クリニックの近くにイカ焼きの名店がある。「シスター」という。おじいさんがやっている。名前の由来は知らない。
たこ焼きとかと違って、いか焼きのスタンダードといえるものが皆さんの頭に思い浮かぶか想像もつかないが、僕にとっていか焼きのスタンダードはシスターなのである。うまい、モチモチ、でかい!他のイカ焼きを食っても(まあそういう機会はあまりないですが)ほとんどお話にならないのであった。店の間口は小さく、場所を説明してもほとんどの人は行きつけない(写真参照)。はいれば中も正直、工場のようである。が、しかしそこもまたよし。僕の中のB級の王者であった。
そこの息子さん(時々手伝っているのを見かけた。40代)が診断書を書いてほしいと来られた。
「就職するのよ」「えっ、店つがないの?」「ありゃ親父でなきゃ無理よ。名人芸。とても僕にはできないから。もう親父も80だからねー。今年中かなー、店閉めるよ」
大ショックである。もうあのイカ焼きは一生食べれないのか。いっそお昼休みに僕が習いに行ってなんとか技術の習得は無理か?うちのスタッフを行かすか?うーむ。
その話を友人にする。すると彼女もお願いしていたクリーニング屋さんが閉店するので出すところがなくなって困っていると同じようなことを言う。
「ご主人が名人芸なのよ。ドライにしなくちゃダメなところでも水洗いで本当に丁寧にするの。シミなんかも本当にきれいに取るし。この芸は伝えなくっちゃとうちの主人も言ったんだけどめんどくさいって」。そのうちご主人は脳梗塞をおこされて仕事ができなくなってしまったのだ。
「こういう日常生活の名人芸ってどんどんなくなるよな」「ほんとうにそうよ」「これってさ、天然記念物みたいにその地区で保護しなくちゃいけないんじゃない?何とか芸を伝えるため補助する」「へんな町興しよりいいわね」「そうだよー、絶滅危惧種を守れ!芸を継続させよ!これは地域にとって必要だ!」
どうよ!
こんにちは。
場所・・・あそこかなぁ。。。と自信がないですが、、、
うーん。。。私が行って後を継ごうかしらと思ってしまいましたが、
息子が卵アレルギーでした、、、残念っ!
平野にある手焼きの「あられ屋」さんも、後継ぎがなく。。。って聞いて、私が修行にと思ったりでした。
ほんと、こういうのは残っていって欲しいですよね。
ショック。。。
店主、建物、味、雰囲気すべてが重要文化財級ですよ!
私のイカ焼きに対する先入観をぶち破り、
もうイカ焼きといえば「シスター」になっていたのに。。
まさに名人芸!ですね。修行に行きたいですわ。ホントに。
夏海さま
コメント有り難うございます。
よければ是非—ってだめか! 本当に残念です。
世の中は流れていきますが、残らないならせめて、記憶にとどめて
心の中にいつまでも残るように考えよっと!
Dansyakuさま
コメント有り難う。
楽しみが減るよナーーー。
せめて終わるまで、食べて食べて食べまくろうっ!