オールド・ワイン ニュー・ボトル

新しい診療所への引越しまで3週間をきった。今借りているビルでリフォームに使った資材、ドアとかキッチンとか、使えるものはすべて新しい建物へ移設する。だってもったいないんだもん。

で、かなりのものがすでに取り払われていて、本部とかミーティングルームとかはすごいことになっている。ドアなんて便宜的に白のビニールのすだれだぜ。海の家である。まあ風情があってよろしい。

で、今度診察待合室で使う椅子なのだが、これは方針としてよくあるクリニックや病院使用のビニールソファは止めたいと思っていた。で、もともと僕が使用していたものや実家にあったものなど、古くて使い道の無かったものをリフォームして使用することにしたのである。張り替えれば木の部分なんかは今のものよりずっと立派なのだ。

そいつが今日届けられた。

いいぞー、すごくおしゃれで、洗ってもらったのでとてもきれい。しかも造りが立派なのである。黒に白い水玉や、上品なベージュとかだが、何かクラシカルな雰囲気があって深みがある。

考えてみればこいつらは30年以上前のものなのである。すごいな。オールド・ワイン ニュー・ボトル。新しくきれいだがバックボーンには歴史がある。

今度の新しい診療所(名前もクリニックに変わるのだが)も同じだ。外観も設備も知識もアップ・トゥー・デイトだが、中身のスピリットは50年の歴史(創業からだと53年になる)にふさわしい、大人のワイズでいこう!椅子を見てそう思った。アイデアを出してくれた(そして眩暈のしそうなほど頑張ってくれている)スタッフに感謝。

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水玉の30年選手。実物はもっといい。

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