夏・・・南・・・

 ため息も 蒸発するかや 夏日照り(着ぐるみ院長)と言ったところでお晩でございます。誰がなんと言っても夏、暦の上では秋とはいいましても、そんなもん誰が決めた!と言いたい今日この頃ですが、皆さん、何を聴かれていますかな?

 夏といえばこれ!という音楽はいくつもありますが、ギラギラ太陽、でっかい入道雲、高いところから見下ろせば都会のビルが蒸気に揺れてうだってる、というシティボーイ感覚満載は、僕の場合、南佳孝選手の「ジャングルジム・ランド」であります。

 これは「忘れられた夏」というアルバムに収められた曲で、「ビールとタバコで時は過ぎ・・・」とか、禁欲的な今の僕とは縁の無さそうな歌詞ではありますが、確実に存在した若い時の僕とばっちりシンクロしていました。一人暮らしの僕は、日曜日、アパートの屋上に上がってトランクスの水着だけになり、音楽を聴きながらビールと本で半日過ごしていました。翌週も行くともう同じことをしている先客が・・・とか、まあ、気楽な時代ではあります。

 もう手に入らないアルバムですが、1曲目は桑名正博御大の「これで準備OK」とか、南佳孝氏がスーツのままプールに浮かんでいるジャケットとか、なんというか若い幸福な香りが漂ってきます。

 南佳孝氏は桑名御大と並ぶ僕の心のアイドルで、自分に近いという点で言えば、つまり僕がもしミュージシャンだとするとこういう音楽をするという感じですが、最短距離の人です。この前も一緒に飯を食った後輩のalfesta君と一緒に何年か前ブルーノートへ聴きにいき、印象そのままの人であったというのも確認しました。思ったよりデカイ、若い、でもわがままそう。サインもしてもらったなぁ。

 彼は最近もアルバムを出していますが、これが全然いいのです。昔の名前で出ています、というミュージシャンでは絶対無い。なんて素敵なことだろう。個性は保ちながら表現がフレッシュです。見習いたい。やはり僕の永遠のアイドルです。

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ジャケットを見てると、なんかため息が出るなぁ

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