今日はスケジュールタイトだった。
午前の診察が終わってから往診、紹介状書きですでに2時。近くの嘱託医をしている社会福祉法人へ障害者の方々の検診にヒーヒー言いながら行く。昼飯は診察中におにぎり3個。クー、泣ける。こいつが週に1,2回は登場する。
神様、なぜ老いさらばえた私がこんなこま鼠の様にちょこまか動かなくてはならないのですか?それはお前が悪い。そんなスケジュールを組むからだ。わかってるけどしゃーないのでございます…うだうだと後悔を繰り返しブルーになってくる。検診後すぐ午後の診察に突入すると考えると少し意識が遠くなった。
情けねーとあきれることなかれ。外来は非常に神経を消耗する。病院勤務の医者が最も嫌がるのが外来で、開業の時は毎日外来がほんとにできるのか誰もが危惧する。
こちらで選ぶことのできない多くの問題を、限られた時間内で、ある程度満足できる結果を示して、友好的に、トラブルを持ち不安げな患者さんに帰っていただかなくてはならない。
しかし!検診しているうちにいい気分になってきた。
知的障害を持つ多くの方には変な邪念がない。ストレイト。外来で、愛されたい欲求不満を肉体的な問題にすりかえて延々と愚痴る患者さんを診ているより、はるかに心安らかに働ける。なんとなく楽しくなってきて予定より早く終了した。邪気のないものは活力を与えてくれる。疲れない。早く帰ってきてピザまで食うことができたのであった。
グッド!ありがとさんね。
他人は自分を映す鏡である。彼らが素直で邪気なく生きていると、こちらもそんな気分になる。僕もそうならなくっちゃね。で、外来であんなに屈折した人が多いって事は、ひょっとして僕って・・・