リハビリ奇兵隊

 昨日、僕が世話人で定期的にやっている「今更訊けないこんなこと勉強会」がありました。講師はリハビリテーションでは世界的に有名な森之宮病院のリハビリテーション科部長、矢倉一先生で、「自宅で出来るリハビリテーション」というお題をお願いしていました。

 先生はリハビリテーション専門医且つ神経内科医で、ミラーニューロンなどの専門的な話から「だらけ体操」という誰でも出来るベッド上運動の紹介など(これも裏づけがある)、僕にとっては本当に有益で頭がニコニコするような時間でした。今までの使いまわしでなく、ちゃんとこの小さな会のためにパワーポイントを作っていただいて恐縮です。

 特に興味深かったのは、これからのリハビリテーションは専門職だけがやっていくのではなく、様々な職種、一般の方も含めていろいろな人がリハビリテーションマインドをもって関わっていくべきだという主張でした。それを彼は土方歳三の新撰組(武士だけ)から高杉晋作の奇兵隊(武士以外、一般庶民も含む混成部隊)へ、という言い方をされていました。

 これは僕の考えていることと同じで、身体にトラブルの多い高齢者がますます増加していくこの時代に専門職の方だけに頼るのではなく、みんなが勉強してみんなでリハビリテーションをやっていこうというパワーリハビリテーションのコンセプトに一致します。矢倉先生はパワーリハの支持者で、今まで多くの患者さんを当院に紹介していただいていますが、最近では患者さん同士の口コミから紹介してくれといわれるとおっしゃってました。嬉しいなぁ。

 外来パワーリハビリテーションはこの暑いのに遠方から多くの方が来られ、ドロップアウトも無く熱心に続けられています。良くなりたい!その強い意志を感じます。そのためには僕たちはどうしていけばいいか?謙虚に熱心に勉強を続けることだ。そう再確認した日でもありました。

 矢倉先生、本当に有難うございました。

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優秀且つ謙虚な先生

 

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