カテゴリー別アーカイブ: 日記

個人的ニューノーマル

いまやコロナ抜きでは何も考えられない。

約4か月前、コロナの影がぼんやりと薄日の中で見えていた頃に最後のブログを書いてから、なんと世界は変わったであろうか。一寸先は闇。世の中何があってもおかしくないとは前から時々言っていたけど、実際になるとは思わんかったわ。

三密、ソーシャルディスタンス、ウイズコロナ、アフターコロナ、コロナ鬱、コロナ離婚、オールドノーマル、ニューノーマル、色々な言葉が日常になった。

身体的にも経済的にもコロナ禍に巻き込まれた方は本当にお気の毒であるが、これがきっかけで新しいライフスタイルに踏み込むことになり人生がいい方向に変わった方もいるかもしれん。

僕の生活において診療におけるコロナの影響はもちろん多大なものがあるが、個人的にはハードなことばかりではない。

 

自分のための時間が深化した。

 

今まで月に一二度は学会や研究会とかで東京に行くことが普通だった。⇒ 行かんでもいけるやん。

ちょっとした講義とかで、ある単元について勉強せなあかんと強迫観念がありその種のものばかり読んでいた。⇒ 小説はやっぱりよろしいね。

考える余裕なくルーチンとして筋トレとか決まったものだけを繰り返していた。⇒ やり方、方法もこの世には色々あると視野が広がった。興味の対象が増えた、増える余裕が出来た、と。

 

コロナ禍はどっちかいうと仕事(らしきもの)に追われていた生活から、やりたいことをやれる余裕のある生活に変わったっていう感じ。これは悪くない、うん、相当悪くないと思う。

コロナはまだまだどうなるかわからないけど、少し落ち着いた感のある今日この頃、オールドノーマルな生活の芽が再出芽してきたと感じるところもある。

繰り返す? いやいや、転んでもただでは起きないように、災い転じて福となすように、慎重にいこう。コロナ禍は世界の進歩を前倒しした。個人的にも後戻りはできません。

 

 

おっさんジャズボーカリスト

ジャズボーカルが好きである。特に男性の。

ジャズボーカルというと大体女性で、特に日本なんかでは誰でも知ってるスタンダードばっかり唄ってる感じで(著作権とか関係あるのかな)つまらない。好きなのはフレッシュなロックミュージックをアレンジしたのとかすごくマイナーな曲を抑えてアレンジで歌ってるオッサンだけどなかなかそういうのには出会えない。

ところがね、アプリでアメリカのFMを聴けるのを教えていただいて、そこで知ったJAZZ24 という局がやばい。シアトルの地方局だけど寄付で成り立ってて24時間コマーシャル無し。そしてなんでなんでそんなに僕の好み知ってんの?というくらいグレーーートな選曲で、ボーカルを5曲に1曲はいれるのである。これが信じられないくらいどれもカッコいい。

アメリカは広い。こんな素敵な唄がいっぱいあって、そしてそれを見つけてこれるってのはすごいなー。そしてここで聴けるオッサンボーカルが渋い。なんで僕が男性ジャズボーカルが好きなのか考えてみると、きっとこいつはいろんな経験してるよねーという個人史(多分色気のある)を感じさせるからである。センスいいし知的だし面白い話聞けるよなー、きっと、と思わせる深さを感じるからで、こういうのはロックボーカリストからはあまり感じたことない。そういう男になりたいという願望があるんでしょうかねぇ。

こういう人は安定化を望まないでしょうね、多分。Sporting life という言葉があって賭博ばかりしている悦楽人生ということのようですが、そういう感じ。実際は結構着実な人が多いでしょうが(でないとビジネスとしてやっていけないよね)、最近若い人がよく言う「早く落ち着きたい」「まったりしたい」とかいう世迷言とは対極で、私もこれを支持するものであります。

不安定、中腰で踏ん張る、新しい面白そうなことにはとりあえず手を出してみる、失敗じゃなく成功するための貴重な経験を得た、「すれ違いのないドラマが面白いか?ワサビ抜きのすしがうまいか?」ということであります。わかる?

