車のBGMをかけようとして「機能」というスイッチがあるのに気がついた。
あるのは知っていたが無視していたのですが、見てみると「ランダム」というのがある。i pod とかにおけるシャッフルですね。アルバム内、全部(ハードに記録してあるCD全部の中でシャッフル。今100枚以上入っている)があり、全部を選択。
で音楽が始まったのですが、なな、なんと、これは誰の曲でしょう?と全く記憶にない曲が結構かかるのである。
僕の記憶力は最近著しく退行していてニアー認知症レベルなのは自覚していましたが、本当にビックリ。CDをかけてもあまり気に入ってない曲はとばして聴いていたので、そういうのがすごく新鮮に響くのです。こんないい曲だったのか、このイカした前奏はなんだ!とか、新しい発見に満ちている。
で思ったのですが、人間は原則として繰り返しを好む(その方が安全で生存を脅かさないため)、そのようにプログラミングされているのですが、その習性は多くの新しい出会い、驚きを逃がすことになる。人との付き合いに於いても、ちょっとテンポが違う人とはそれなりの付き合い、仲のいい人とだけ深くつきあうというのが普通ですが、そうじゃなくて好みじゃない人とも付き合うと新しい楽しい発見がある、そこからすごく仲良くなったり、新しい世界がひろがるかも。
太宰治が努めて自分と合わない人と付き合っていたという話があって、その意味がよく分からなかったのですが、実はこんなことじゃないかと思いました。
繰り返しを避けアト ランダムに人と接する。人とだけでなく物にも。意識してやってみようと思います。
誰かの車に桜。片岡義男氏の文章にこういう情景を描写したやつがあったな。