禁煙外来

 20歳の時にタバコを止めてからほとんど吸ってない。吸い始めの頃はかっこいい吸い方とかいろいろ考えたりして結構本数も多かったのだが(バカだったわけです)、気分悪くなったり、クラブ活動で長距離を走るようになってこれでは走れんと切実に思ったりしたのですぐ止めた。

 僕の意志の力はトータル0.2馬力くらいしかないので、止められたのは結局好きじゃなかったのだろう。

 で、禁煙外来である。タバコ1箱1000円の噂が出てから(ニューヨークではほんとに1000円位するようですが)急に訪れる人が多くなった。みんな実は止めようかなーと思っていたのだが、きっかけがなかったという人が多い。早く1000円になれへんかなーと思てますなんて人もいて、自立して何かを決定するというのはなんと難しいのであろうか。

 今までの経験では男性はかなりの禁煙達成率である。ほほ100%。それに比して女性は成績が悪く、半分くらいであろうか。最初に禁煙外来に来られたときから女性はなんとなく歯切れが悪い。あまり切実さがないのね。

「で、タバコを止めようと強く思ってる?」
「えー、薬のんだら勝手に止められるんでしょう?」
「あのね、止めようと強く思ってなきゃ無理よ」
「えー!うそー」

 うそー、と言いたいのはこっちである。薬で依存性をかなり絶つことは出来ても、喫煙は習慣という、なかなか抜けない罠があるのである。これを忘れ去るには本人の強い意志が不可欠である。習慣を変えるのはかなり難しいのだ。

 喫煙の悪影響を調べる手段として呼気中の1酸化炭素量を調べる。正常は1%以下で、禁煙すると数日で値が下がってくる。本当に禁煙したかこれで調べることが出来る。今までの最高値は20歳の女の子の13%で、これはなかなかのものですよ。禁煙外来に来る大概の男性は5%程度である。彼女はお母さんが引っ張ってこられたのだが、予想したとおり2回目の外来には来なかった。今頃どうしているのであろうか。

 今の僕の眼には、この時代に喫煙をしているというのは相当のチャレンジャーという気がする。死をも恐れない勇者である。その勇気を別の方面に。あなたならきっと出来る。

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ベタでした。

禁煙外来」への2件のフィードバック

  1. macmama

    みんな止めたいと思っているのに止めれない 人間意志の強い人は中々いないですよね~私なんか食欲には意志が弱い弱い!だめですよね(>_<)強靭な心と体が欲しい!なんとか先生ならないですかぁぁ~~お・ね・が・い(-_-)zzz

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  2. 着ぐるみ院長

    macmamaさま、コメント有難うございます。
    食欲に勝る何かを見つける、それがコツかと。
    あと2kg減らせばあの服が着れるはずだ、とか。
    そのような小目標の積み重ねが習慣になれば結構いくかと。
    月並みでしょうか。

    返信

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