Decency

 当法人のモットーはDecencyであります。いったいこれはなんじゃい?と訊かれることがあります。上品で礼儀正しいというのが訳として書かれていますが、これは人間としてでもあり、また医療介護に携わる人間として必要な資質と僕は思っています。でも上品で礼儀正しいという訳だけでは何か少し足りないなー。表面的な礼儀正しさというか、慇懃無礼みたいな感じもするし、なんかもう一歩。

 どんな苦境にあっても他人に対してDecencyであることは簡単には出来ません。その種の強さが必要。またどんな状態の、どんな関係の人間に対しても他人を認めている、尊重しているというのが根底にあります。内田樹先生は他人との関係を築くのにDecencyを持っている人間が一番強い、Decentな個体は生き延びる個体である、これの機微はわかる人にはわかるし、わからない人にはわからない、と書いています。人間は社会的動物であり、社会的関係を維持するのに最も大切なものという風に解釈しています。

 他人にも自分にも礼儀正しい、つまり尊重している、付き合い方が乱暴でなく丁寧である、我儘で自己本位でない、といったところかな。と考えていたのですが、ある雑誌を読んでいて宮崎哲弥氏のコラムにDecencyが出てきたのでおっ!っと。

 ・・・最近「品格」がよく出てくるが、この「品格」って英語ではどの語が適当だろうねという話に藤原帰一氏(国際政治学者です)となって、「大方Decency辺りじゃないの」みたいなやり取りをしていたら・・・という話です。「品格」。
 おお、「品格」か!

 「国家の品格」「女性の品格」「男の品格」「ハケンの品格」ね。「クリニックの品格」「デイケア、デイサービスの品格」。あまり考えないですね。でもみんなある程度無意識で意識しているんじゃないでしょうか。品格ある施設を目指す。表面的な礼儀ではなく中身のある品格を。頭を使って考えよう。

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Dでいこう!

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