フォトグラファーズ・ライフ

 アニー・リーボビッツの写真集をお昼の時間に眺める。「ア・フォトグラファーズ・ライフ」、一人の写真家の人生と題された写真集である。

 彼女は世界で最も有名な写真家の一人で、全米で過去40年間に発刊された雑誌の表紙を飾った写真の評論家における人気投票で、なんと1位と2位を取った。ローリング・ストーン詩のジョン・レノンがオノ・ヨーコに抱きついている写真。ジョンが亡くなる前日に撮られたものだ。僕でも知ってる。2位はデミ・ムーアの妊娠中のヌード写真。バニティ・フェア誌に載った。これも有名。

 彼女はミュージシャンやスターの写真で知られているが、報道畑の出身である。この写真集は名前のとおり、仕事としての写真のほかに、今まで発表していない両親や子供の写真(だんなは全く出ず)がはさまれている。一番多いのは、とてもとても親しい間柄というのがわかる作家で批評家のスーザン・ソンタグの写真。どんな関係か、うーむ、微妙だ。

 この写真集は低い声で、静かにしっかりと語る。明るい話ではない。正直で、カッコづけはまるで無い。真実を浮かび上がらせると言うか、ミュージシャンでもこういう人だったのか、うーんと思わせるような写真ばかりである。中身が、ハートが写っている。

 最後の方はお父さんが亡くなったというのが判る。写真集は終わるが、この頃にスーザン・ソンタグが白血病で亡くなったというのを全く別のことから知った。そんなことがこの写真集をまとめさせたのだろう。      本当にいい本です。

 
 気に入ってる写真を載せておこう。マイケル・ムーア。アメリカの医療事情を批判した「シッコ」の監督。ブッシュをバカ扱いした映画で有名。この本人とスタッフの面構え!見てるとやる気になる。

Image037.jpg
真ん中の太った人

 

フォトグラファーズ・ライフ」への4件のフィードバック

  1. macmama

    おはようございます (^.^) 

      私も アニー・リーボビッツの作品が好きですよ
      
      彼女の写真は、本当に家族の絆を確認する物が多い

      ですよね(^。^)y-.。o○

      ローリングストーン誌の表紙を ジョン・レノンが

      飾ったのは、彼女がまだ 20歳の時だったから

      驚きですね 私の20歳って 何を してたのかな

      

      それは、彼女が ジャーナリストのルポがベース

      だからなのかな?。。。。。

      私は、彼女の洗練された 新鮮なポーズが 

         だ * い * す * き * で~す !(^^)!

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  2. 着ぐるみ院長

     コメント有難うございます。アニー・リーボビッツと言って「好きです」という反応を友人から受けたことないもんですから感動しました。やるなっ、おぬし!
     写真集は時々買うのですが、ブルース・ウエーバーが欲しいです。でも、ちょっと高いなー。彼が監督したチェット・ベーカーの記録映画「レッツ・ゲット・ロスト」はすごく好きです。昔大阪で観た時、観客が4人しかいなかった(しかも1人は途中で帰った)。そんなものね。

    返信
  3. macmama

    先生ってちょっと マニアック的?

     ブルース・ウエーバーでは 私は犬の写真

     が、すごく 好きです 特に ゴールデン・

     レトリーバーが その影響で 今 一緒に

     過ごして居ます。

     

     あっ 思い出したあ~  たしか カルバン・

     クラインのアンダー・ウエアーのポスター

     ブルース・ウエバーの作品じゃないですか?

     当時 話題に、なりましたよね!

     斬新でインパクトがあって う~ん

     なるほど 先生の好みがちょっと わかった

     感じがしま~す。

     なんか 嬉しい(*^^)v

     

    返信
  4. 着ぐるみ院長

    そのとおり!カルバン・クラインでござる。

    macmamaってすごく写真に詳しいですね。犬の写真集も欲しかったんです。いや、素晴らしい。
    ひょっとしたら、ご自分で撮ってたりもするのですか?

    返信

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