月別アーカイブ: 2012年12月

もっとたくさんのデイジーを摘もう

昨日は仕事納めだった。

なんで時間の経つのがこんなに早いんだ・・・。

今年は法人として新たに変貌していく区切りの年と個人的には意識していた。スタッフの頑張りでとてもうまくやっていけたと思う。自分自身としてもそういう時期じゃないの、と思いながら本を読んでいたら素敵な詩を見つけた。

ロバート・ハリス氏の「アフォリズム」で見つけた。彼はドン・ヘロルドというイラストレーターのエッセイからと紹介しているが、ナディーン・ステアという女性が80代で書いた詩でアメリカではその詩とエッセイの本がベストセラーになった。幾人かの方が訳しているがハリス氏のものが一番カッコいい。それをベースにして自分なりに訳してみる。

 

If I Had My Life Over – I’d Pick More Daisies
Nadine Stair

If I had my life to live over, I’d dare to make more mistakes next time. 
I’d relax, I would limber up. 
I would be sillier than I have been this trip. 
I would take fewer things seriously. 
I would take more chances. 

I would climb more mountains and swim more rivers. 
I would eat more ice cream and less beans. 
I would perhaps have more actual troubles, but I’d have fewer imaginary ones. 

You see, I’m one of those people who lived sensibly and sanely, hour after hour, day after day. 
Oh, I’ve had my moments, and if I had to do it over again, I’d have more of them. 
In fact, I’d try to have nothing else. Just moments, one after another, instead of living so many years ahead of each day. 
I’ve been one of those persons who never goes anywhere without a thermometer, a hot water bottle, a raincoat and a parachute. 
If I had to do it again, I would travel lighter than I have. 

If I had my life to live over, I would start barefoot earlier in the spring and stay that way later in the fall. 
I would go to more dances. I would ride more merry-go-rounds. 
I would pick more daisies

もっとたくさんのデイジーを摘もう

 

もう一度人生をやり直せるんだったら、僕は今度はもっとヘマをやらかすね。
リラックスして、準備をして、この旅よりはもっと馬鹿になるね。

真面目に考えることなんてほとんど無いし、楽しい機会をもっと捕まえるね。

山にももっと登って、もっとたくさんの川で泳いで、
もっといっぱいアイスクリームを食べて、オールブランは控えるね。
多分リアルな困難にはもっとたくさん直面するかもしれないけれど、
取り越し苦労はしないよね。

だってさ、僕はいつもいつも、毎日毎日慎重に、分別をもって生きてきた男なんだよ。勿論、僕にだって見せ場はいくつかあったよ。でも、もう一度やり直せるんだったら、もっと見せ場を作るだろうね。

本当のところそれしかしないよ、ねえ、毎日毎日先のことだけ考えてるような生活の繰り返しの代わりにさ。

僕はどこに行くにも体温計と、魔法瓶と、レインコートと、パラシュートを必ず持っていくタイプだったんだけど、もう一度やり直せるんだったら、もっと身軽に旅をするね。

もう一度人生をやり直せるんだったら、春には、もっと早くから裸足になって、
秋にはもっと遅くまで裸足のままでいるだろうね。
もっとダンスに行って、
もっと、メーリゴランドに乗って、
もっと、デイジーを摘むだろうね。

 

・・・・・・・・・・・・来年はデイジーの年にしよう。デイジー元年。

じゃなくってこっち


 

アフタークリスマス

去年からしている「クリスマスは黄金色のボウタイで!」を今年もやりました。

僕は忘れてたんですが、25日の朝、診察室に行くと机の上に金色の蝶ネクタイが置いてある。おお、そうだったとボタンダウンのボタンをはずし、ゴムの首輪をかぶって装着。スタッフはみんな本当に可愛いが、ぼくは安物キャバレーの客引きにしか見えん。もしくは売れない漫才師、手品師か。

去年とくらべ「おっ、クリスマスですね!」と声をかけてくれる患者さんが増えた。こうやって定着していくんだなぁ。ロッド・スチュワートのクリスマスソングもかけ納めで、混んだ夜の外来後、スタッフがツリーとかを仕舞っていた。

世の風潮か不景気のせいか、季節のこういった決まり事、祝い事が年々簡素化しているような気がするけど、これは寂しい。時間のメリハリをつけること、それで気分をリフレッシュすることは子供のためじゃなく大人のためにある。

来年は季節の祭事をもっとちゃんとやっていこう、クリニックに反映させようと決める。「この忙しいのに院長は勝手に決めるんだからー」とスタッフはあきれるかもしれないが、ここは勝手が身上の我儘院長、見逃してくれぃ!なんのかんの言ってもみんな面白がってやってくれること知ってるよ!

女性がつけるとなぜかくも可愛くなるか?

蝶タイの下についているのはインカムです。

メリークリスマス、ベイビー!

12月になって外来の受付ではクリスマスソングを流している。

去年はマイケル・ブーブレ君だった。これ!と決めてからアルバムがグラミー賞をとったりして、ワタクシの耳の確かさが証明された訳ですが、今年はロッド・スチュワート御大と決めた。ロッドだぜー、悪い訳ないじゃん。

ロッド・スチュワート氏は僕の心の中で確固たる地位を占めているアーチストです。アメリカに渡って「セイリング」をヒットさせる以前の(もちろん最近のアメリカンソングブックをヒットさせている渋い泣かせる系オヤジは論外だ!だいたい聴いてない)やんちゃでサッカー好きなイギリスロック小僧が僕のロッド君で、「ガソリンアレイ」「エブリピクチャー・テルズ・ア・ストリー」「ネバー・ア・ダルモーメント」と言ったところはいつ聴いてもすっと心に入ってくる、しかも元気になるという特効薬的存在のアルバムです。特に「ネバー・ア・ダルモーメント」は僕の18歳時の一生消えない輝くモニュメント的なアルバムだ!!詳しくは省くけど。ロックアーチストになるならロッド・スチュワートになりたい!だってすごく毎日が楽しそうじゃない、どう見たって。

