認知症治療研究会

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3月は研究会から始まった。1日に朝5時起きで新幹線に乗って、品川の第1回認知症治療研究会に参加したのである。これはコウノメソッドの河野和彦先生が事実上は代表のような(会長は堀智勝先生)、コウノメソッド研究会のようなものである。

品川駅をおりて歩いて3分ということで、何となくそれらしい人々の後を追ってフラフラしていると着いてしまった。開場してすぐだったのだが写真のように長蛇の列である。おおっ、さすがみんな期待が大きいと思い、イソイソして会場に入る。

400人近くぎゅうぎゅう詰めで研究会は始まったのであるが、医者は6割弱、他は介護職の方という感じであろうか。発表の内容もそこらへんを反映して、各々を対象にしたものが半分ずつくらいで、正直なところおお!と思うようなニューな発表はなし。今回はそういうのでなく研究会旗揚げ的な意味合いが濃いのであろう。

河野先生の認知症治療を判ってない医者、有効な投薬方法を認めない製薬会社に対する怒りはますますヒートアップし、他の方も認知症治療が成功していない現況に対してちょっと言いたい介護の方が多く、まあいろいろ考えさせられる会であった。今までの経過から気持ちはわかる。しかしこの会に参加している方はそういった認識は分かったうえで来ているので、僕としては臨床的、学問的、そして実践的な内容に集中していただいてたらもっと嬉しかったかな。わがままですけど。

帰りの新幹線では結構疲れて暗くなった窓の外をぼんやり見ていた。これではいかん!何しにきてん!と思い、もぞもぞと明日からの診療に役立ちそうな事項を復習する。Business goes on as usual. 明日もクリニックは開くのである、いつものように。

 

認知症治療研究会」への2件のフィードバック

  1. ヒューレット柳澤えり子

    2014年6月から仙台に住んでいる50歳女性です。
    池岡様のブログは、”中年女性”、”筋トレ”、”医者” でサーチして行き当たりました。

    留学生活のストレスを食べ物で発散していたら64キロまで体重が増えており、自分一人の力ではどうにもならないことを認めて、スポーツジムに通い始めました。 今日は プールで アクアファイターというメニューをこなし、筋トレメニューも始めました。

    5年前ハーバード大卒の世にも美しい白人の女医さんのお話を伺いました。真っ赤なドレスにセクシーな身を包み、いかに脳みそにとって酸素が大切か、そのためには運動が不可欠という話をしておられましたが、30代後半かな?と思いきや、「うちの大学生の息子」というお言葉が出たときは、隣に座っていた肥満気味の女性とともに ”Oh, boy” とため息をついてしまいました。「うそ。。。私と同じくらいの年齢なの、この女神? 」
    私は半ば諦めモードでしたが、池岡様の、”院長の着ぐるみをかぶった少年”、という大胆なプロフィールに触発され、なにか書きたくなりました。
       

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    1. kiyo 投稿作成者

      柳澤えり子様
      コメント有難うございます。半ば諦めムードから現在はジムにも通われておられるとのこと、素晴らしい!
      是非お続けください。筋トレは可能なら少しの間でもパーソナルトレーナーをお付けになって、正しいフォーム
      を身につけられることをお勧めします。効果が全然違います(まともなトレーナーであれば)。

      運動はStrongest medicine です。一生続けましょう。
      参考文献を少し・・・クリス・クロウリー「若返る人」女性版もあり。
      ジョン・レイティ「脳を鍛えるには運動しかない!」「野生の身体を取り戻せ!」ハーバードの教授です。是非!

      ある程度自分を追い込まなければ効果が出ない面もありますが、それより大事なのは楽しめることです。
      いい気分になること。それを目安に。

      50歳はメチャ若いで!これからが楽しみですね!

      返信

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