本田君の祈り

ああ、気が抜けた・・・。今日は睡眠不足かつ腑抜けのようになっておられた方が日本中にあふれていたかと思います。

PKは仕方ないよ。あれだけボールを支配されていても持ちこたえていた日本代表には本当にちょっとグッとくるものがありましたね。円陣を組む、みんなでやろうという気持ちには涙腺を刺激するものがあります。


昨日僕が一番印象に残った画面は、PK戦の前に目を閉じ、両手を顔の前にあわせて祈っていた本田選手でした。


文句を言っていたのでも自分を鼓舞していたのでもない、間違いなく祈りの言葉を呟いていたように感じます。他の誰でもない、彼がそうしていたことに胸を突かれました。

本田選手やヒデ、野球だとイチロー選手がそうですが、傑出した人はなにか他から浮いてしまう。孤独というか隔絶した感が漂います。彼らの行動の指針が他の人と違う言語で書かれている。違う座標軸で動いているように感じてしまうのです。彼らが必ずしも世間一般の俗なことに興味がないというのではなく(おしゃれとかうるさいし)、その自分の生きる仕事の世界に於いて俗的な基準から外れている。

それは目標の高さ、普通だとそこまでせんでいいやんという、いわゆる落としどころを軽々と超えている点かと思います。そして誰が目標とかライバルとかいうんじゃなく、自分が決めた基準がその対象であると。

本田君の祈りはその基準に近づくための心からの気持ちだったのだろう。

厳しく寂しい道かもしれないし、すごい充実したゴージャスな世界かもしれない。感じ方ですね。全く俗なレベルから逸脱できない僕としては、彼らのことを考えて少しでも近づきたい(おこがましいな、こりゃ)と思います。

今日から睡眠不足の人がサッカーファンだ!


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