人の寿命を決めるのは何かという説の一つに「テロメア説」というのがあります。テロメアというのは人の染色体の末端にある蛋白質複合体で、細胞分裂のたびにテロメアは短くなる、つまり回数券みたいなものです。テロメアが短くなると細胞は脆弱化し急速に加齢して死を迎える。テロメアが短くなると寿命も短くなる。最近テロメアの短縮は癌における発症リスクと早期死亡のマーカーとしても認識されつつあります。
そのテロメアを修復し延長するテロメラーゼという酵素があり、この増加が長寿の源ではないかと最近研究が著しい。
カリフォルニアの予防医学研究所とカリフォルニア大学の共同研究で「ライフスタイルの改善はテロメラーゼ活性を増加させる」という発表がありました(Lancet Oncology 2008;9:1048-57)。
男性30名に健康的なライフスタイル・・・それは何か?脂肪を総カロリーの10%以内にとどめ、精製糖が少なく全穀粒や果物、野菜を多く含む食事をとる。ビタミンと魚油のサプリメント。中等度の有酸素運動、ストレス管理、リラクシゼ-ション療法、呼吸エクセサイズでござる!・・・をさせて3ヵ月後、血中テロメラーゼ活性は29%も増加していたのである!その活性の増加はLDLコレステロールの低下とストレスの減少とに相関していた。
うーむ、健康な生活は寿命を延ばすだろうし、まあ当然といえば当然という気もするが、テロメラーゼまで増えとったか。
野菜中心で腹8分目の食生活、良質な睡眠、規則的な運動、そしてつまらないことは気にしないではっはっはと笑って異性と仲良くする。こうしてれば病気にならないだろうと想像がつくし、実際に学問的データがそれを裏付けています。
ほな、そうしよう・・・とならないところが、出来ないところが浮世の難しさね。君は上の中でどれが一番難しい?俺はねー、秘密だ!
光ってるのがテロメア君です。