マーダーボール

 連休だー。この前の連休は抗加齢医学のセミナーだったので何も予定をいれず(と言ってもほとんどPCの前に座ってパワーポイントをいじってますが)、オフを満喫している感あり。この前何かの統計で睡眠時間の各国比較があり、日本は6時間強で世界の中で最も短時間の部類であり、最長はフランス(8時間強!)というのを読んだ。フランスは世界の中でも考え方が際立って個性的という印象が強いですが、何か長い睡眠時間も関係ある気がして休みはフランス人並に寝る。

 DVDを借りてきて観る。「マーダーボール」。車椅子ラグビーのドキュメントです。アメリカナショナルチームの暴れん坊の選手と、元アメリカチームの選手で年齢が高いため選に漏れ、それを不服としてライバルであるカナダの監督に就任した2人を軸にして構成されています。日本では「リアル」という車椅子バスケットをテーマにした井上雄彦氏の素晴らしい漫画がありますが、この「マーダーボール」も素晴らしい。殺人ボールというタイトルどおり車椅子ラグビーはハードなぶつかり合いですが、試合のシーンよりアテネのパラリンピックに向けてライバルの2国のチームに属する選手の生活、精神の流れが描かれています。

 彼らの周りの人々、恋人たちの様子が日本とだいぶ違う気がする。障害者に対して自分たちと同じというスタンスで接している(心の中はもっと複雑だと思いますが)人々の様子は僕の心の中に何かを残しました。

 ライバル同士の激戦で(本当にこれほんと?と思うくらいの接戦が続く)負けたチームの様子は心を打たれます。勝つことの意味合いが肢体に恵まれたアスリート達より大きい気がします。泣ける。

 足が動かなくてもどこかが痛くても時間は流れます。「五体不満足」の乙武洋匡氏がとりあえず悩んで蹲ってないで行動すること、視点が変わると世界の景色が変わり自分も変わると述べていました。僕もボーとしている怠惰はイカンとしみじみ思いました。この連休だけ許してね。

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ボヤボヤすんなよー!

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