月別アーカイブ: 2010年8月

エンドレス・サマー

  いやー、暑い!!

 今日はいったいなんなん!?と毒づきたくなるくらい暑かったですね。患者さんが「今年はクリスマスまで暑いらしい。サンタクロースも海パンで来るらしい」とあまり面白くない冗談を言っていましたが、9月いっぱいは本当に暑いみたいだ。朝は確実に秋の気配がしているんですが。

 僕は夏が好きで、仕事がなけりゃ別にこんな日々が1年中続いてもいっぱい遊ぶことあるじゃんと全然平気なのですが、片づけなくてはならない仕事も山ほどあるし、まぁ少し涼しくなっていただいて仕事しやすくなってもらおう。

 この前身体を鍛えることの重要性を書いたのですが、それから毎日20分ほどですけどトレーニングに時間をさくことが一応継続できています。ノートに記録までしているのだ。基本はゴロゴロマシーンとプッシュアップ、スクワット、それと時間がとれればプリシジョン・トレーニングです。

 体重も10日で1.5㎏減少とまあまあだな。今回は続きそうです。なにしろ変わっていく実感があるので。やらないと不安になる。何もやる気がしないとき、身体を動かすのが僕の場合一番有効なスイッチの入れ方というのも判ってきました。このまま死ぬまでなんかの形で続けたいです。

夏も終わっちゃてる感じだけどねー。 

第2回NST医療連携イノベーション in OSAKA

 Yahoo! じゃなくてヤッホー!夏のはじまりから続いた講演5連発が今日をもって一応終了しました。実はまだあるけど少し気分が違う。ネクスト・ステージって感じ。

 「第2回NST医療連携イノベーション i n Osaka」というやつで、糖尿病治療の医療連携に関して10分ほどのプレゼンテーションと、パネルディスカッションのパネラーをしました。僕はクリニックのスタジオでやっている運動療法に関して動画も使って話したのですが、おかげさまでなかなか好評でした。こういった毛色の違う会で低負荷スロー・レジスタンス・トレーニングの話をすると「知らなかった!すごいですね!」という反応に出会うことが大変多いのですが、これが日常になっている人間と一般の医療従事者との間には、いまだ大きな認知度の差があるなぁと驚いてしまいます。まだまだやることが多い。

 NST(栄養サポートチーム)の会は外科や消化器の先生が中心なのですが、僕はどういうわけか市立医療センターの西口外科部長が主宰する「なにわNST倶楽部」の世話人をやっています。今回の会は大阪市立大学消化器内科の荒川哲男教授が中心で運営されていますが、参加者も大学関係者が多く、2つの会は同じ大阪市立大学系にもかかわらずかなり雰囲気、色合いが違いました。

 市立医療センターは規模といい診療レベルといい大学病院と同じように僕は感じていたのですがやはりCity General Hospital であり、University Hospital とは違う、一般臨床家目線の高さがあると思いました。こんな風に感じたのは初めてです。大学はやはり研究組織、素晴らしい専門家グループであります。しかし他のことはほとんどご存じない。どっちがいいというのではない、両方必要なのでしょう。NSTもセ・パ両リーグのように2種類必要である。

 日頃のルーチンワークから離れ、こういった専門家集団の会に出ると必ず何か新しい発見があります。しんどいこともあるし億劫だったりもするのですが、行ってみれば何かある。馬には乗ってみよ、人には沿ってみよ、引き篭もりはいけません。しばらくはNoと言わない僕でいこうと思っています。

時間があったのでコーヒーハウスで「デトックス・ソーダ」なるものを飲む。極めてコストパフォーマンス悪し!

Working with John and Yoko

診察室の模様替えをしました。電子カルテをうまく使うためにスタッフの座る位置とか机の配置を変えたのですが、かなり違う感じになって入ってくる患者さんがみんな「おっ!」という反応をされます。

ここ1か月ほど外来チーフのジェット・O嬢(やることが速いから)の発案でチョコチョコ変えていたのですが、やっと落ち着いた感じがします・・・と言うと彼女が不満顔をしそうですが。

壁の絵も変えたのですが、遂に!ジョン・レノン作の版画が登場しました。もちろんレプリカですが、もう20年近く前にアメリカで買ったものです。Two is one がタイトルで、ジョンとヨーコの顔が一筆書きで書かれてあります。

ジョンの声は本当に神の声ですね。高校生の時に「ジョンの魂」のmather、鐘の響きに続いてジョンの声が聴こえてきたときの衝撃はよく覚えています。

彼が暗殺された時、報道でそれを知った母親が僕に「死んじゃったんだって。すごいショック」と言った時の居間の様子とかもよく覚えています。窓から冬の暖かい陽が射し込んでいたなぁ。

ジョンは間違いなく僕の心のロック・ジャイアントの一人であり、一緒に仕事ができるのは大変嬉しい。何かが変わりそうな気がします。

結構でかいです。

残りの人生が最高の人生!

