僕は雑誌が好きだ。雑誌ポパイの出現により世界が変わったポパイ世代であり、“NOW”(知ってる?)“ワンダーランド”(知ってる?)“話の特集”(めっちゃ面白かった)“アンアン”“オリーブ”(女の子のやつだろ?いやいやこれがなかなか共に初期のセンスの鋭さは当代随一、ノンセックスで楽しめた)“ブルータス”(一時期低調でしたがこの頃はなかなか)などなど、その時々の僕の精神生活を賦活してくれた大切な友人です。
で最近は“GQ”が気に入っていたのですが、延々とヤンエグ(死語)とはお友達路線を続けるのでコリャだめだと思っていたところ、アンチエイジングの特集が出て思わず買ってしまった。渋いグレーをバックに表紙は古田じゃないか!実は古田選手はアンチエイジング特集とは全然関係なかったのですが。で内容はといえば見かけのみ、しかも顔に絞ってケア用品を紹介するのがメインで、やはりどうってことなかった。しかし斉藤薫女史の男のアンチエイジングに関する巻頭論文?は興味深かったです。男の場合若く見える人とそうじゃない人は大きく二極化する。それは見かけに気を使うかどうかという点において分かれるのであり、年をとっても女性を女性としてみているか否かという意識の違いによる。また一律に若く見えれば善しではなくて、その見え方も職業により適切なものがあるのでお気をつけあそばせ等、フンフン、参考にさせていただきやしょう。
でもアンチエイジングにおいて若く見えることは付加的なものに過ぎず、年を取っても元気で楽しく人生を送るということがその本義である!よいか皆のもの!間違えるなよ!若く見えてもボロボロの人はいます。少ないけど。見た目が年齢というのは大本において正しいのですが、それは内面(内臓、精神)の充実が現れてこそ正しいのであり、皮だけ取り繕ってもしかたねぇよ!と言いたい。中身が本物でこそアンチエイジングです。
で、アンチエイジング覚書。今のところ学問的に正しいであろうといわれているところプラス個人的意見をランダムに。詳しくは今までpearlsに書いたものの中に(あるものもあります)。参考になれば幸いです。
①実年齢と実際の老化度とは別。
②中年以降の健康状態は個人差が大きいが、それは遺伝因子よりライフスタイルで 決まる場合が多い。
③ライフスタイルの変更はいかなる年代からはじめてもそれなりの効果があり“手遅 れ” はない。
④基本は脳と足腰。両方とも鍛えればある程度の年齢になってからもちゃんと向上 する。
⑤足腰の鍛錬は単に生活と同程度の軽い運動(散歩など)よりわずかの負荷をかけ る筋肉トレーニングが有効。
⑥関節の屈曲性能が落ちてくるので、ゆっくり深く関節を曲げるストレッチが有効。
⑦肉体的なトレーニングは精神機能にも好影響を与える。必須。
⑧“食べ過ぎない”というのが基本。何でも満遍なく少しずつ。元気で健康な老人の 共通点は決して太っていないことである。
⑨抗酸化食品、サプリメントなどは金の無駄(と言い切ってしまおう)。
⑩老化とは乾燥である。特に口腔内は要チェック。1日2L程度の水分摂取を心がける。
⑪頭を鍛えるには単に情報を入れるだけなく、自分なりに処理加工して出すこと。人 に説明する、自分なりにまとめて書き留める、気持ちを何かの形で表現する(絵や音 楽にするなど)ことが大事。
⑫手順を考えたり並行して複数のことをするのは有効。料理や掃除など家事をする のはいい手段である。
⑬“まめ”でいこう!面倒くさがりは百害あって一利なし。足も腰も軽く。
⑭計算や書き取りなど単純な知的活動は脳の回路を錆び付かせないために有効で あるように思える。
⑮酒、タバコ、日焼けはミニマムに。
⑯義務があることは大切。無ければ作ろう。誰かに必要とされているという自覚はボ ケを防ぐ。
⑰“年はとりたくないねぇ”“お迎えが来るのを待ってます”などは死んでも言わない。
⑱犬を飼おう。異性と接する機会を増やそう。
⑲でももう一つ。人に頼らない、一人で生きていくという姿勢は精神を錆び付かせな い。
⑳若くあろうと常に意識すること。
では諸君、グッドラック!