船が転覆したのである。
久しぶりの池岡診療所カヤッククラブの活動日、梅雨にもかかわらず日頃の僕の精進の良さで晴れとなり、水面を走るカヤックの心地よさに陶然となっていた時に突然!
あまりの快適さに1回目の航海が終わった後、みんなでビールを飲んだ。結構まわった。で3回目の出航。僕は2人乗りの場合、スペースが大きいので後ろの方が好きなのだが、順番の都合で久しぶりに前のポジションをとってせっせと漕いでいた。気がつくと結構カヤック内に浸水していたのだが酔ってたせいかあまり気にせず・・・
「うわっ!」という後ろのイッシーの叫び声とともに右に大きくカヤックが傾いで、なんとか立て直そうとした1秒後に真っ逆さまに転覆した。
海の中で逆さまになりながら瞬間息を止める。「あっ、俺は酔ってたな」と少し後悔。カヤックから足を抜け出せるか慎重に動かす。何かに引っかかる。「まずー!」と一瞬あせるがふっと足が抜けて、一気に冷静となる。
海面に顔を出しイッシーを確認。無事であったが興奮状態で何か叫んでいる。ライフジャケットを着けているので二人で艇をひっくり返そうとするがまったく動かず。風が強い。海の真ん中であるが近くに生け簀があり、そこまで艇を引っ張って行き身体を固定して再トライするとなんとか元に戻った。結構艇の中に水が入っているが十分浮力があるので何とか乗り込み出発地を目指す。
しかし水が入っていては絶対だめだったのである。重心が揺れ思った通りに進まない。風にあおられ方向が定まらない。疲労感が急に増す。近くに岸が見えてるから恐怖感はないも、岸は高く貝殻がいっぱい張り付いており、着岸は結構大変かも・・・。
でもなんとか岸の低い場所にもっていき、イッシーに岸に上がってもらって艇をひもで固定し、僕は海の中から艇をもう一度ひっくり返してほぼ全部水を出すことに成功した。結構体力を使いもう一度カヤックに這い上がる時にシートを固定しているバックレストが外れてしまう。海の上では組み直すことが出来ず、身体を固定出来ないまま漕ぐという非常に体力を消耗するやり方でようやく対岸のベースに帰港した。
カヤックがひっくり返り、元に戻して帰ってきたというそれだけのことである。しかし結構ドラマでした、本人にとっては。かなり体力も消耗しました。お気に入りのオークリーのサングラスとウォーターシューズも海の底である。単なる言葉と、実際の風の強さ、塩の匂いのする水の迫ってる感じ、身体を動かしにくい感覚というリアリティはだいぶ違う。もう一つアクシデントが重なっていたらどうなっていたかわからない。アクシデントは次から次にアクシデントを呼ぶのである。
乗るなら飲むな、飲んだら乗るな、海の上でも。
でその後はカヤックには乗らず、ビーチサイドのベンチでやたらビールとバカ話をして時間を忘れてました。翌日頭が痛かったです。でもカヤックに対する姿勢が変わったのでこれでよかったかも。海でも(人生でも)ちょっと先は何が起こるかわかりまへん。後悔の無いように。
読んでいてドキドキしました。気をつけてくださいねホントに。冗談ではすみません(^^;;
sega君、どうも有り難う。いやー、年寄りの冷や水でしょうか。
何でももうちょっと慎重にすることにします。
人生ちょっと先は闇ね。
池岡先生!
気をつけてください。あと少しで笑えない状況です(;_;)
本当に無事でなによりです!
自分もお酒は大好きですが
まだお酒での失敗はないので、お酒には飲まれないように気をつけます!
種田君 どうも有り難う。
君はお酒にも世間の荒波にも女性陣の避難の渦にも
いっぱい巻き込まれてくださいね。
そこから浮き上がってこそ男です。
そのまま沈むこともありますが。