泌尿器抗加齢医学研究会

うろ

2月が始まった。昨日の日曜日は第6回泌尿器抗加齢医学研究会で発表してきた。タイトルは「開業医でのアンチエイジングドック」で、これは主催の順天堂大学泌尿器科教授の堀江先生からいただいたお題である。

昨年秋に話があってから、抄録、パワーポイント提出とスケジュール通り進んできて昨日発表だったのだけど、実はこれはかなりプレッシャーがあったのよ。僕のところは日本に27しかない抗加齢医学会の認定施設とはいえ、アンチエイジングドックを専門にやっている東京のクリニックとかと違ってメインはあくまで地域密着型の一般診療。立地としてはもろアウェイの下町、城東区である。在宅診療も含めた一般業務の合間に人間ドックの進化形ともいえるアンチエイジングドックを依頼があればやるという感じで、研究会で発表出来るほどドックとしての大量データの蓄積はない(学会を意識して集めているデータは別だが)。だからそういった一般クリニックでどのようにやっているか、どこまでできるかといった話を中心にした。

メインの聴衆は泌尿器科の先生方である。科が違うと医者のキャラクターも違い、かなり興味の焦点が違うもので、どうも話の進め方のイメージがわかないのである。しかも他の発表者はほとんどが大学の研究者である。もう許してほしい・・・。今まで学会やなんやかんや人前で喋った経験は結構ある方だと思うが、内容がどのように受け取られるか想像がつかないというのが一番不安ということがよく判った。

かなり苦労した。僕としては画期的に多くプレゼンの練習をし、前日までストーリーをブラッシュアップし、なんとか当日は自信を持って発表することができた。聴衆の先生方はそんなに苦労していたとは思われなかっただろうが、話し終わって本当に心から喜びが込み上げてきた。3年前に専門外の抗加齢医学内分泌研究会で発表した時もプレッシャーが強く実際結果もこけた様な気がするが、今回は全くあがりもせずかなり冷静でまぁよかったような気がする。よしよし。

テストが終わり夏休みに突入したような気分である。今私にこわいものはない。だけどこういったハイレベルの研究会に参加するのはとても勉強になるなぁ。今自分のやっていることの立ち位置がよく分かるし、大学、病院の研究者の先生方のもつ雰囲気が、サボるなよと僕に語りかけるのである。いや、また発表したい、しばらくはいいけど。

 

 

 

 

 

泌尿器抗加齢医学研究会」への2件のフィードバック

  1. sega

    池岡先生、こんにちは。いつも拝読しております。今日のブログはいつにもまして感動しました。超ご多忙な中で素晴らしいご活躍ですね。自分を振り返って反省し、活力が出てきました。ありがとうございました。

    返信
    1. kiyo 投稿作成者

      どうも有り難う。優秀な君にそう言ってもらうと恥ずかしいです。最近どんな会に出ても結構年長の部類に入るようになってしまいましたが、まっ、年がいもなく平気でやっていきます。君の活躍もいつも楽しみにしています。

      返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です