ある会で発表することになっていて、そのためパワーポイントを作成していた。上手に年齢を重ねるコツは適度な運動、適切な食事と他者とのコミュニケーション、社会性を保つことである・・・と。抗加齢医学会のHPにもこう書いてあるが、そんなことは誰でもわかってるで、おっちゃん。
大体適切、適度とはなんであろうか?どの程度のことをいうのか?いうなれば全てにおいてそれが核心である。対象により変わってくるだろうが、とりあえず大まかな基準はないのかな、と考える。
しんどくない程度、苦痛と思わない程度、というのが妥当なところでしょうか。東洋の知恵である「中庸」が多くの場合正解であるというのは、いろんなシチュエーションで年齢を重ねるほどわかってくる。過度、やりすぎはいけません。
というのも判ってるけど、でもそれでいいのかな。
ホルミシス効果というのがある。「体に有害とされるストレスも適量であればむしろストレス対応性を高める」ということである。ここでも適量というのが出てくるが、ちょっと違うのは、ストレス、しんどいこと、負担になることをやり過ぎない程度にやった方が強くなる、楽なだけじゃダメというところだ。しんどくない程度、苦痛と思わない程度だけでいくとトラブルはないが進歩は望めない。現状維持は可能だがバージョンアップはできない。
それは寂しいだろ?
やり過ぎまでいかなくても、ここよりいくとかなりしんどいか、つらいか、といううところまでやる。いた(痛)楽しい、くる(苦)楽しいレベル。これを続けていると知らぬ間に階段を上がることになる。
それだけじゃなくてやりすぎも必ずしも悪いことじゃないと思う。納得できればね。仕事で無理しても、その分成果が出れば快感だろう?付き合いにしたって明日があるからと早めに切り上げるのより、興がのればぐっと夜更かししても得るものが多かったりする。ここでやめるか?というときに、立ち止まって心の中のリトル池岡に訊いてみる、「続けたほうが俺にとっていい?」「ゴー!」とでればつらくてもしんどくても躊躇なく前進。その方がきっとトータルに自分にとっていいよ。
で、今まで健康の秘訣は?と問われれば、「中庸です」と孔子のようなことを言っていたが変更することにする。
・・・「無理することです」。 これが答えだ!