おお、いい本を読んだなぁ。デビッド・ブラウン氏著「60歳からの満喫生活」です。原題は The Rest of Your Life is the Best of Your Life というもので、こっちの方がいいね。

デビッド・ブラウン氏はハリウッド映画のプロデューサーで「ジョーズ」「コクーン」「ディープインパクト」「ショコラ」なんかを送り出しています。大物です。アカデミー賞も受賞しているのですが50歳半ばで詳しくは分かりませんが古巣を追われ、なかなかの苦労もされたみたいです。

この訳本は1991年のエディションを基にしており(彼はこの時75歳)、60歳からどんなふうに生きていけばいいか、気楽な調子で書かれたものです。1時間ちょっとで読める。

しかし!! 僕は仕事柄、老年期をどのように生きるか、この頃いっぱい出ているその手の本をかなり読んでいますが、この本ほど心にしっくりしたものはありませんでした。結構前に買っていて以前はそれほど感銘を受けなかったのですが、今手に取ったのは何か呼ぶものがあったからかなぁ。何の気なしに手に取り、まさに乾いた砂に水がしみこむみたいに文章が入ってきました。

日本の方が書かれたものは真摯な、しっかりしたものが多いのですが、正直なところ、書かれたご本人のようになりたいかと考えるとようわからん。しかしブラウン氏(デビッドと呼んだ方がしっくりくる)の、おいしいご飯を食べながら葉巻の香りとともに冗談交じりに深い声で話されるかのような人生の極意は、本当にそうだよなぁと深く肯けるものがあるのです。

デビッドは面白い。

頭が固くなるのは有難くない老化の兆候である。固くなるのは死後硬直だけで沢山だ。

「70歳を過ぎて目が覚めたときにどこも痛まなかったら、そりゃ君、寝ている間に死んだってことだよ」

私なんかも寂しいことに、もはや若い女が意味ありげな視線を投げかけてくることもないし、そして恐ろしいことに、バスに乗ると妊娠した女性に席を譲られてしまうのである。

くれぐれも無理は禁物。彼女の甘いキスが人工呼吸に終わらぬように。20代、30代のような荒業を成し遂げようと頑張るつもりなら、血液型と近親者を記載した札を首から下げておくことだ。

楽しい人です。鬱(黒い犬と彼は呼んでいる)に悩まされた時期も長かったようですが、運動やお金、旅行のことなど、本当に自分自身の経験から、頭でなくハートから出てきた言葉だというのがよくわかります。

ウィッキーペディアで調べたら、彼は今年の2月1日に93歳でお亡くなりになっていました。大往生ですね。デビッド、幸せにお亡くなりになられたことを心よりお祈り申し上げます。

この方です。風格ありますね。カッコいいです。

鍛えましょう!

 立秋も過ぎちゃいましたね。

 まだあきれるくらい暑い日々が続いていますが、確実に季節は流れていく。早く診察が終わる木曜日は、外に出る午後7時頃でもお昼のようだったのですが、もうきっちり暗くなっています。今日一緒に帰った本部のHさんが「夏が終わると早いですよー」と言っていました。その通りだなぁ。夏までは何となく長いのですが(夏が待ち遠しいせいかも)、秋風が吹くころになれば年末まで一気でござる。

 しばらくブログの更新ができなかったのですが、夏バテでへたっていたわけではありません。むしろ過ぎゆく夏を追いかけるようにやたら忙しく、ブログまでたどり着けず。

 で、この頃はっきりしてきたこと。以前から話したり書いたりしてきたことではあるのですが、「身体のメインテナンス、というか鍛えることは真剣にしなくてはならぬ!」ということであります。鍛えるのです。結構しんどい、ハードなものじゃないとイカン。チンタラは結局無駄。

 身体のトラブル、これは整形外科的な関節痛や動きの障害のことですが、これは根本的に自分でトレーニングをしない限り絶対に!!よくなりません。誰かにマッサージしてもらうとかリラクシゼーションは必要ですが、根本治療ではありません。ストレッチをし、筋肉トレーニングをし、体重のコントロールに気をつけ、有酸素運動も加え、リラックスのメインテナンスをする。こういった一連のものを真剣にしない限りトータルな能力は落ちていくばかりである。