誕生日を迎え、「四捨五入すると70ですね」という悪友の意地悪な言葉も意に介さずこれからの方針を述べさせていただきました、ハイ。

P.S. 「CBDオイルって何よ?弐の巻」は3月にある関連学会に参加してフレッシュな話を書こうと 思ってたんですが、学会が中止となりました。勉強してネタを仕入れてからまた書きます。ごめんなさいね。

コーヒールンバ

コーヒーとの付き合いは長い。高校生の頃に手でハンドルをぐるぐる回す小さなコーヒーミルで豆を挽いて日常的にコーヒーを飲んでいた記憶がある。なんでそれをやりだしたか定かでない。両親ともそれほどコーヒー好きでなかったし。でもとりあえずその頃からコーヒー中毒。

20代30代の頃は1日5,6杯飲んでいた。働いていた大学の医局にネパールからの留学生がいて(王族の血筋を引くとても上品なデュンゲルさん)、彼も僕同様コーヒー中毒だったのだが、ある日を境にぷっつりと飲まなくなった。

僕は朝一番早く医局に行ってコーヒーメーカーで大量のコーヒーを作り置くのが日課だったのだが、そこにデュンゲルさんがやってきて急須に緑茶の茶葉を入れ始めた。

「どうしたん、デュンゲルさん?コーヒーやめたの?」「はい。ニューイングランドジャーナルに膵臓癌のリスクを増すと出ていました。まだ死にたくない(笑)」

その論文は結構有名で僕も知っていたが、それをすぐさま自分の生活に応用する彼の態度に、学問に対する誠実さと育ちの良さを感じ、私は自分の傲慢さを恥じたのであった。

結局反省することもなくコーヒーは飲み続けていたのだが、昨今コーヒーは大腸がんのリスクを下げるとか認知症の予防効果があるとか健康的にいい話ばっかりで、今頃デュンゲルさんもコーヒー飲んでるかなと思ったりもする。

でコーヒーをがぶがぶと飲み続けているわけだが、コーヒーのカフェインは明らかに常飲者のアクテビティをあげ、コーヒーを止めると生産効率が有意に低下するという論文もある。これ以上生産効率を落とすとゼロになるので止めるわけにはいかないわけだが、最近味について気が付いたことが一つ。

コピルアック! これは豆の種類であるが、「かもめ食堂」という映画でドリップする前のコーヒーの粉に指を1本入れてそうささやくとコーヒーがおいしくなるというエピソードがあったと本部のF嬢が教えてくれた。おまじないね。・・・そんなわけがぁ・・・・うまいやないか!!

クリニックでコーヒーを作るとき、時間が無いこともあり、お湯をダッダと注いで落ちたコーヒーをぐわっと飲む(野蛮だなぁ)。コピルアック方式では指で凹んだ部分をなんとなく見ながらゆっくりお湯を注ぎ、いったん蒸らす。その後も動作がゆっくりとなり優雅にお湯を注ぐ。結果的にコーヒーの味が全然違うのである。

味を決めるのはお湯の注ぎ方である。その他いっぱいあるだろうが少なくともすぐさま改善可能な方法はこれであった。そんなこと常識って?ゴメンね、不覚であった。それまで自動掃除機のルンバのように僕はオートマチックにやっていただけで心がこもっていなかったのである。

ほかにも同じようなことありそうだなぁ(泣)。

 

Goal 2019

皆さま、明けましておめでとうございます。

昨年8月に更新してから書かなあかんと思いつつ雑事にかまけ、というよりやりたいことが多すぎて手が回らんかった・・・。いっそこのまま閉鎖も考えましたが、いやここは大事な発信の場である、しかも仕事、医学以外の自分の気持ちも表明できる得難い場ではないかということに考えが至り継続することにしました。数少ないですが読者もいるしね・・・。有難う!

どうゆう生き方をするかということに関して、主として仕事に関してですが、まずゴールを定めそれから逆算して行程を決めていき実現を目指すタイプと、その場その場で面白いことをチョイスして、結果としてこうなりましたというタイプがあると。

僕は典型的な後者です。どっちがいいとかそういうことではないですが、2:8くらいで後者が多く、ゴールを決めてもいつの間にか忘れておる。

なんかまずいな。しかし自分を律してゴールに向かうより、楽しいことを選んでいった方が続くのね。しかもこの頃、仕事が一番面白いという奇特な状態になっており、いっそゴールだけは決めてそこに至る行程は楽しく興味あることだけを選んでジグザグでも結局はたどり着くような方策でいったらどうかいね、と思っております。

で、君のゴールはなんなん?と言われれば・・・・・・・・・・・いまのとこ ヒ・ミ・ツ やね。

まっ、実現しそうになったら言うわ。

 

 

Night Safari in Osaka

3月の終わり、天王寺動物園の「ナイトズー」(そう書いてあった)に行ってきた。上の写真は通天閣をバックにたたずむ犀であります。定期的には開催されてないそうで、桜も満開、夜風も涼しく、総年齢150歳近い我々大人3人組はちょっと旅行気分でありました。

