上げるための改造と考えると気持ちが上がる。両側替えるともうサイボーグ。しゃべり方も機械っぽく抑揚のない、感情を感じさせないやつでいくかな、氷のように冷たい無慈悲なおっさんというのはどうでしょうか。

ま、お楽しみということで。次回は全く手術は楽ちんでしたと書きたいと思います、希望的観測ですが。

 

 

 

 

 

楽しい入院 準備編

ついに股関節の手術をすることになった。今まで入院したのはアキレス腱を切断した時の1日だけで、3週間の長期入院は初めての経験。前からいつかやらなダメねーと思っていたのだが、人工股関節の耐久性とプライベート、オフィシャルに問題無いかを考えて今が最適と判断したのであった。

痛いのはイヤっス。まるで子供だが、最近の術後コントロールの進歩を期待し、それにどう考えてもお産よりはマシだろうと思う。そう思うと女性は偉大である。俺にはとても務まらない。

手術の10日ほど前に検査入院がある。輸血の為の自己血を取ったりするので実は今日その為に入院した。明日朝には退院です (注:ブログにアップしたのは3日後です)。

病棟の雰囲気は僕が勤務医だった頃と何処も変わんないな。しかし働いていると余り意識しないけど、どこでも病院は暗い!これは良くない。楽しく明るい雰囲気は決して患者さんの気持ちを無視しているわけではなく、むしろ救う。僕のクリニックはあまり医療機関らしくない設えになっているけど、もっとそれを進めた方がいいなと経営者は考える。

ベッドに案内され着替える。Addidas の黒にゴールド3本ラインのシャカパン、New Balance のグレーのTシャツである。どこでワークアウト?バリバリの病人です・・・。色々動くのに杖を使う。普段は使用しないが術後はしばらく使うようなので、ちょっと前から練習している。メチャ楽。歩くスピードが速いし背筋が伸びて視点が上がる。普段思ってるより猫背になってるな、絶対。イカン、イカン。杖は母親のお古だが、魔法使いのように蛇がトグロを巻いて金色のスカルが先端についてるやつが欲しい。片目の黒のアイパッチもあった方がいいな。

昼食が出る。主菜1、副菜2で白米も思ったより多い。僕は普段殆ど白米を食べないのだが、全部美味しくいただく。添えてあったメモには御飯:特大とあった。これでか。・・・・本格的な入院に備えて必要なものをノートに書くことにしているが、何となくオヤツと書き込む。

看護師さんは優しく可愛い。医療関係者の考えてることはわかるので、僕はメチャクチャいい患者さんである。礼儀正しく、手間を取らないように自分で何でもして、上品なジョークを言う。で普段経験しないような世話の焼かれ方をし、自由時間はたっぷりある(だいたいこれもベッドに寝っころがって、お気楽にiPhoneで書いているのだ)。

天国ではないか、ここは、ひょっとして。

(10日後に訪れる過酷な運命を彼はまだ知る由もなかった、と続くんだろうなぁ、多分)

P.S. 実はもう飽きて、翌朝退院して車でクリニックに向かいながら街の景色を見ていると、「シャバに帰ってこれてよかった―」としみじみした。3週間入院だと廃人は間違いないかも。

 

臨終はビーチボーイズと

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好き嫌いは年を経てもあまり変わらず、むかし好きだった音楽は変わらず好きで、それほど好きでなかったミュージシャンをいい歳になって激愛するようになることはあまりない。ところが僕には10代20代にはあまりピンとこなかったけど今はめっちゃええやん!というロックグループが一つある。

それはビーチボーイズ。

いつ頃からかわからないが、ズンダッダズンダッダというお気楽なイントロのカリフォルニアガールを聴くと思わず笑みがこぼれるようになった。山下達郎の影響?

で、そのラブなビーチボーイズが大阪に来るというではないか!中学からのロック友達であるラブ作君が「お前好きやねんやろ、いこか?」ということでかなり前にチケットを取ってくれていて、昨晩ビルボードに行ってきた。

このセリフからも判るように彼はあまり好きでない、というかあまり聴く機会が無かったというべきであろうか。我々がティーンエイジャーの頃は何というかサーフィン?何それ?という感じだったからなぁ、生活の実感に全然リアルでなかったと云えよう。じゃあ今は実感あるのか?と云われるとそりゃ全然無いわけであるが、今までの経験の中にもろサーフィンじゃなくても、その周辺のサニーな感じというか、海とか可愛い女の子とかいうメローな記憶がそれなりに積み重なっており、彼らのサウンドは若々しいそれら、楽しさを惹起するのである。

ビルボードはめっちゃ満員でした。老若男女、始まる前から期待感が充満していて、彼らがあらわれて1曲目のイントロから30曲近くやった最後までネバー・ア・ダルモーメント。年老いて太ったおっさんになっていても、愛嬌満タンで(マイク・ラブ、ブルース・ジョンソンは阪神タイガースのユニフォームをひっかけて登場!)、できればああいうジジイになりたいと思う。声は若々しく、若いメンバーを入れていてもサウンドはビーチボーイズそのまま。

ラブ作君の感想、「最初から最後まで楽しかったコンサートって、今までポールとストーンズやなと思ってたけどこれも入るな!」というのがすべてを物語る。

村上春樹の若い時のエッセイで、死ぬときは陽のサンサンと降り注ぐ浜辺でビールを飲んでいて急に胸がぐっと苦しくなり、遠ざかる意識の中で遠くビーチボーイズが聴こえるというシチュエーションが望ましいというのがあったけど、同意する。

ゴッドファーザーの、花の咲く野原で孫と遊んでいて、その最中に椅子に座りながら急に眠るように絶命するというのも捨てがたいが、いずれにしろアウトドアだな。そしてBGMはビーチボーイズに決まりです。