昨日は診療が終わってから「城東区呼吸ケア勉強会:呼吸不全患者さんを地域で支える」の講演に出かけました。僕が司会をするのですが、これはひょんなことから始まった話でした。
昨年緩和医療の講習会に出かけたのですが、そこで出会った北野病院の先生方は本当に素晴らしい方たちで、何人かの先生方と手紙やメールのやり取りをするようになりました。その中で今回講演をしていただいた呼吸器内科部長で京都大学の臨床教授でもある福井基成先生は、本来のお仕事に加えて、呼吸不全の患者さんが地域で受け入れられるよう、医療介護のスタッフを対象に大変忙しい中啓蒙の講演に日本中を駆け回っておられます。人格者です。
先生から城東区の状況を尋ねられたとき、そのような講演をしていただいたら大変喜ぶ人が多いに違いないと僕は思い講演をお願いしました。うちのスタッフのSさんやPh製薬の「最近やってないけど殆どプロゴルファーだよ」T君他何人かの方に多大な協力を戴き実現となったわけです。
講演は予想通り大変有意義なものでした。基本的なことから最新の話まで、1時間半にわたって分かりやすくお話していただいたのですが、非常に実際的であったこと、そして患者さんの苦しい気持ちを理解されてその上に立ってどうすればいいかを常に考えられていることに僕は大変感銘を受けました。使命感をもたれているのを感じます。
こういう先生に会うと、僕も医者として何をしなくてはいけないか、ちゃんと考えなさいよと諭されているような気持ちになります。悪いことをしていなくても「スイマセン!」と思わず言っちゃいそうな。
それと思うのは袖摺りあうも多少の縁というか、人との関係は大事にしなくてはいけないな、何を産み出すか分からないということです。僕の盟友T先生は年賀状に「人との出会いが人生を変える」(何があったんだ?)と書いてきましたが、縁は大事にしなくてはいけません。本当にそう思います。
最後に土曜日の午後といういろいろ予定の多い時間に来ていただいた勉強熱心な皆様方、S会N病院の地域連携の立役者Tさん、北野病院地域医療コーディネイターのSさん、福井先生が何度も講演中名前を出された鍼灸のジニアス、M大学の助教授S先生(うちの鍼灸院のジニアスK先生の師匠です)はじめ城東区の地域医療介護を支える皆様に心より感謝を。
ジニアスの基締め、福井先生