子供化

 今年も残り少なくなってきた。

 内科開業医が最も忙しいのは冬場、風邪の季節であり、特に年末はちょっと今まで気になっていたことを片付けておこうと受診される方も増える(考えてみるとすごい話だが)のでやたら忙しい。しかもオフでは忘年会やらなんやらで、ほんとにブログを書く余裕がなかったのであった。

 睡眠時間が削られる。これが全くダメだ。そんな時は何が何でも昼寝を、絶対これだけはやってくださいというお願いも平気で無視してやっていたのだが、この頃は来客やらなんやらでそれも出来ず、夢遊病状態で活動していた。これはイカン。

 僕はタバコは吸い出して2年くらいでやめた。その頃ノルディクという走るスキーをクラブでやっていたのだが、タバコを吸うと明らかに走れなくなるというのを自覚して、その頃は克己心も強くさっさと止めてしまった。あまり身体にあってなかったのだろうな、多分。

 ここ数年、アルコールもほとんど飲まなくなった。少なくとも20年以上は晩酌と称して毎日飲まない日はなかったのだが、ある時アルコールが入るとすぐ寝てしまう非生産的な日常を変える必要があり、最初は不安だったのだが(ほとんど依存症だね)アルコールなしの朝の目覚めは高校生のようだと感じてから、これもあっさりと止めた。でもタバコと違って時々は飲むけどね。

 睡眠時間は6時間弱が多かったのだが、ちょっとしんどい。で、できるだけ12時前に就寝を意識する。たまにできたときは爽快である。

 煙草、酒、夜更かしという大人の快楽をどんどん放棄し、いまや子供である。半ズボンにランニングで、ランドセルをしょってリコーダーを吹きながら通院するのが夢である。

 子供は何をするか?外で遊ぶのである。それしかないでしょ。僕は昔の子供だからインドアはあまりしないのである。できれば1日中、暗くなって「ご飯だよー、早く帰ってきなさい!」と怒られるまで帰らない。

 外で遊ぶこと、つまり運動することの重要さ、これは何度言っても言い過ぎることはない。僕は外来で「運動してる?」しか言わないので患者さんにはほかに言うことないのか、と思われていると思うが、実際大事なんだから。そして思っているよりちょっと激しくやらないといけない。せめて汗ばむくらい、ちょっと息が切れるくらい、が最低必要なのだ。

 歩くならバスに乗り遅れそうなので速足で歩いているくらいに(特に腕を意識して振るのが大切だよ)、うちでこまごま動いてますという人は、それにスクワットや腹筋を入れる!少しでも身体を動かすという運動マインドが大事なのだ。1日中うちで閉じこもっていてはいけない。

 大きいのは脳の働きに運動がとても役に立つということだ。散歩の時にいい考えが浮かぶというのは昔から言われていることだが、身体を動かすことで脳が活性化することは科学的に実証されている。そこでも歩くより軽いジョギングのほうがいいというデータがあった。身体を動かすと(特にリズミックな運動は)セロトニンが増加して鬱を防ぐというのも実証済みだ。

 子供化がいかに素晴らしいかわかったかな。みんな、なりたくなったでしょう。

 僕は自称小学5年生で行こう。やーい、上級生だぞ!ざまーみろ(知能の子供化はいけません)。

  

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