日本は高齢化社会である。あと何年もしないうちに65歳以上の高齢者があなたの周りにあふれます。えらい事です。寝たきりばっかりでっせ!何とかしないと・・・。日本の未来はこんな話ばっかりである。だけどホントなのか?シカゴ大学のベルニース・ニューガートンという学者は65歳越えたら高齢者というのではなく、65歳から75歳までをヤングオールド、75歳を超えたらオールドオールドにしようと提唱している。日本でも前期高齢者、後期高齢者と最近言っている。前期高齢者は元気である。寝たきり老人や痴呆老人の発生率は75歳まではかなり少ない。芸能人を見よ!高倉健は73歳だっけ(間違っていたらごめんなさい、だけど70台は間違いない)?森光子とか、一体どうなるんだ?失礼な話だ。なんとなく引退というニュアンスのある高齢者という言葉はそぐわない。あなたの周りにもバリバリの70台がきっといることと思う。
ということは65歳以上が老人という定義はもう古いんじゃないか。75歳以上という方がいいんじゃない・・というのは僕のオリジナルではなくて和田秀樹というやたらめったら本を出している精神科医の先生が言っていることだ。2025年が高齢化のピークで、4人に1人が老人だということだが、75歳以上を定義にすると2025年でも現在より少なくなる。老人が増え働き盛りの人口が少なくなる。とても国は回りません。だから消費税でも介護保険でも何でもかんでも皆様に負担していただかないと・・とか言うのが政府の見解だが75歳以上を老人と定義しなおすとこの理論は成り立たなくなる。だいたい老人はみんな働けないぐらい体が弱ってるのか?どーも信じられないな。このpearlsでも書いたけど日本は健康寿命世界一だ。元気な高齢者の率が世界で一番高い。その方たちがバリバリその能力を発揮していただける場所を作るほうがもっと大事なことではないかな。
介護保険で今度おそらく介護予防というのが新設される。ガタガタにならないように気をつけてね、ちょっとそのためのお金は負担するから(といっても国民が大部分の費用を負担してるんだけどね、しかも出してくれる金額はめっちゃ安いかもしれん)、という、まあ珍しくまともなプランだと思います。僕の診療所ではパワーリハビリテーションというのに力を入れている。これは介護予防の切り札、というか介護を必要とする方にとっても身体能力回復の切り札だと確信しているのですが、考案者の国際医療福祉大学大学院の竹内孝仁教授は50歳超えたらやった方がいいといっている。予防が大事だ。よれよれの高齢者になったらアカン。スムーズに体を動かせることが大事なのだ(パワリハは筋トレじゃなく神経と筋肉の連携をスムーズにし、使っていない筋肉を利用するようになることで身体と精神を活性化する)。高齢者というと何かしょぼいイメージがある。これが問題だ。パワリハでしなやかな身体をつくり、美しい外見とさわやかで前向きな精神を持って、今から将来を思ってうつむきがちな若いやつらを助けてやりましょう。あなたには若い奴らには無い知恵があるのです。やる気があれば能力を発揮できる場所はきっとある。探しても見つからなかったら僕に連絡してください。