月別アーカイブ: 2016年1月

サタンの友達

Lucifer's_friend

サタンの友達に会ってきた。

サタンの友達というと、僕の知り合いではO君(特に名を秘す)、N君(特に名を秘す)、T君(特に名を秘す)・・・とかいうところだけど(俺のことこかと思ってるそこの君!そうだよ)、これはバンド名でルシファーズ・フレンド Lucifer’s Friend というやつを聴いたということなのであった。なんだ、つまんねぇ。

もともとはRandy (中学時からのロック友達で生粋の関西人だがアメリカ駐在員時代の呼称をよく使用している。日本の某所フィリピン・ソサエティではこの名は誰もが知るレジェンドらしい。何をしていたのか知らない)と、ガンズ&ローゼズ命のM嬢とユーライヤ・ヒープを聴きに行ったのであるが、その前座だったのだ。

予想した通り会場のゼップナンバは最初閑散としていてどうなることやらと思ったのだが、始まるころには八分がた埋まってルシファーズ・フレンド登場。僕は前座があることも知らず「?」だったのだが、こと音楽に関しては生真面目で予習をしてきたRandyによると、元ユーライヤ・ヒープのボーカリストが脱退して入ったバンドらしい。

ハードロックらしくなく、バンド名らしくなく、みんな生真面目な顔つきのオジサン方で、どっちか言うとくたびれた背広か白衣が似合いそうな感じである(もとはドイツのバンドらしい)。そんなオッチャン達がスカルを描いた黒のTシャツなんかを着てシャウトする。

ところがこれが予想に反してかなり良かったのである。僕はハードロックはほとんど聴かないんだけどこれは気に入った。ボーカリストのジョン・ロートンはビジネスマンみたいな眼鏡をかけて、ほんとに真面目ないい人そうである。彼がとても分かりやすい英語で「すごく長い間バンドをやってるんだよ。もうジジイ・・・(とよろける振りをする)。でも We still Rock ! 」と言った時はカッコよかった。

メジャーでもないこういったバンドをいい年になってもやり続けるには何が必要だろう。音楽に対する愛情、好きという気持ちだけではないか。将来?老後?そんなことより今やってる音楽が好きなことが大事なんだよ。

そんな単純でもないだろうと思う。でも日頃対極の思考で動いている自分(仕事に対する愛情は別だ。それ以外の、リスク回避が根本にある社会人としての生活)を思うに、好きだけで動いているおっさんがいてほしいし、自分もそうありたいと思うのである。

 

で、とりあえず、やりたくないことは絶対やらないことに決めた。義理よ、さらば。

 

これで僕もはれてサタンの友達の仲間入りができるかな。もともと天使のお友達よりこっち向きか。

1955年産ヴィンテージ

porche

新年も明けて、また日常が戻ってきた。行き返りの車の中では瞑想 (寝てはないよ、多分ね) もしくは音楽を聴くといういつものパターンだが、昨年と違うのはmusicの種類がやたら増えたことだ。

Amazon の prime music である。年額4000円に満たない金額で音楽ダウンロードし放題という太っ腹なやつである。これでBluetooth をとおして聴く曲がやたら増えたのであった。Beatles までもがオリジナルで聴けるというのは衝撃であった。それにちょっとどんなかなーと思った曲、アルバムがすぐ聴けるので便利なことこの上ない。もともとAmazon の Kindle で僕の読書ライフが大変革を遂げたのだが(雑誌のブルータスまでもがダウンロードできるという衝撃!読みたい本がすぐ読める。この前クラウドをみたら600冊以上購入していた・・・)、今度は音楽、そして映画 prime video もである。このままでは抜けられず死の三重奏である。Amazon addict,、依存症である。いかん・・・。

と言いながら今日もちょっと興味のあった上田正樹、有山じゅんじ、山岸潤史という、知ってる人は、おおっー! というメンバーのBitter Sweet soul というアルバムを聴く。極めてよろしい。上田+有山 の「ぼちぼちいこか」という全編大阪弁のソウルアルバムは僕のfavorite だが、それとはまた違う。くそ真面目でなく脱力したハーフシリアス。ええなーこの、なんというかいろいろ苦労もしてわかってる感じ、うーーーーむ、この味はこの年じゃないと出ないね・・・・。

僕は自他ともに認める新しもん好きであります。でも、このごろ安らぎを感じ、心よりいいな――と思えるのはアンティックというか、時代を経てその美しさにますます磨きのかかったものなのです。今は何でもバーチャルでもなんでもすぐできちゃうのだが、その分本当に時間のかかったもの、歴史に耐えたものが貴重になってきたと思う。

人間もしかり。本来経験は宝であり、若造と違っていい中年、老年のおっさんは尊敬に値すべき存在である。しかるに、どうも老いを恐れる風潮があるのは、存在が美しくない、羨ましくない、ああはなりたくない、という存在が多いせいか。  これはいかんね。

カッコのいい古いもの、これはなんていうんだっけ、ヴィンテージか。Wikipedia博士によれば本来ブドウの当たり年をさすようだが、そこから派生して、古いけどアタリ!というものを慣用的に言うようになったらしい。家具とかジーンズとか車とか。

人間もそうなるべきね。僕は抗加齢医学とは「医療、介護と出来るだけ無縁でいるにはどうするかを研究する学問」と思っているけど、「ヴィンテージになるための学問」としてもいいわけだ。

僕と同年生まれのヴィンテージ、明石屋さんま(?)、郷ひろみ(?)、Char (!)、ケビン・コスナー、ブルース・ウィリス、スティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツ (ITは当たり年だ) etc, ふーーーーーーーむ。

まぁ、頑張ります(声も小さく)。