天王寺は高校が寺田町にあったこともあって10代の頃は近しい町であったが、大人になってからは滅多に行くこともなく、天王寺動物園なんぞ半世紀ぶりではなかろうか。久方ぶりに行ってみると進歩が見られるというよりも、やたら動物が亡くなったという掲示があったり(コアラも餌代が高くもうすぐ閉鎖するそうである)、展示や客の整理の仕方なぞゆるさが爆発していて、しなび具合があんまり昔と変わってない印象が。

しかし日もよかったんだろうけど本当に気分よく過ごせた。休みの日は何となく仕事のことが頭を離れず、何かしら自分にとってベネフィットのあることをやっていないと無駄な時間を過ごしたような気持ちがあったのだが、これはいかん!間違っている!

こういった自分を忘れる快楽の時間は実はすごく大事で、その時間が長いほどいい人間になれる気がする。

コリン・ウィルソンの「賢者の石」に「恍惚の餌で飼った鼠は長生きする」という文章がある。しかり。恍惚の反対語は退屈であろうか。長生きのために悦楽を探せ!それは近くにある、きっと。

屋上庭園

この春にクリニックの3階にあった院長室と法人本部を4階に引っ越した。もともと普通の住居だったところで屋上テラスに小さな花壇がある。そこはもう荒れ放題になっていたのだがお世話になっている造園屋さんに少し手入れをお願いして可愛い庭園ができた。

「これからは雑草が生えてくるので抜いてくださいね」と言われたのだが、枯れ木も山の賑わい、雑草も花壇の賑わいじゃねえのと放置。ある晴れた午後、珍しく目下のところ片付けなくてはならない仕事もなく、医学雑誌を読んでいると眠くなってきて、今しかない!と決心し雑草を抜きにかかる。

本部のF嬢も「どれが雑草なんですか?」とか言いながら手伝ってくれる。途中で仕事で来たM男爵も加わり小一時間で大体完成。男二人がそそくさと切り上げようとしてもF嬢は未練たっぷりで最後まで部屋に帰る途中でさっと1本抜いていく。

おかげさまですっきりした。何でもそうだけどメインテナンスが大事だなと思う。上の写真は夕方に浮かび上がった屋上庭園。雑草が大威張りの時とは気分が違う。環境を美しくすることはかなり気分に影響するな。美しい環境からクリーンな考えを生み出そう。

Bad old soldier is back

「不良老兵の帰還」っと。タイトルを決めてキーボードをたたく。

ブログの入力サイトに入るパスワードは記録していたけどIDなんてヤマ勘で、まったくよく入れたもんだ。10年間毎月続けていたブログを中止したのが昨年の12月。ブログって自己顕示とか自慢じゃねぇ?という考えに突然襲われ全く書けなくなったのであった。患者さんやスタッフに僕のことを知ってもらうことは悪いことではないと思って極力医学的なことは書かずプライベート主体で書き続けていたので、もう続行不可能。

心の片隅でこのままほっといていいもんだろうかという疑念があり、今回HPも少しづつ改変していくことにしたのでそれを機にカンバッーク!を決意したわけでございます。わずかだけど書かないの?という声もあり、HPを見てクリニックに来られる方も増えているので選択の判断材料として当初の趣旨通り「院長はこんなやつ」を書いていくことにする。でもFacebookには連動しないことにした。

休止していた約半年、これは両側股関節を手術したことにより著しく行動範囲が広がった時期でもあるのだが、ゆっくり休んでましたという記憶があまりない。何をやってたんでしょうね?日常の診療業務以外に抗加齢関係や認知症がらみの研究会、諸々の会合があり、仕事関係はなかなか充実しておったわいと思われる。

しかしそれにもまして忙しかったのが飲み食いの機会が増えたことだなぁ。なんの自慢にもならん。仕事関係は足の調子が悪くても参加していたが、お遊びは結構控えていた。行く気にならん。しかし文字通りその足枷がとれた今、過去の損失を取り返そうとNoといわない男に成り下がっているようだ。

だけどこれは決してマイナスではないのだなぁ。一人で閉じこもって仕事をしていても、ある種の成果は上がるがラッキーは掴めない(ことが多い)。運は人が運んでくるので、人と会わない限りラッキーには巡り合わないのです。誘われたらとりあえずのる。馬には乗ってみよ、人には添うてみよ。打席に立たない限りヒットは打てないぜ、っと。打席に立つ回数の多い奴が結局はヒット数が多いぜ、っと。

