京大の山中信弥教授はスターである。iPS細胞を発明し、今日本でノーベル賞に最も近い、というか世界の中でも限りなく近い男だ。この前高校の同級生たちとゴルフに行ったとき、その中の一人が「あの山中教授ておるやろ。あいつ僕等の10期位下のやつらしいで。柔道部で熱心にやってたし、すごい素直でええ奴やって話や」と言った。ぎょえー、そうなのか。素晴らしいことであると思っていたら、今日ふと目に付いた雑誌が彼の小さな特集をやっていた。
その中で彼のスタイルとして、仕事で遅くなっても1時間半かけて必ず家に帰る(泊り込む研究者は多い)、ジョギングやボクササイズを定期的にやっていて飲みにもいく。実験は人より何倍もやっていたが時間をかけるのではなく計画を立てて複数の計画を同時並行で進めた。
その一点集中でなく複数同時進行のスタイルは高校教育の賜物だと書かれていた。「スーパースターになれ」と言われ、勉強だけでなく運動や学園祭などいろいろな活動に力を入れていたと。確かに勉強だけすんな、何でもやれという姿勢で、ともかく生徒の自主性尊重だったな。僕も「スーパースターになれ」とは全く言われなかったが、何々はするなとは全く言われなかったと思います。そして今の自分お仕事のスタイルに確かに反映しているかなという気もします。
スタッフに朝礼の時「仕事だけでなく他のことを大いにやってほしい。趣味の世界でもお金が取れるぐらいになればいい。300時間をかければものになると言われているよ」といった話をしたことがある。他の引き出しを増やすことは間違いなく仕事でも内容を深める。山中教授もどんなに忙しくなっても仕事だけというスタイルはとらないだろう。
1点豪華ではなく数点豪華をめざそう。
忙しいと思いますがご自愛のほどを