年末、新年と、時間があるようでもあり忙しいようでもあるような特殊な日々で「海辺のカフカ」を読みました。最もノーベル賞に近い日本作家である村上春樹氏の、おぉ!今確かめるともう3年も前に発刊されている!本です。彼は僕のモスト・フェバリットな作家の一人であったのですが、ここ4.5年はなんとなく遠ざかっていました。しかし短編集「東京奇譚」でやっぱりすごくいいじゃないのと思い、エッセイである「走ることについて語るときに僕の語ること」で完全に再びLOVEとなりました。
で文庫本にもなってるしボリュームもあるしという訳で、まとまった休みのこのときに読むのは最適と前から気になっていたカフカなのですが、実はさっき読み終わったばかりで感想がでてこない。・・・でもね、すごくいいです。彼のモチーフとして世の中に理不尽に現れる邪悪なものに対して傷つきやすい人間が戦いを挑むというのがありますが今回もそれで、相当傷つきながらもラストに希望を感じるのが彼の長編の好きなところです。
文庫本で1000ページ以上もありますが、途中から読むのを中断するのが苦痛となり、残っているページがまだあるのが嬉しいという久々の感覚(覚えている最近は村上龍氏の「半島を出でよ」か)を覚えました。いったいどうなるんだろうというこのワクワク感!謎に満ちた話です。いろいろ考えさせられることも満載で、思い出は生きていく糧となるとか、教養は人間を変えるとか、そして最終的に、タフに生き続けろ!というメッセージが今残っているのですが、きっと読みかえすとまたまったく違ったところが強く印象に残るだろうという予感、というか確信があります。
新年に読み終わったことだし、もう一度多くの謎、メッセージを考えながら読み返し、今年の自分の判断の一つの糧にしたいなと思います。まあそれだけ惚れ込んでいるってことだな。こんな本に出会うと、本が好きでよかったなと思います。きっとネットでもいろいろ書いている人が多いだろうから(ネット上に寄せられた感想や意見をまとめた「少年カフカ」だったっけ、という本も在ったはずです)少し調べてみようと思います。
P.S.この本を中心に語ったサイトがあり、そこに村上春樹氏が寄せた言葉がありました。「本は自分の内部の凍った海を打ち砕く斧でなければいけない」
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、新デザインはいかがでしょうか?
これですと、レイアウト崩れに惑わされることなく、更新いただけるものと思いますが、、、。
人それぞれ感性は違いますので、、、
新年、モヒカン刈りになった先生とお会いできることを楽しみにしながら(笑)、新年のご挨拶とさせていただきます。先生なら、まんざらでもなく期待してしまうあるくです(爆)。
有難う(泣き崩れ)!!かなり気に入ってます。今年はこういうサイエンティフィックなイメージでいこうかな、モヒカンは止めて。まあ無理はせんとこ。期待を裏切ることなく真っ赤に染めたりしたいのですが残念ながら時間がない。斬新なイメチェンはまあ1月中に。