日別アーカイブ: 2008年11月22日

テロメア延長!

 人の寿命を決めるのは何かという説の一つに「テロメア説」というのがあります。テロメアというのは人の染色体の末端にある蛋白質複合体で、細胞分裂のたびにテロメアは短くなる、つまり回数券みたいなものです。テロメアが短くなると細胞は脆弱化し急速に加齢して死を迎える。テロメアが短くなると寿命も短くなる。最近テロメアの短縮は癌における発症リスクと早期死亡のマーカーとしても認識されつつあります。

 

 そのテロメアを修復し延長するテロメラーゼという酵素があり、この増加が長寿の源ではないかと最近研究が著しい。

 

 カリフォルニアの予防医学研究所とカリフォルニア大学の共同研究で「ライフスタイルの改善はテロメラーゼ活性を増加させる」という発表がありました(Lancet Oncology 2008;9:1048-57)。

 

 男性30名に健康的なライフスタイル・・・それは何か?脂肪を総カロリーの10%以内にとどめ、精製糖が少なく全穀粒や果物、野菜を多く含む食事をとる。ビタミンと魚油のサプリメント。中等度の有酸素運動、ストレス管理、リラクシゼ-ション療法、呼吸エクセサイズでござる!・・・をさせて3ヵ月後、血中テロメラーゼ活性は29%も増加していたのである!その活性の増加はLDLコレステロールの低下とストレスの減少とに相関していた。

 

 うーむ、健康な生活は寿命を延ばすだろうし、まあ当然といえば当然という気もするが、テロメラーゼまで増えとったか。

 

 野菜中心で腹8分目の食生活、良質な睡眠、規則的な運動、そしてつまらないことは気にしないではっはっはと笑って異性と仲良くする。こうしてれば病気にならないだろうと想像がつくし、実際に学問的データがそれを裏付けています。

 

 ほな、そうしよう・・・とならないところが、出来ないところが浮世の難しさね。君は上の中でどれが一番難しい?俺はねー、秘密だ!

 

 

光ってるのがテロメア君です。

快楽の源

最近凝っているのは勉強であります。

 

なにそれ?嫌味?

いいえ、素直な気持ちであります。この年になって勉強に目覚めるのって恥ずかしいなー。本当にもう少し若くして気がつけばよかったと思うよ。僕と同じように結構いい年になってから同じように感じている人も結構いるのだ。

 

子供の時、周りが暗くなっても公園で遊ぶのをやめなかった。10代の時、好きな音楽は何度リピートしてもあきなかった。心から素晴らしいと感じ、聴くたびに心が震えた。

 

そんな甘い激情が湧き上がることはこの年になるとあまりない。つまんないなー、と愚痴っていると、スタッフからそんなん、30になるともう無いですよと言われた。

 

そうか。スマン。でもやっぱりそんなのは詰まらなくないか?

 

で、考えてみる。最近時間の経つのが気がつかないくらい熱中していたのは何か?

 

・・・・これがパワーポイントをいじっていた時なんなだなぁ。講義を頼まれて自分の勉強の整理を兼ねてプレゼンテーションを考える。構成を考え、喋る内容を考えながら格好いいグラフィックを捜し出す。うまくいくと思わずにんまりする。気がつくと2時間ぐらいすぐ経っている。

 

関連して勉強のまとめを作る。出来るだけ要領よく雑誌の特集をまとめあげ、覚えやすいようにノートかPCに記録する。関係する患者さんの顔が浮かぶ。今まで気がつかなかったことも浮かび上がってくる。快感である。詰まらんテレビの比ではない。

 

以前田中康夫氏が「仕事も遊びも僕にとっては等価である」と言っていたのを思い出す。スクールの元々の語源スカラの意味は暇つぶしだっけ。もともと知識を得ることは楽しい暇つぶしだったのだ。だから勉強という言葉もふさわしくないな。知識を得ることは仕事が、生活がスムースにすすむことに大いに有用である。生活全体が弾力的に回りだすのだ。これが快感でなくてなんだろう。そして先人の、達人の知恵にびっくりすることが知識を得ることの本質であるならば、繰り返しの生活にどれだけフレッシュな風を入れることになるだろう。

 

テレビから離れたまえ。有用な知識を得よう。それは間違いなく人生の糧となり、生活を楽しむ力となるのだ。

 

退屈な文献は最強の不眠症の解消ツールでもあるしね。いろいろ役に立つことである。

 

アナログです。