12月には

 12月でござる。

 ちーっとも寒くない。自転車で行く往診も、2日前は半袖である。とはいえ師走。クリスマス。季節感は大切にしなくっちゃという訳で院内はツリーも立て、クリスマスソングが控えめに流れ、ロビーでは大男のサンタが今年も門番よろしくみなさんをお出迎えする。

 ときどき覗くBig Picture に、世界各地のクリスマス時期の様子をとらえた素晴らしい特集があった。厳格なキリスト教の伝統がない地域でもコマーシャルなフェスティバルが年々盛んになっていると書いてある。日本だけじゃないのね。

 知り合いにフランスで暮らしている人がいるが、彼女の子供の幼稚園は何のイベントもないと言っていた。いろいろな国、様々な宗教の家庭の子供が集まっているので、季節的な行事は多くは宗教的な要素を持つことが多いため全員参加できないというのがその理由らしい。まっとうな理由である。地続きのヨーロッパを感じる。

 日本のように何でもやっちゃえ!というのは、コマーシャルベースが徹底してちょっと恥ずかしい。最近ハロウィンもなかなか派手らしいが、なんでやねん!と僕でも思う。その割に日本古来の七夕とかお月見とか菖蒲湯とか、そこらへんが寂しいみたいで、やるならこっちでしょう。

 サンタを出しといてそういうのもなんだが、日本の伝統行事をクリニックでちゃんとすることに決めた。ちなみに12月は煤払い、大掃除で、本来12月13日に行うものだそうである。終われば「鯨汁」を食し、商家では胴上げをすることになっていたとwikipediaにある。ほー。クリニックでは時間が取れないため、先月から普段やらないところの掃除をスタッフが率先してやってくれている。出来の悪い院長ではとてもできないことである。サンキュウ!胴上げはしてほしくないかな?多分そうだな。

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