ワンオク

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大阪であった第13回抗加齢医学会総会が終了した。当院から2演題を発表して収穫があったし、シンポジムでも得るところ大であった。尊敬している先生方との会食も楽しかった。いい週末であったと言えよう。

でも今は違うことを書こう。

その前の週、ある会があって僕は開始時間を間違い、すっぽり2時間強の時間があいた。どうしようかいね・・・で、久しぶりに映画でも見ようと思い立った。iPhoneで映画館を調べると、「Fool Cool Rock!」というのが目に付いた。「ロックね・・・、うん?監督が中野裕之じゃないか!」

中野裕之氏は、花火を素材に映像を加工してGood Musicをつけた、すごくカッコのいいレーザーディスク(こういうのがありましたねぇ・・・)のディレクターで初めて名前を覚えた。20年以上前だな。それからいくつか映画の監督をしていたが見てない。ほぼ僕と同世代で、何か彼のセンスには信頼感があった。

One OK Band (略称ワンオク)という日本の若いロックバンドのツアーを記録したものらしい。フィクションじゃないというのがこれは当たりだなという確信に変わり、劇場に向かった。「インディーズバンドかな?」

小さな映写場は3分の1くらいの入り。ロックっぽい服装の若者(セーラー服の女子高生も)がほとんどで8割は女性。40代以上は皆無に思える。まっ、いいじゃないの。

で始まったわけだが・・・・最初のワンシーン、最初の一声で・・・・「これはすげえんじゃない!」

声がロック、動きがロック、本物です。ヨーロッパツアーと韓国やインドネシア、台湾などのアジアツアーの記録映画だけど、ものすごい人気!歌詞が日本語であろうがノリは一緒で、「日本語が分かるひと―?」という日本語の問いかけに一杯手が挙がって「はーーーい!」と大声で会場がゆれるなんぞ(パリだよ、ベルリンだよ、日本のオーディエンスじゃないんだよ)感動もんだよ。ヒジャブをかぶったイスラム女性のスカーフにOne OK Band と染め抜かれているなんぞ、なにかサッカー日本代表のゴールを見ているようだ。

いいバンドの特徴で4人のキャラが立っている。最初はボーカル(タカ君、ロックアピアランス、気が強い、なんと歌手の森進一さんの息子だった)のワンマンバンドかと思いきや、ギターのトオル君(クール、ハンサム、リーダー)、ベースのリョウタ君(にぎやかし役、大阪弁だし大阪っぽい)、ドラムのトモヤ君(最年長ながらいじられ役、すごく性格良さそう)となかなかの面子。音的にはドラムスが特に印象に残った。カッコいい音。

僕は全く知らなかったんだけど、訊いてみると20代の女性はほとんど知っていた。メジャーじゃないの。彼らの出所が全くのインディーズバンドかどうかは知らないが、音はプロダクションに売れ線で作られたようなものじゃない、日本の男の子のロックだ。

この夏は初の野外で横浜アリーナでやるらしい。ロック3巨峰を一緒に制覇したR作君、行く?

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