で、出来る限り外に出かけていくことにする。仕事はもちろん、気乗りしないお食事会でも何か得るものがあると信じて(実際そうなのだ)。そうしないと折角2か月近くも休診して手術をした意味がないではないか。これは天命なのである。

 

 

術後の話はこれで終わり。

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つい最近もこんなのやってました。

術後一ヶ月と少しが過ぎた。いやもう大違い。痛い方の手術をしたとき、痛みが無くなることがこんなに大きいのか、実は手術前は軽い鬱だったんじゃないかなとブログに書いた(勿論、御冗談を!という反応がほとんどだったけど)。今回は両足が自由に思う様に動けること、歩けることの喜びをしみじみ感じています・・・。

行動範囲が大きくなると考え方のスケールも拡大する、ような気がする。もともとが大きくないスケールと自覚し、わずかでも大きい方を選択していくとちょっとは変わるんじゃないかと。肉体的な行動範囲と精神の飛躍度、自由度は別とは思うけど(ホーキング博士を見よ、パラリンピックを見よ!)、凡人の私には少なからず影響しているようです。

せっかく自由になる翼を付けていただいたのだから使わないと罰が当たると思いセコセコとした結果、ブログも書かず仕事もそれ以外も忙しくやってました。楽しく時間を過ごしているけど、身体を守る慎重さがかなり身についてきたのがいいところかなぁ。

①今までできなかった有酸素運動を毎日。大学時代にクラブで距離スキーをしていたので長距離走は得意である。それがパタッと5年間ぐらい有酸素運動ってなに?と言うくらい無縁のライフスタイルとなったので心肺機能低下は著しい。でも走るのは人工関節によくないのでフィットネスバイクを毎日、時間のある時は30分、無い時は15分でも最低心拍数120以上を目標にこぐ。最初お尻が痛かったが慣れてきた。毎日やってると前立腺が心配。ジジイか。

②筋トレを再開。トレーナーの武ちゃんは術後のリハビリを念頭に下半身強化のプログラムをやってくれるので(朝7時から1時間半、週1回)、それ以外は最低2回上半身中心に自主トレする。30分もかけてない。

③アルコールは楽しい付き合い以外ほとんど飲まなくなった(でも楽しい付き合いは増えたような気がする)。

④糖質制限までいかないまでもかなり減量。あまり苦でない。筋トレの後は気にせず食べる。

ぜんぜんストイックじゃないな。これでもなかなか苦労してヨタヨタと続けてます。こういうのって体型とか精神力とかに僕は初期効果が出やすいタイプなので割と納得している。で、まっ、ちりも積もれば山になるだろう、多分。

 

 

 

 

入院中に考えたこと

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                   病院の屋上から

9月の中旬から2週間、以前手術した方と反対側を人工股関節に置換するため入院した。もうロボットと言っても過言ではない。前回はなんの痛みもなく笑って過ごせたので今回も同じようにうまくいくかな?そんなに世の中甘くないんちゃう?という予防線的な予感は的中し、術後当日はホンマに死にそうだった。手術側太腿の筋肉がつる、こむら返りがずっと強弱を変えながら続く感じで・・・思い出しても汗が出る・・・死にました。2回目の手術でよかったぁ。最初にこれを経験していたら次をやる気にはなっていなかったじゃなかろうか、多分。

同じ人を同じように手術しても痛みの出る程度が違います、と主治医。そうですよねー。これはひょとすると入院が長引くんちゃうか、若干見切りで前回より休診期間を短めに取ったのは間違いか?と思ったりしたのですが運命の神様はそう意地悪でなく、術後3日目くらいから急激に治癒が進行し、1週間目には杖無しで歩けるくらいになっていて、前回より回復が早い。結局予想通りの退院となり今はパッと見、普通の人です(ちょうど今日は手術して2週間目)。

前回は物珍しさもありブログで経過報告もしていたのですが、今回はブログって結局自慢、自己顕示欲じゃない、というフレーズが頭の中をぐるぐるしていて書く気にならなかった。でも元々このブログは医学的知識を披露するのではなくスタッフや患者さん、僕といろんな形で接触のある人に僕を知ってもらうことが目的なので・・・・・・・・・ではつとめて恥や失敗を書けば、と思い直した。お笑いでいくと。HPの僕のブログを見て面白かったので受診しました、なんて奇特な人もいるので意味はあるかね。

入院中、内科専門医のためのセルフトレーニング問題を9月中に提出しなければ資格剥奪という恐ろしいお達しがあったので必死でやる。5年前の前回は結構難しくて時間がかかったのだが、今回は割と・・・(偉そうに言って60点無いかもしれん。無いと剥奪)。それ以外にも提出物(揃いも揃って今月中)が幾つかあり、外来の受付からも電話が結構入り、誰も僕が入院中の病人とは思ってないよね、きっと、と確信する。

