月別アーカイブ: 2010年3月

BUSYでした。

 先週の金曜日は日本循環器学会総会が京都で開かれており、お昼の時間を利用して出かけました。

 京阪電車に乗り、三条で地下鉄に乗り換え、宝ヶ池の国際会議場へ。昔友人が京都にいて結構よく出かけていました。そのせいかすごく親しい感じがします。可能であれば住んでみたい街の第1候補である。

 丸太町とか烏丸とか風情のある町名と、微妙に大阪、神戸と違う風の匂いを楽しんでいると突然声をかけられました。びっくり!パワーリハビリテーションを利用されているNさん親子でした。

 彼は30代ですが脳血管疾患で片麻痺があります。努力家で自分で身体の仕組みとかよく勉強されており、パワーリハビリテーションの研修会でもモデルをかって出たりしてくださいました。彼がお母様と一緒に北野天満宮に梅を見に行く途中だったのです。行動範囲の広さにとても嬉しく思いました。リハビリテーションの甲斐があるというものであります。

左は参加登録所。去年の失敗から学んだと思われる。

  

 翌日の土曜日は休診にして東京の第9回パワーリハビリテーション学術大会へ。スタッフのM君が「パワーリハビリテーション中止後の身体精神的変化」のタイトルで発表があります。うちのクリニックは5回続けての発表。

 僕は鹿児島の加倉先生の「パワーリハでパワフルエイジング」という基調講演の座長をさせていただいたのですが、コメントで竹内教授が最近熱心にパワーリハをご自分でされていて(来年古稀になられます)、白髪が黒くなってきた、手の老人班が薄くなってきたと話されておられました。

 うむ、僕もやらなくっちゃ。君は最近なんの運動をやっているのと尋ねられ、ゴルフしかやってませんと答えると、もうちょっとシリアスなエクセサイズをやりなさいとシビアなコメントも戴いたことだし。ということで日曜の夕方に雨の大阪空港に到着。まぁ忙しい金土日であったよ。

熱弁をふるうM君。十分合格でした。

50 Dreams

 木曜日は早く終わるので近くの書店による。

 チラチラとみて買った雑誌「GOETHE」に「死ぬまでに果たしたい夢:50歳からの人生50のリスト」というのがあった。自ら生涯を通じてかなえたい夢を書き出すというのは実現へ1歩近づくということだ。しかし50ってのは結構考えでがあるぞ。50歳になる何人かの人の夢。

 小山薫堂氏:自分の名前のついた定食を近所の食堂に加える、どんな小さな国でもいいので、国家元首とメール友達になる(悩みを打ち明けたりして。彼がお忍びで東京に来たときは僕が案内してあげる)、大学よりも入るのが難しい学生寮を作る(彼は大学で教えている)・・・。

 佐藤優氏:琉球語を完全にマスターしたい。アルバニア語を読めるようになる。サンスクリット語を読めるようになる。ベルラーシ語の文法を習得。ソルブ語の文法を習得・・・以下略(延々と僕の知らない言葉を習得したいという文章が続く)。

 香山リカ氏:スノーボードに挑戦する。ジョン・ローンに会う。ピアスの穴を開ける。プロレス団体を作る。精神科医をやめる(「人を助けた!」という実感の得られる「ER救急救命室」の世界にあこがれる。救急医になってみたい)とのこと。非常によくわかる・・・。

 見城徹氏:ボクシングの試合に出る。地中海クルーズをしながら坂本龍一の全作品を聴く。自分のラグビーチームを作る。「植村ふみ」という女性に会いたい(大学の時に憧れの人だったそうです)。静岡県知事になって海岸線を南仏海岸のようにしたい。1年間誰の悪口も言わないで過ごす・・・。

 まあ人それぞれ。僕は何か?

 外来では一人30分くらいかけて総てをカバーする本当のかかりつけ医として仕事をする(これで食べていければね・・・)。毎日1時間は自分の身体つくりに時間をとる(実は本当に大事なんだ!)。週の半分は自分で好きなものを料理して食べる(料理は今一番やりたいことでもある)。うーん、なんだ、案外あるぞ。発表するのも恥ずかしいからここでやめるけど、50個完成させよう。勿論あなたもどうぞ。

これはモンクスドリーム

マイ・ブーム

 最近のマイブームは万城目学(まきめまなぶ)選手です。

 Wikipediaから引用すると、彼は大阪出身で清風南海高等学校卒業後、1浪ののち京都大学法学部に入学。お笑い芸人のロザン宇治原史規は大学の同級生にあたり(関係ないけど宇治原君は僕の高校の後輩です)、万城目選手は一方的に宇治原のことを知っていたそうです。化学繊維会社への就職・退社を経て、2006年に第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。同書は「本の雑誌」などの書評誌で絶賛され、「2007年本屋大賞」では6位になるなど注目されました。続く第2作『鹿男あをによし』は第137回直木三十五賞候補。2009年、『プリンセス・トヨトミ』で第141回直木賞候補。2009年度咲くやこの花賞受賞。2008年「鹿男あをによし」が玉木宏主演でドラマ化。また、「鴨川ホルモー」が2009年に映画化、舞台化され、前者は山田孝之主演で4月18日公開、後者は石田卓也主演。

 といったところで、こう書いてみると現在ガンガンの旬の人ですね。

 よく本屋さんに置いてあるのを知っていたのですが、なんとなくタイトルがピンと来なくて無視していました。が、何の間違いか手に取ったところ、文章のチャームにフラフラと買ってしまい、読んだが最後、目くるめく万城目ワールドに完全にはまり込んでしまいました。やらなあかん仕事山積みなのに、本を読みたくて後回しにしてしまうというのは最近あまりなかったことです。だって面白いんだもん!信じられないぜ。

 ①ストーリーが全く読めない展開をする、②舞台は現代ですが、日本の歴史をからませた使い方があまりにもうまい、③本当に笑わせる、④上品でハートウォーミング、⑤当然であるが登場人物が魅力的、特に女性。といったところですかね。

 舞台が京都、奈良、大阪といったところで、普段思ってるのと同じ目線で地域が表現されているのも嬉しい。これって本当に京阪奈に住んでいる人は必読だと思います。後悔しないと思うなぁ。

 今僕は「プリンセス・トヨトミ」の途中なのですが、信じられない展開やってます。これも映画化必至か。こんな本があって本当に嬉しい。

この人です。なんとなく関西っぽい。