ちゅうようはじゅうよう

むっむっ、面白い記事を見つけた。少し古くなるが8月25日のことです。前から書こうと思ってたので古くなりすぎないうちに。

「化粧品防腐剤、紫外線で老化促す作用」 朝日新聞 
化粧して外出するとシワやシミが増える?——。ファンデーションなど化粧品の防腐剤として広く使われているメチルパラベンには、紫外線があたると皮膚細胞の老化を進める作用があることが、京都府立医科大生体安全医学講座(吉川敏一教授)の研究でわかった。 メチルパラベンは抗菌作用が高い一方、皮膚に対する刺激が低いことから、パウダー類や化粧水、乳液など化粧品では最も一般的に使われている防腐剤。紫外線カットのための製品にも含まれている。単体での安全性は確認されているが、同講座は、実際に使われる状況での影響を調べた。
実験では、皮膚細胞(ケラチノサイト)に、通常の使用方法で皮膚が吸収する濃度のメチルパラベンを添加し、夏の日中の平均的な紫外線量(1平方センチメートルあたり30ミリジュール)をあてた。細胞の死亡率は、添加しない場合の約6%に対し、添加した方は約19%。紫外線によって酸化した細胞内に発生し、老化の元凶となる「脂質過酸化物」の量は約3倍だった。
吉川氏は、メチルパラベンが紫外線を浴びると、シワやシミなどにつながる皮膚の老化を進めることが確認できたとして「メチルパラベン入りの化粧品をつけたら、強い直射日光は避けた方がいいのではないか」と話している。

うっひょー! パラベンには5種類あり、エチル、ブチル、プロピルパラベンは、内分泌かく乱化学物質(いわゆる環境ホルモンです)の疑いがあるとされているが、メチルパラベンは安全で刺激の少ない保存料として自然化粧品などにも使用されている。日焼け止めにも含まれているが、それをつけて外出したらかえって皮膚の老化を促進していたなんて意味なしだ!パラベンは大体怪しいと専門の人は前から思ってたみたいだけど。実験の結果をそのまま応用できるかは別だけど、僕が化粧品を使っていたら成分のチェックは絶対するね。パラベンフリーの製品もあるんだし。

良いと思ってたのにそうじゃなかった。安全だと思ってたのに実は逆。よくあることです。肉よりも魚がいいというのは多くの人が思っているが、魚(特に大型回遊魚)にはメチル水銀が多く含有されているため、妊婦は摂取量を制限するよう厚労省は勧告している。マグロなんて週1回以下にするべしですよ。PCBも多いみたいだし。無農薬野菜も実態はかなり怪しいという説もある。ラベルは信用できない。ビタミンは安全と考えている人が多いが、脂溶性のビタミンEは過量摂取により死亡率が上昇したとの報告がある。動脈硬化を防ぐために飲んでいるのに。漢方薬は副作用が無いと思っている人もいるが、どっこい効く薬は副作用から逃げられない。一時は肝炎にこれしかないようによく飲まれていた小柴胡湯(しょうさいことう)は間質性肺炎による死亡例が報告され一気に使用量が減ってしまった。病気でいえば脂肪肝はどうってこと無いと思っていたのに、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)という肝硬変にも移行する予後の悪い種類もあることが分かった。確実なものは無いのだ。どうすりゃいいのよ?

なんだか「買ってはいけない」みたいになってきたが、食事に関してもし言えることがあるとすれば、それは過剰にならないことだと思う。チャーの曲で大阪で生活することはギャンブル!という曲があるが、今、世界で何かを口に入れることはギャンブル!です。何でも安全だとの保証は無い。大穴を狙うのは危険。だから満遍なく少しずつ食べましょう。過不足なく腹八分目。サプリメントも然り。われわれの陥りやすいのは「健康に、いいもの全部食べて肥え」という川柳状態です。健康のため何を食べればいいですか?なんでも、そして少しずつ。東洋の叡智、中庸が重要(苦しいしゃれなんですけど)でございます。最初の話題と結論がずれましたがお許しを。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です