月別アーカイブ: 2007年9月

理事会開催

 土曜日にパワーリハビリテーション大阪支部の理事会を開催した。支部長になってから実務者研修会の準備などやることが多く(といっても実際大変なのはスタッフだけどね)理事同士の顔合わせも出来ていない段階だったので開催できて一安心。それにも増してかなり内容が濃い会だったと思う。

 半分以上が新しい理事なのだが若手が多く、実際にパワーリハビリテーションの有効性について確信を抱いているメンバーなので、啓蒙していくことに熱心である。経営の一手段と考えている古い人々ではない。会の進行もだらだらせず閉会時間を決めて、実際に決めなくてはいけない事項を確実に決めていくように意識したので、すべきことが明らかとなった。

 こういうメンバーだとやはりITが手段としてでてくる。理事が集まるのはなかなか大変なので理事の掲示板を作ってそこで意見を交換したいという意見が出、実行することになった。名刺交換もだがメールアドレス交換はマストである。便利で素晴らしいが実際会って話し合うことで出てくるアイデアもあり、こういうデジタルとアナログをどういう風に組み合わせるのかというのが大事ね。大きな組織でやっているテレビ会議だと無駄話から出てくるアイデアも拾えるのかな。

 初対面の人が出会う会議を有効に進めるのにはコミュニケーション・スキルというのも必須だ。この前読んだアメリカの論文で、外来診療が能率よく且つ有効に遂行されるのに一番大切なのは学歴でも知識でもなくコミュニケーション・スキルだというのがあったが、外来だけじゃなくて会議でもなんでも、初めて会った人にちゃんと内容のあるコンタクトを取れるというのはとても大事な能力だ。ここらへんはどのように開発していけばいいのかな。キャラだけでもないだろうし。案外医者は会社勤めの人と比較して下手な人が多い。大体世界が狭いから。僕も技能を磨きたいところである。求む、コーチ!

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パワーアップするよー

エイジレス

 今保険適応で血液検査をしているのは病気を調べるというのが基本です。一方抗加齢医学として血液検査をする場合、病気としてまだ発現していない状態を調べることになります。動脈硬化や老化など、検査指標として確立はしていなくても論文などでかなり認められている検査値を用いて状態を把握し、サプリメントやライフスタイルの改善などでよりいい状態に持っていくのが抗加齢クリニックの役割ですね。

 たとえばホモシステインというアミノ酸は血管内皮細胞を傷害し動脈硬化と関係が深いとされています。このホモシステインは血中の葉酸、ビタミンB6,B12レベルと負の相関関係にあり、それらを投与することでホモシステインの低下が報告されています。サプリメントの投与で動脈硬化の進展が防げる可能性があるわけですね。

 今トライアルで抗加齢医学に標準的な検査を幾人かの方で調べていますが、この前90歳の素敵な女性が検査を希望されました。彼女は昨年心臓の手術をされたのですが非常に見た目も若く、頭脳も明晰です。化粧もされ話題も若く、パワーリハも喜んで参加されています。抗加齢の検査の話をすると眼を輝かせて是非受けてみたいと希望されました。結果が大変楽しみです。

 病気になる前に状態を把握し、危険があれば進展しないように予防的措置を講じる。究極の予防医学が抗加齢医学の真髄であり、単に見かけを若くすることは本当に末梢の話です。アンチ・エイジングという言葉よりエイジレスという言葉のほうがいいよとある友人に意見を戴いたのですが、確かにそうだな。年齢関係無しのこのような方が増えてくると世の中は絶対楽しくなる、そう思わない?

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こういうのもまあ一つだな

 

 9月だ・・・秋になっちゃうねぇ・・・。どうも風邪っぽいのから完全に脱してない気がするが、予定表を見ると、あらま、前から懸念の締め切りが目白押しである。

 9月、10月で学会発表が1つ、研究会の発表が1つ、パワリハ実務者研修会でのちょっとした講義が1つ、発表用の新しいプロトコールを他の施設と共同で考えるのが1つ、あと当院を抗加齢医学会認定施設として申請するための症例を10例書くとか、医師会関連の勉強会プランを作るのが3つほどと結構あります。もちろん全くまだ何もやっていない。それに加え日常のルーチンワークである意見書とかモロモロのデスクワークはもう見たくないほどあります。やってません、すいましぇん。謝っても済まんか。許せ。

 自分が開業する時、こうなことになろうとは想像もしなかった。時間通り診察を終え、後は自分の好きなことに使おう、プールに行ったり昼飯も時々おいしいレストランに行こうかなとかさ。絵や楽器も習いたいなとか・・・冗談じゃないよ。やったことないぞ(うそ、ギターは一時習った。でも中途で挫折)。

 まあこういうのは気質の問題なのであろう。キチンと仕事して優雅に余暇を使ってらっしゃる方もちゃんといるのを知っている。ちょっと羨ましい気もするけどまあ僕にとっては仕事も遊びも線引きが難しいところがあるからな。とりあえず愚痴らずに頑張ろうと自分を納得させる。

 食欲の秋、芸術の秋、勉強の秋、スポーツの秋、後なんだっけ、まあ何でも秋はせっせとやるにふさわしい。皆様もせいぜいご精進を。

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まあせいぜい景色でも愛でようぜ