今はまだ人生を語らず

 午後9時前に法人本部を出る。まだ仕事をしているスタッフもいる。雨が降っている。暗い。よく降るよなぁー、僕の好きな夏も終わっちまったらしい。

 車の中でなんとなく音楽を聴く気になれず、テレビのニュースを聴く。走行中は映像が映らない。でも日常的な人の声が聴きたいのだ。少し疲れとんなー。

 オリンピックの総括的なことをやっている。感動、勇気をくれた、有難う、そのオンパレードである。

 僕もいくつか見た競技では心が熱くなった。でもそればっかり押し出すなよ。もう少し多面体だ、現実は、と思う。作ってる方は判っているんだろうけど、こうやっときゃいいでしょうみたいなイージーな思惑が透けて見える気がする。

 「…感動しました。スポーツって人生を教えてくれるでしょう。このオリンピックは僕に勝つことだけが人生じゃない、負けることの美しさを教えてくれました!!」と誰かがけたたましく言う。

 勝つことだけが総てじゃない。これは心から同感。でも総てを人生になぞらえるなよ。こんな時思い出す言葉がある。あるナイス・ゴルファーの台詞だ。

 「ゴルフを人生にたとえる人がいる。彼は間違っている。もっと複雑だ。」

 いいなぁ、こういう感じ。僕ってひねくれてますかね。

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でも東京にはちょっと来て欲しい気も

 

 

 

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