 

で、初めてのクリスマスアルバムということで、久々に聴くロッド!とワクワクしながらプレーヤーをオンにした訳ですが・・・・うーん、アレンジがデビッド・フォスターという鳴り物入りの割にすごく平凡じゃねー?原曲そのままだなー、クリスマスソングだからそれでもいいのか、と肩すかしを食らった思いだったのですが、何よりもロッド!どうした!?というくらい声が出ていない気がした。アルバムジャケットを見ても「老けたなー」という感じはいなめないが・・・うーん、淋しい。老けるなよっ!

かなりテンションが下がり思わずこれからの自分のいく末も考えちゃうくらいですが(ロッドは僕より10歳年上)、そんなはずはない!とロッドのことをいろいろ調べていたら12年前に(56歳)甲状腺癌で手術をし、それから高音が出なくなったので歌唱法を変えたということが判った。

・・・・・・・・・そうだったんだ、ロッド君。アメリカンソングブックもそれでなのね。ゴメン。そう思って聴くとかなり深い思いがこもった歌声に聞こえてきたのである。勝手なもんだ。で、今の時期、こればっかり聴いています。馴染むとなんだかすごく好きになってきた。あきれるな。でもなかなかいい曲が入っとるわいというのも気がついた。

全米初登場3位だったそうで、さすがロッド、威光は衰えていない。タイトルの「メリークリスマス、ベイビー」はブルース・スプリングスティーンの方が好きだけどね。

 

でもやはり若い頃のロッドの写真を。楽しそう!


ビデオ撮影

土曜日は外来終了後にビデオ撮影があった。

新喜劇じゃないよ、日本最大級の医療関係者情報サイトであるM3の撮影である。別に僕の偉大な業績を発表してくれるわけではなく(大体そんなものは皆無だ)、今度発売されるある降圧薬の治験に僕がかかわったので、M3にその製薬会社が治験にかかわった医者の一人としてコメントをもらうという場を作ったわけです。4分ほど。

1か月前に医療ライターの方も含めて本社から数人の方が来られて大体のストーリーを決めた。で今度は撮影である。何を喋るかは大まかなセリフも決まっていて、それをプロンプターで流していただけるので、それに沿って自由に喋ってくださいということであった。

僕は本来無口なたちだったのだが年を経るにつれ職業病のようにしゃべることが楽しくなり、特に最近は講義でも結構な時間原稿なしでしゃべれるようになり、しかもそのほうが出来がいい。恐ろしいことだ。で今回もある程度その場の気持ちに即していこうと思っていたのだが、いや実際にプロンプターが流れるとダメね。いかに噛まないようにちゃんと喋るかだけでもなかなか・・・。

外来の診察室で撮影したのだが、広い窓から陽の光が射したり翳ったりで照明に苦労され、また裏の工事現場からトンカチの音が聞こえてきたりで問題点も多かったのだがある時すべてが安定し、3時間近くかかった撮影も後半になって一気に終了した。僕も慣れてきてちょうどよかった。

いや、とても楽しかった。話す内容も納得のいくものだったし、中心となってやってくださったYさん、Kさんはじめ気持ちのいい方ばっかりだったので終始笑いのうちに終了したのであった。

 

外来チーフ、ジェットO嬢:たくさん来られてましたねー、ちょっとしたビデオ撮影だけだと思っていたのでびっくりしました(彼女は予定していた大掃除の一部が延期になりそうだったので少し目が三角になっていたのである)。

僕:そうだろう。なんでも思ったより大変なのだ。

O嬢:台本があったんですか?ちゃんと薬のお話をされてたので意外でした。まるでどこかの偉い先生みたいに!

                                              プロンプター

新喜劇顛末記

新喜劇発表会、じゃなかった、Tクリニックの大忘年会に行ってきました。演劇武者修行。去年と同じスタッフ7人と焼津Gホテルまで。

結論を言うと優勝旗は関西に持って帰れなかった・・・・(涙)。4チーム出たのだが、優勝はTクリニックの受付部門で、確かに玄人はだしの阿波踊り、りっぱ。衣装も音響も大変立派で、あれと同じことが僕たちにできるかと思えば無理だな。

でも今回は前回と違いやりきった感があり、皆さんの受けも大変良かったです(個人的感触)。これはひょっとしたらいったんちゃう?と感じるぐらいい感じでした。その点満足。

そして僕たちをゲストとして特別扱いせず平等に評価採点してくださった皆さんに感謝。これは案外できることではない。

そしてそしてなによりも!このために1か月、忙しい中を練習し、アイデアを出し、フルフォースでやってくれた素晴らしいスタッフを心より誇りに思います。プラウド オブ ユー! みんなあの話が本当に好きになって、すべて終わってからも遅れてやってきた劇を見たことがない当院スタッフのために、打ち上げ後でアルコールも入っているのに彼女のために部屋でまるまる再演したのもすごいと思う。

実際面白いと思うけどなぁ。このまま消え去るにはあまりにも惜しい。巡演希望。デイの家族会でもやろうというプランもあったが、年末、呼んでいただけたらどこでも上演いたします。ギャラは高くないです。道具、持っていきます。是非ご連絡を。僕の希望としたら半年に1回、発表会をやりたい。クラブ活動として演劇部発足。Jet O座長、どうですか?

優勝チームの表彰風景。