悲しみのジェットプレイン

 風呂場で医事新報を読む。このクラシックな臨床医学誌は非常に有益な内容を載せているのだが、実地臨床家向けで大学の医者はやや軽んじているところがあった。しかし僕の指導医であったN先生は激賞していて「こんないい雑誌を読まないのはバカですよ」と独特の鹿児島なまりでよく言っていた。異様に臨床のよく出来たN先生はくも膜下出血で53歳で夭折された。合掌。

 しかし週刊誌だからなー、読まないうちにどんどん溜まるのよ、これが。法人本部で3年前のは処分しますといわれているので、せっせと読むことにした。僕はこの野暮くさい、しかし実のある友人のような雑誌が好きなのである。

 アトランダムに読んでいるのが、今日のは旅行医学が載っていた。年末に飛行機で旅行する人もいるだろうから少し面白そうなところを。

 1万mで飛んでいる飛行機の機内は0.8気圧であり酸素分圧も20%低下(すごい数字だ!)、標高2500mの山岳地帯に匹敵。当然肺疾患や貧血の人、心疾患の患者さんは状態が悪化しやすい。気圧の低下は体内の気体の膨張を招き、中耳や副鼻腔の気体の膨張は耳痛、顔面痛の原因となる。腸内のガスが膨張し腹痛の原因ともなる。炭酸ガスの入ったビールやソフトドリンクを飲みすぎないこと。食べすぎにも注意。湿度は20%以下でこれは砂漠地帯と同じ。コンタクトレンズ使用者は角膜損傷を起こすことがあり眼鏡を使用するように。

 すごい環境で旅行しているのである。高地にある砂漠である。しかも満タンの飛行機は一度離陸するとタンクがある程度空になるまで着陸出来ないのは知ってた?重みのため足が折れるのである。降りたくても降りれないのである。ふっふっふ、飛行機といっても乱暴なものじゃありませんか。家に居るのが一番ですよ。

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と言っても乗ってどこかに行きたい

 

 

悲しみのジェットプレイン」への2件のフィードバック

  1. セイジ

    お久しぶりです、「8.0の男」セイジです。
    そんな恐ろしいものを販売している僕はなんて反社会的なのだろう…と、落ち込みます。
    しかし、長所と短所も見方を変えれば、全く違うものに見えることも?
    酸素分圧がそのような状態で、好転するような疾病はありませんか?!長距離ランナーは機内でトレーニングするとコロラド・スプリングスでトレーニングするような効果が得られるのでは?!
    なーんて。…ダメだな…こりゃ。

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  2. 着ぐるみ院長

     お久しぶりです、セイジさん!もう会えないものと思ってましたよ!地獄から生還されたのでしょうか?あっ、まだか。
     低酸素で好転する疾病というのはまあありませんねー。息苦しい状況でも耐え抜けるタフな精神を鍛えることには役に立つかもしれませんが。それでセイジさんはタフなのかな?
     無罪が確定したらまた遊びに誘って下さい。勉強ばかりせずにね!

    返信

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