医学以外の本もかなり読んだ。でだ、何を言いたかったというと片岡義男氏の「僕のオートバイ、彼女の島」を再読したということが頭に残っているのだ。20代後半に読み、影響を受けてバイクの免許を取り、その当時何回も読んだけどいつしか時の彼方に消えていった。ところが最近片岡氏に再び脚光が当たっていて著作物の全電子化が進行している。でKindleで発見し再読したと。

忘れていたエピソードもあったけどいくつかの印象的なシーンはよく覚えていて、あぁここねと思いながら読む。で、ここで視線が止まった。

なぜオートバイに乗るのか、という質問にだけ、次のようにこたえておいた。

「退屈だからに違いない。退屈だと、何をやっても、自分の好きなように、どんなふうにでも適当にごまかせてしまうから。音楽だって、そうだろう。だけど、オートバイだけは、適当にごまかすことはできない。ごまかしていると、やがてかならず、しっぺがえしがくる。厳しいんだ。だから、乗るのさ、最高の緊張だよ」

彼女からすぐ返事がくる。

「私も退屈なの」という書き出しの手紙だった。

「何となく感じてはいたのだけど、お手紙を読んで、はっきりしたみたい。退屈なのね。毎日の生活はいちおうきまっていて、きちんとそれをやっていけば、それはそれでいいんだろうけど、そのかわりに、いま自分のいるところから、ずっと先まで見えてしまうみたい。どうしたらいい?」

自分にとってのオートバイは何なのか?という問題だな。

今だと「仕事だよ」と答える。 だけどそれには多少の義務感、責任感が伴う? すごく好きで退屈しない、念入りにメインテナンスすること自体に喜びを覚える、そんななにか。

うーん、やっぱり今のところ仕事だな。一番リーズナブル。

ちょっとつまらない気もする。こいつと別のなにかが並列している方がいい。

と、結論は出てません。

 

 

 

 

入院2回目どうでしょう?

先日入院してきました。4月に右股関節を手術してからはや4ヶ月、もう9月に次の左です。とりあえず1日検査入院ということで、自己輸血用の採血や麻酔科受診、CT、静脈血栓の有無を調べるエコーなど諸々をやってきました。どうも僕は病院が性に合ってるようでとても楽しい。検査で病院内をグルグル動きながら、こんなふうにやってるのね、とか思って時間を持て余すこともなく興味津々です。各セクションの連絡具合や接遇態度も経営者視線でみながら色々勉強させていただきましたが、基本的に同業である医療従事者を好きなんだなと思います。

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部屋の窓から。入院するにはもったいない日。

8月はまさに台風のように過ぎていきました。

久しぶりにお盆に白浜にカヤックに行く。いつものメンバーのイッシーが新しくプリウスを購入、それの足慣らしも兼ねてなのですが、なんと!ダッシュボード、シートまで外観と同じく白!です。気でも狂ったのでしょうか?みんなで耳なし芳一ようにサイドミラーだけを残して般若心経を黒マジックでボディにもダッシュボードにも書くことにしました。

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僕のショートパンツはリオの海岸でスマホを奪われそうになって格闘した時に破れたものです(ウソ)。

 

白浜の海は澄んでいて、久しぶりに遠出しました。沖合の島に着いたとき、一緒に漕いでいた男爵と仕事のアイデアがまとまり一石二鳥。

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ここからエントリー。水はとても澄んでいます。

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そうそうこれを忘れてはいけない。鈴木茂氏のコンサートに行った。いつものようにロック相棒Randyと一緒です。彼の初ソロアルバム「バンドワゴン」は僕の心のベストテンの1枚で、今聴いてもカッコええなぁーと思います。すごく楽しみだったのですが正直ちょっと期待外れ。彼はマリファナ所持でつかまったり、ずっとステージ活動をしてきたのではないとは知っていますが、曲間の流れがぎくしゃくしたり1曲目を歌い終わったら明らかに息が切れていて、インストが多かったのも多分歌えないんだろうなぁと思っちゃたりするので、ミックやポールの圧倒的なパフォーマンスを見た身としては、ちょっと淋しかったです。圧倒的だったのは共演した吉田美奈子さんで、3曲ほど歌ったのですがステージの頂点でした。鈴木茂はやっぱりスタジオミュージシャンがいいのね。

しかしまた聴く機会があったら絶対行くと思います。ファンですね・・・。

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