A day in the life

 今日は朝礼から始まる。2箇所に施設が分かれているので週に2回、曜日を変えて1分ほどの話をする。同じ話をすることもあるし、全然違うこともある。今日は「人間は何を考えているかではなく、何をやったかで評価される」という話をする。

 勿論僕個人のことは棚に上げている。

 お昼、僕と年齢の近い、癌で末期の男性の往診をする。深い、見通すような眼をされている。この前僕が癌を宣告された夢を見たのは彼のせいかな。

 「先生、不治の癌です(こんな言い方するか?)」と知り合いの医者に言われるのだが、案外動揺も無く「困ったなー、あれとかこれをどうしようか・・・これから痛みが出るのかな」などとぼんやり考えていた。朝眼が覚めたときも一瞬夢とわからず、夢かーとわかったとたん少し安堵感がこみ上げた。少しだけ。

 その後産業医をしている大阪府警交通機動隊に医療相談にいく。府警本部で産業医をしている女医さんが挨拶に来られる。共通で知り合いのドクターがいることがわかりなんとなく年齢が明らかになる。彼女は多分僕より5歳以上は若いが「私より下だと思ってました」と驚愕の顔で言われる。

 と言われてもなぁー、医者としては不便なことも多い。日焼けしすぎ、パンツの股上浅すぎでしょうか。

 夜、花火の音で天神祭りだったと思い出す。夜の阪神高速からビルの間の花火が見える。絶景である。昔ビールのコマーシャルで同じような景色があったな。「日本には○○ビールがある」だっけ。去年も車の中から見たことを思い出す。おお愛する日本の夏。

 「人は二度と帰らない大切な時間を無駄にやり過ごしてしまう。それが夏ならばまた再びめぐり来もしようが」というフランスの哲学者の言葉を思い出す。

 なんとなく暗いな。やっと説得して入院していただいた患者さんに対する病院の態度が全然ダメと言う情報が入ったせいだ。うーむ。

hanananal
必死で花火撮ったのに・・・

A day in the life」への2件のフィードバック

  1. azumi

    人間は行動してなんぼですよね。行動力ある先生の訓示だから、説得力あるでしょうね、きっと。
    医療現場の対応は本当に施設によって様々ですね。仕事柄、いろいろな施設に行って上の方々とお話したり、臨床現場での患者さんへのスタッフの対応を見て、本当に考えさせられることいろいろ。  先日、緩和ケア実習の施設開拓のためにある病院へ行ったのですが、とっても素晴らしいところでした。安らかにその人らしく最期を迎えられるようにと一生懸命ですよ。
    先生も、本当に一人ひとりの患者さんのこと真剣に考えていることがブログから感じられて嬉しいです。 
    で、そんなにパンツの股上浅いんですか???

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  2. 着ぐるみ院長

    azumiさま、コメント有難うございます。
    いや、つい筆が滑ってしまいまして。
    まっ、大したことございません。
    スルーしてくださいませ。

    返信

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