糖尿病治療の基本の一つに運動がある。こいつが難しい。薬を飲むこと、食事療法(これもかなり難だけど)は比較的頑張れても、時間を取って運動することをちゃんとできる人は少ない。で多くの方は通勤の時一駅前で降りて歩くとか、出来るだけ車は使わないようにしていますという感じになる。
それでも十分です、細切れの運動でもやらないよりずっと効果はあることは証明されていますと話すのだが、正直なところほんとに出来てるのかなぁと思うくらい効果の上がっていない人も多い。はっきりやってますと言える人はちゃんとそれなりに効果を出しているのと対照的だ。運動強度の問題かなぁ。
そこでこういう論文を見つけた。Mind-set matters: exercise and the placebo effect. Psychol Sci 18: 165-171, 2001. ホテルの清掃者を2群に分け、一つのグループには清掃は十分なエクセサイズであり血糖値や血圧にいい影響があると十分教育し常にそれを喚起した。もう一群は同じ労働量ではあるがそのような働き掛けは一切行わなかった。1か月後驚いたことに教育群のみ体重、血圧、血糖値が低下していたのだ!彼らは清掃は運動であり運動量が増えたと意識しており、発表者のハーバード大学ランガー博士は「運動は意識しないと効果が出ないかもしれず、プラセボ効果が運動の意義に大きいのかもしれない」と述べている。これは結構有名な論文らしい。
筋肉トレーニングの際、漫然とするのではなくこの筋肉を鍛えたいとその場所を意識すると筋肉量の増加が違うとよく言われる。意識の働きかけが微妙に運動の仕方に影響しているのかもしれない。身体を動かすときはこれは運動、エクセサイズである!今鍛えている!と思うことで、単に歩いていても効果が変わると思えばなかなか楽しいではないか。
生活すべてエクセサイズです。わずかの時間でも面倒くさがらずせっせと身体を動かそう。リモコンは使わず、エレベーターは使わず、風呂で頭を洗う時もイスを使わない。やってるやってる、いいぞ俺、とちゃんと意識しよう。間違いなく半年後は違います。いいね!(と自分に言い聞かす)。
これにのって診察を始めてからはや3年。
P.S.
この前ふくしまカンバッジの話を書きました。おかげさまで100個完売いたしました。カンパに協力いただいた皆様、本当に有難うございました。心より感謝いたします。
院長先生、今晩は^^
糖尿病の食事制限って、ひと昔前まで1日の総カロリーを
1600キロカロリーに押さえて、高カロリーな牛肉や
お酒は駄目‥‥っていう概念でしたが
高雄病院の江部先生が確立された「糖質制限食」は
糖質さえ制限すれば、ステーキも食べられるし
焼酎・ウイスキー・ブランデーなどの蒸留酒や
糖質ゼロの発泡酒なら、お酒を飲んでもOK‥‥と
いう画期的な食事療法だと知って
相方にセッセと作って実践しておりました。
(4年前に癌の為に帰らぬ人と成りましたが‥‥)
「糖質制限食」は、ダイエットにもいいので
私自身も実践すれば良いのですが、なかなか自分の事となると
う~~~~ん‥‥ ( ̄_ ̄|||)
筋肉を鍛えたい場所を意識すると筋肉量の増加が違って
意識の働きかけが微妙に運動の仕方に影響しているなんて
凄い!!
ただ、何となく腰をひねるのではなくて
〝くびれろ‥‥くびれろ‥‥〟と意識しながら
ひねるとウェストが 括れて来るんでしょうか‥‥( ´艸`)
ムーラン・ルージュさま
コメント有難うございます。
こちらのミスでタイム・ラグ生じまして申し訳ない。
これからもよろしくお願いいたします。
「糖質制限食」はかなり認められている感じがします。
確かに効果があると僕も感じます。ダイエットに最適ですね。
ただ問題なんは実行が難しいという点だな、うん。
くびれろ、くびれろと念じながら腰をひねる。
確かに違うと思いますよー。そしてくびれたら
買う予定の服はもうさっさと買っちゃってください。
理想の姿を先取りする。これも秘訣です。
ガンバ!