少し前の話だけどアップルのスティーブ・ジョブス氏が病気療養のため無期限の休職に入ったという報道があった。今まで膵臓癌や肝移植などいろいろなトラブルに見舞われてきても再起してきた彼である。今回も再び立ち上がってほしいと切に思う。
彼と僕は同年齢で誕生日も11日違うだけだ(ちなみにマイケルソフトのビル・ゲイツ氏も同じ年)。まぁ関係ないけどさ。だけど同世代だと、感じていることも近いのでなにかリアルに受け止める。
彼は実際はなかなかイヤな奴というか、トラブルメイカーであるが、そこはあの業界で名を成した人はみんなそうで、アスペルガー症候群はシリコンバレーで働いている人の3分の1に当てはまるという説もある。彼がそうかはわからないが、社会性のある成熟した大人とはとても言えない。卓越したキャラクターは魅力的であるが実際に付き合ってみるとかなり疲れるだろう、たぶん。ここを見るだけでもその片鱗が判るから読んでみてください。
友人に勧められて「スティーブジョブス・驚異のプレゼン」を読んだ。彼がアップルの新製品を発表する時のマスコミに対するプレゼンの仕方はカッコよすぎるのだが、それが単なるキャラクターでやってるのではなく、非常によく考えられたものであるということがわかる。そして彼は人任せにしないで、やりたいことは全部自分でやっちゃう人なのだな。短気なんだ、やっぱり。
プレゼンの時必ず着ている黒のタートルネック。これも聴衆に与える効果を計算しているのだそうだが、実際にかなり本人が気に入っているのだ。それについてとても面白い話がある。僕はすごく気に入りました。
彼が以前病気から再起した時、スタンフォード大学で講演し最後をこの言葉で締めくくった。
「Stay hungry, stay foolish !」
そうでござると同世代の僕は深く同意する。そして必ずもう一度同じように講演をしてほしいと思う。
この人は禿げてからのほうがかっこいい。