楽天的で長生きを

2002年12月12日発行のメディカルトリビューンによれば、エール大学疫学公衆衛生学のBecca Levy助教授が「加齢に対して肯定的な態度を取れば寿命が平均7年半延びる」と発表した。1975年に50歳以上の660人の男女にアンケートを行い、23年後に回答内容と生存の関係を検討した。その結果加齢についての考え方がより肯定的と判断された回答者は多くの条件(年齢、性、社会的経済的地位、身体機能など)を補正一致させた段階でもより長寿であることが認められ、それは高血圧や高コレステロール血症の治療、禁煙や持続的な運動よりも寿命に対する効果が大きかった。自分を消極的に評価すれば寿命が短くなり、前向きに評価すれば長くなる。同助教授の前回の研究では、高齢者は加齢により自分が賢明になったと思うかその反対かと思うかにより、ストレスに対する心血管反応、記憶力、演算能力などに大きな差が出てくることが証明されている。

自分を前向きに評価するにはそれなりの自信が必要だろう。根拠の無い楽天性も有効に作用する可能性があるが、年をとっていく自分に自信がもてるだけの生活設計がちゃんとなされていたことが寿命の延長に一番大きかったのではないかな?とはいえ楽天的に考えることの効用はあなどれない。最近ご老人の欝傾向が増加しているが今までの人生が無駄に思えるような痛々しい結果になる場合もある。笑えば免疫力も増強する。単純に楽天的に考えるように心がけるようにしよう。

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