昨日臨床実習中のH医大5年生に若干の講義をした。僕は非常勤講師で時々この仕事がある。たまに大学病院に行くと懐かしい。若い医者が肩で風を切っているのは微笑ましいなぁ。そうそうこの世界は君のものだ、今のとこはな。すぐ変わるかもしれんが。
大学を離れ難かった1つの理由は、若い医者や学生との交流がなくなるからだ。何というか未来とか可能性とかと話している感じがある。今でも手間だけど大学病院に行って学生さんと話していると気分がいい(むこうはどうか知らん)。エネルギーは高いほうから低いほうに流れる。普段ご高齢の患者さんと話す機会が多いので、吸い取られているエネルギーを今をチャンスとチャージしているのかもしれん。悪いね!
僕が学生の頃と比べると教科書の分厚さは2倍となり、世の中も複雑となり、医者になることはなかなか大変なことだ。しかし天職とするにたる素晴らしい仕事と信じている。できうるならば母校に残り医学の発展のために尽くせよ!君たちの中から教授が出ても僕は驚かないよ、と最後の10分間熱弁するが、「先生、さっきの薬の相互作用の話ですが…」とあっさりかわされる。聞けよー。しかし期待しているよ。