アンチエイジング・ドック

 アンチエイジング・ドックをお受けになる方がだんだん増えてきた。で、思うのだが、これが本来の医者の仕事なのではないのかなぁということだ。

 今の内科の医者の仕事をシンプルに言うと、調子の悪い方がやって来られて診察、検査し、病気を見つけて投薬し経過を見ていくというものである。多くの検査は病気を見つけるもので、正常範囲内においての状態を評価するものではない。

 アンチエイジング・ドックでは体内の酸化度や抗酸化物質の量を測定し、動脈硬化度を判定し(人は血管とともに老いる:オスラー先生)、運動や食事のライフスタイルや遺伝子も検索して、その方がいかにして今以上に健康であることが出来るか提案するのである。

 本質的に予防医学である。投薬することは少なく、ライフスタイルの改善やサプリメントの提案が多くなる。単に長生きをするのではなく、健康で人生を楽しみながら、今の若さを出来るだけ保ちつつ長生きすることを目指す。

 今の生活のままだとこの方の寿命はどれくらいだろうとだいたい予想できる。それは本当に変えることが出来るのである。すごくない?僕はすごいと思うんだけどなぁ。そしてこういう仕事が本来の内科医の、かかりつけ医の役割ではないかと思うのだ。

 長生きなんてしたくない、ゾッとするという人も結構おられるようで残念な気がする。そういう人を変えることは難しい。しかし、もしあなたがそう思わない、残りの人生を面白おかしく生きたいなと思ってられるとしたら、水や安全に投資するのと同じように健康に投資するのは価値のあることだと思うよ。

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これは学会誌ですが一般週刊誌並みに面白いです

 

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