友人に貸していた「HAPPIER」という本が帰ってきた。「より幸福に」という意味である。ハーバード大学で「肯定心理学(ポジティブサイコロジー)」を教える心理学博士であるタル・ベン・シャハー氏が著者。2006年度のハーバードで受講者数ナンバー1という人気講座のエッセンスをまとめたものである。
ポジティブサイコロジーは幸福に関する学問で、シンプルに言うとどうすれば幸福になれるかということを研究するもの。いい加減な精神論でなく、実験的なものや統計など学問的エビデンスからそれを考察する。人気講座にもなるわな、と思う。以前読んだ時もなかなか感銘を受けたのだが、再読して一層腑に落ちました。
「幸福とは、喜び(pleasure)と意義(meaning)の同時体験である」と言い切る。今の楽しい悦楽と、未来に生きる意義や意味のある行動、その二つが伴わないと幸福になりにくい。どちらか一つだと不幸に陥りやすい。
そして幸福こそ人生で最も追求すべきものである。金や名声ではない。ビジネスの分野において資産が現金に換算されて初めて価値を持つように、人生という分野においては、富みや名声は幸せに換算されて初めて価値を持つ。どうすれば金が儲かるかでなく、どうすれば私が幸福になるか、それを価値の基準にすること。
この2つがキモですが、その考え方をを習慣にすること。そのための方法が説得力のある文章で書いてある。やることを多くし過ぎない、自分の心を振り返るやり方など…。後書きで「訳しながらつくづく感じたのは、この人ってなんといい人なんだろう」と書かれていますが、確かに僕もそう思う。だけど素晴らしいことじゃないか。
あぁそうだねーと心にしみた。幸福は最終最強通貨です。お金よりもこいつを貯めましょう。結構僕は影響受けそうです。外来をしていると不幸になりたがっている、幸福を拒否しているかのような方に多々会うのですが、勧めても読んでくれるかなぁ・・・。
損はしないよ!
院長先生、こんばんは^^
早速、「HAPPIER」をAmazonでポチしました。
「肯定心理学」ですか‥‥。
初めて耳にしました。
若い頃、ユングの深層心理学は齧った経緯がありますが。
自己肯定について、あるカンセラーが
幸せになるための
重要な課題の一つは、
自分を好きになることと言えます。
自分のことが好きでなければ、
どんなに恵まれた境遇にあっても、
満たされた感じはしないからです。
‥‥と仰ってました。
確かに、そうでしょうね。
私は、他人から好かれるよりも、自分が自分を
ずっと大好きでいたい‥‥と思って
生きて来ました。
今でも、短所も含めて自分自身の事は大好きなので
友人から、おめでたいヤツ‥‥って呆れられてます^^;
自分にとっての幸せ‥‥って結局は
物質的なことじゃ無いんですよね。
院長先生のブログを拝見して「HAPPIER」を購入したのは
最近、長年勤めた職場を辞めました。
生活の為に働く事から、生きる意味を見い出す為に
再び、作家活動(ドール作家です)にトライしようと
エイヤッ‥‥で辞めました。( ´艸`)
失敗したら、たちまち御飯が食べられなくなる不安の中で
悶々としていた矢先の、このブログでした。
とても参考に成りました。
有難うございました。 m(=_ _=)m
ムーラン・ルージュさま
コメント有難うございます。
むむむ、勇気、行動力に敬意を表します。素晴らしい。
ライスワーク(食い扶持を得る仕事)よりライフワーク。
これは幸福の基本かと思います。僕は幸いながら天職と思って
仕事をできている人間ですが、それでもつらいことあるけどね…
けれどそれが醍醐味なんでしょう。
ライフワーク=ライスワークとなることを心より
応援いたします。Don’t worry, be happy !