今日は出だしから阪神高速守口線整備のため通行止めで大渋滞、ここ数年でもっとも遅く9時前に外来へ滑り込む。予防注射、超音波検査など8時半から入っている予定がすべて順送りとなり、予約も混んでいたため強烈タイトな外来となる。しかも最近重症の方が在宅というケースが増え、外来で「僕、高血圧だけでーす」というストレートなかわいい方は新患で少なく、なんでこーなるの???と思わず考えちゃうような方が続き、渋滞は緩和されない。
君たちが知ってるかどうか知らんが、僕は外来の間、目の前の患者さんだけを相手にしているわけではなく、諸方面から連絡が入り非常に忙しい。
「デイケアの○○さんが下痢が止まりません」
「デイサービスの○○さんのお尻から出血しています」
「○○さんのご家族がもう面倒見れないから入院させてほしいといってます」
「車が壊れました」
「不渡り手形が出ています」
「サルが木から落ちました」・・・などなど。
こういうシチュエーションは何かに似ているな、と思うと僕の愛する村上龍「走れ高橋」第4話だ。主人公の男はやむを得ぬ事情でいろいろな人の要求を満たすため走り回らざるを得なくなる。彼はつぶやく。「今、私は、すべての人がうらやましい…」。
足が痛いから鍼灸を受けようというささやかな目論見も来客のため吹っ飛び、夜の外来も30分遅れのまま進行し、最後の楽しみであるオープンで高速を飛ばして帰ることも、この前オービスが光ったなということを思い出し、アクセルを踏む右足が控えめになる。
この前、朝のミーティングで僕は言った。「同じことが起こってもどう思うかで結果は変わる。トラブルが起こったら嫌がって避けようとするより、来た来たと楽しんで受けるほうがいい。トラブルを好きになるように。トラブル イズ ウエルカム!」
思えないって!
「サルが木から落ちました」のところで思わず吹き出してしまい同僚に白い目で見られました。ダ洒落(失礼!)が出てくるうちは人間まだ余裕があると恩師が話されたことを思い出しました。お忙しいでしょうが、運転にはお気をつけくださいませ。朝から気持ちよく笑わせていただきました。今日も一日楽しく仕事ができるでしょう。
segaさま、暖かいコメント有難う。余裕無いんです、本当は・・・。お子様、楽しみですね。きっとお二人に似た心優しい男の子になると思います。IQもEQもSQも高い人に。そしてお仕事の成功を祈っております。