 しかし努力は確実に実ります。90歳から筋トレをしても筋肥大は起こることは証明されています。遅すぎることはないのです。

 お盆の間、自分の身体能力について試したり考えたりする時間があったのですが、今まで思っていたこのことを真剣に決意しました。ただ思うのと真剣に決意するのは大違いぜよ。

 身体を鍛えることをやっていると、頭も精神もついてきます。プロはともかく、普通の人間が仕事以外に身体のことをちゃんと考えてトレーニングしていくことは、思考能力にもメンタルにも大いなるトレーニングです。僕の患者さんでもエクセサイズにより体重が著しく減り、見た目もしゃべり方も考え方も、別人のようにナイス!になった方がいらっしゃいました。身体を動かすことは気持ちをアップさせます。日々の仕事をしながら故障しないで時間を作って、どうしてやっていくか、うーん・・・

 目標はサッカー選手のようなシェイプ、体脂肪率10%以下ですが、まっ、大風呂敷はやめとこか。でも心の中で目指します。見とけよー。

何も言わん、言うなよー

 

 

午睡の誘惑

 久しぶりに長々と昼寝をしました。

 僕は診察のある時でもお昼休みには寸暇を惜しんで仕事じゃなく昼寝をします。数十分のソファーでの昏睡状態が午後診を何とかもたしてくれる。夜より圧倒的に寝つきがいい(間違いなく1分以内)です。

 どうもお昼の光とか、漏れ聞こえる鳥のさえずりなんかがいい気がする。シーンとしているより、ちょっとしたざわめきや光があるほうが安心するのでしょうか。一時アン・バートンのバラードなんかをちょっとかけると、快感ホルモンがはっきりと分泌されているのが判るくらいいい気分で眠れました。半年分くらいは若返った気がします。午睡は認知症の予防に効果ありというのも証明された事実ですが、気持ちのいいことはほぼ全部老化を止めると思います。

 今日も明るい夏の光が溢れている中、風に吹かれて昼寝をする。遊びに行くばかりが夏の過ごし方じゃないな。

A super-hot summer もあと少し

 

 

辛坊実くん、決定!

 もう立秋です。

 なんとなく朝の風が秋っぽいなぁと鋭い僕の感性はキャッチしていたのですが・・もう終わりなのか・・・早すぎるぜ・・・・。日本の夏は7月の最終週からまけて8月の第2週までの3週間だ。仕事してる場合やないでっ!と思いながらも仕事だけで終わる日々。

 ブログを書く時間もなかったのです。少し振り返ると・・・ 

①神戸の某施設の見学に行ったのですが、それだけのつもりがそこの理事長、施設長の先生(お二人とも大変お偉い方です)のお誘いで神戸北野の普通では入れないクラブのレストランに行くことになってしまいました。

僕はクマがおちんちんを出して走っている柄のTシャツを着ていたので、危険個所を手でおさえながらお話ししました。楊さん、本当にどうもありがとね!

 

②仲良くしていたMRのT君の結婚式に出席しました。

彼は受け狙い満載で、挨拶の時に「ではちょっと準備があるので」と言って公衆の面前で「ウコンの力」を一気飲みするやら、お色直しの花嫁を待ち受ける姿が羽織袴にサングラスだったりと頑張ってました。最後の挨拶もぶっとばしていたのですが、彼の顔を見つめる花嫁の顔が一瞬真剣に怒っていたのを僕は見も逃がしませんでした(みんなわかってたって)。

でも本当にいい結婚式、いい披露宴でした。人徳です。T君、お幸せに!

 

③ジャーン!!ついに当院の禁煙キャラクターの名前が決定しました!

「辛坊実」です!し・ん・ぼ・う・みー・のー・るっ!ほんまかい!

とつっこみを入れたくなりますが希望の意味も込め、外来スタッフの協議で決定しました。命名者のYさん、おめでとうございます。この言葉を胸に(実際に辛坊実と書いたバッジを胸につけて診療している)頑張りたいと思います。

命名コンテストに参加いただいた数十名のみなさん、本当に有難うございました。

喜びの(そうでもないか)Yご夫妻と辛抱実(ってない)君

で今日は院内の納涼会です。④抗加齢ドックを受診された方が典型的副腎疲労(adrenal fatigue)だったという医学的に興味ある話はまた今度にします。

夏は過ぎ去る。「夏は単なる季節ではない。それは心の状態なのだ」という片岡義男氏の名言を心の中で繰り返す。