2000トンの雨を聴きながら

 雨が降っている。豪雨。夜、車で走っていて何の気なしに山下達郎をかけた。何曲目かで「2000トンの雨」がかかった。

 だめだ・・・ぴったりすぎる・・・(泣)

 
 山下達郎と同時代に生きられるのは幸福である。それはユーミンでもそうだし、サザンでもそうだし、佐野元春でもCharでもそうなんですけど、タツローは階段のステップ半分違う気がする。

 彼の音楽が示すものは「飛び切り幸せな夏の時間」である。僕にとって。  明るい日差しであり、甘く透きとおった風の匂いであり、ベタベタしていない人間関係である。独身のカッコいい青年の夏の生活という感じがするのである。

 彼の声をはじめて聴いたのは「シュガーベイブ」である。CDを今聴いても本当にチャーミングだ。大貫妙子も素晴らしい。腐るほど聴いて、そして満を持して登場したソロアルバム「サーカスタウン」には完全にやられた。今でも最も好きなタツローのアルバムかもしれない。

 乾いていて切なくて、限りなく明るかった。こんな生活を求めていたのである。夢の生活ーだけど時々実在するーを歌っていたのだな。

 彼も年をとる。だけど本質は変わっていない。彼の声を聴くとジメジメうっとおしく生きるのはもったいないよ、もっと楽しくいけるよ、きっと、と話しかけられているようだ。

 60歳、70歳の彼の歌を聴きたい。きっと変わらないだろう。僕も変わらず胸をときめかせていられるように生きたいものだと思う。

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これでんがな!

2000トンの雨を聴きながら」への2件のフィードバック

  1. Mario

    タツロー、ユーミン、サザン、佐野元春・・・どなたもわたくし世代で大好きな方たちです。
    タツローの音楽を『飛び切り幸せな夏の時間』『カッコいい青年の夏の生活』とは素敵な表現ですね~♪確かに彼の音楽はそんな感じでお洒落♪(今タツローの“潮騒”の歌詞が頭に浮かびました!あ~海行きてぇ~I miss beach!)
    地球温暖化になってからの大阪の夏はホント過酷ですが昔は夏が大好きでして、特に“夏の夜”が・・・なんともミステリアスで何か起こりそうでワクワク、ゾクゾクしたものです。
    なんだか夏が待ち遠しくなってきました。

    返信
  2. 着ぐるみ院長

     Marioさま、いかしたコメント有難うございます。

     そうですよねー、夏待ち遠しいです。僕は基本的に半パンとTシャツで1年の大半を過ごしたいと思っている人間で、夏がエッジに来ている証拠であるプールの塩素の匂いを空気の中に感じると、ああ、と年甲斐も無くときめいてしまいます。別に何も起こらないんですけどね。

     一つの理想系は、昔ビールのコマーシャルにあった「三四郎の夏」です。風通しのいい縁側のある畳の部屋にねっころがってビール。草の匂いとあこがれている女性の声。どうですか?

    返信

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