いまやコロナ抜きでは何も考えられない。
約4か月前、コロナの影がぼんやりと薄日の中で見えていた頃に最後のブログを書いてから、なんと世界は変わったであろうか。一寸先は闇。世の中何があってもおかしくないとは前から時々言っていたけど、実際になるとは思わんかったわ。
三密、ソーシャルディスタンス、ウイズコロナ、アフターコロナ、コロナ鬱、コロナ離婚、オールドノーマル、ニューノーマル、色々な言葉が日常になった。
身体的にも経済的にもコロナ禍に巻き込まれた方は本当にお気の毒であるが、これがきっかけで新しいライフスタイルに踏み込むことになり人生がいい方向に変わった方もいるかもしれん。
僕の生活において診療におけるコロナの影響はもちろん多大なものがあるが、個人的にはハードなことばかりではない。
自分のための時間が深化した。
今まで月に一二度は学会や研究会とかで東京に行くことが普通だった。⇒ 行かんでもいけるやん。
ちょっとした講義とかで、ある単元について勉強せなあかんと強迫観念がありその種のものばかり読んでいた。⇒ 小説はやっぱりよろしいね。
考える余裕なくルーチンとして筋トレとか決まったものだけを繰り返していた。⇒ やり方、方法もこの世には色々あると視野が広がった。興味の対象が増えた、増える余裕が出来た、と。
コロナ禍はどっちかいうと仕事(らしきもの)に追われていた生活から、やりたいことをやれる余裕のある生活に変わったっていう感じ。これは悪くない、うん、相当悪くないと思う。
コロナはまだまだどうなるかわからないけど、少し落ち着いた感のある今日この頃、オールドノーマルな生活の芽が再出芽してきたと感じるところもある。
繰り返す? いやいや、転んでもただでは起きないように、災い転じて福となすように、慎重にいこう。コロナ禍は世界の進歩を前倒しした。個人的にも後戻りはできません。